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自分が嫌いだった理由・好きになれた理由

過去を振り返ると、中学2年生くらいまでは自分が嫌いだった。
だって顔がかわいくないから
鼻はでかいし、目も一重。
体型も中肉中背で、顔に肉がつきやすいから角度によっては二重顎みたいな。
あごもなくて、横顔がやばい
とか思ってた。

じゃあ、なんで顔がかわいくないと思うの?

1番の理由は、他人にそう言われたから。
他人って言ってもクラスメイト。
若い頃にしたらそれが世界のすべてだからショックがでかいし、そうなんだって思うには十分だった。
クラスの男子に、ブスは座るなって椅子から突き飛ばされたこともある。
なお、クラスで1番可愛いとされる子と一緒に椅子に座っていた。

あとは自分がファッション誌をよく読んでいたから。
そこには「美の基準」が書かれている。
目はぱっちり二重、小顔で8頭身、眉毛は手入れしてあって、毛はない。
それと私はどの要素も合致していないから、魅力はない。

それから、漫画も読んでたし自分でも描いていたから。
漫画に出てくるキャラクターには鼻がない
体は不自然にボンキュッボン。
髪はサラサラ、キラキラ。
これも当てはまらない。だから自分はゴミ。


そっから高校生になってつき合う人を変えて、容姿で人を判断しない人々が友達、恋人、仲間になった。
これは偶然だけど。

そしたら、ちょっと自分可愛くない、魅力ないみたいな考え方は減った。
自己啓発系の本を読み出して、口癖も変えたってのもある。

できるだけ自分を否定する言葉を言わないようにした。
心の中で「自分はブス」とかは思ってたとしても、口が裂けても言わないし、日記などにも書かない
そうやって思考を変えようとした。



それでも社会人になって、また心が揺れた。
上司がそれはそれは嫌なやつで。
ルッキズム丸出し。
会社を歩いてれば、痩せろだの、肌荒れしてるぞだの「コミュニケーションの一環」というのを言い訳にして、容姿を好き勝手にいじられた。

また創り上げた自信がなくなった。
元々ミリ単位もないのを偽造したのに。
こいつのせいで。

それでまた、数年後に仕事を辞めたら心は回復した。
好きな人とだけ過ごしたら、前向きになってきて、徐々にまた自分を好きになれた。
上司にいじられながら愛想笑いして、嫌な仕事を嫌々やってる自分は嫌いだった。

けど、勇気を出してやめて新しい挑戦をしている自分は好きになれた。

転職先は大手でもないければ正社員の待遇でもなかった。
でも、待遇は関係ない。
自分で決めて、自分で挑戦したから私はかっこいいし勇敢だなって思った

それからTV(バラエティ)を見るのをやめた。
小顔だの、ブスだの、女捨ててるだの、そういう言葉ばっかり耳に入ってきて疲れたから。

あとは海外に出た。
そしたら、日本で「ブス」と定義されているような容姿の人たちが堂々と着たい服を着て、肌を露出してセルフィーをあげているのをみて勇気をもらった。
とてもかっこいい。
セクシーに魅せたければそのようにポーズをとる。
男を誘ってるわけじゃない。セクシーな自分が好きだからそうしてるって感じ。

誰も容姿で人をいじらない。

一方私は、恋愛はしないで自分の夢を追うことに集中して、めちゃくちゃ勉強した。
好きなことをとことん突き詰めた。

そうしたら、そんな君が好きだという今の彼に出会った。
好きなことを好きだとイキイキ語る君に恋に落ちたと。

コンプレックスだった鼻も、太ももも、あごも、目も彼にとっては美しくて愛しいらしい。
いつも全パーツにやさしくキスをくれる。
ずっと泣いていた心がゆっくりと癒されていく感覚。

「理解のある彼くん」に出会ったから自分を好きになれたというのは、よくある話かもしれないし、それもあるよ。

でも「海外では日本人女性はモテるからな」って、「男のお陰で自己肯定感高まったんでしょ」って結論づけるのは短絡的だ。

それだけじゃない。勘違いすんな。

ちゃんと自分で生きたい環境を見つけて、勉強して、たくさん失敗して泣いて、行動したから自分を好きになれた。
それが1番大きい。

それこそが「理解のある彼くん」に出会って好きになってもらえた理由だとも思う。

自分が1番頑張ったの。

10年以上かかったよ。


もう自分のことはブスとは思わない。


わたしって、最強にいい女でありおもしれー人間だ。


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