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ドント
2021年4月23日 18:48
バカな思いつきを実行に移す人というのは、いつの世にもいる。 Nさんはそんなバカな女子のひとりであった。昭和の時代、小学5年の頃の体験だそうだ。 放課後、当時流行っていたオカルト本を友達3人で回し読みしていた時、Nさんはすごいことを思いついた。「ねぇねぇ……『こっくりさん』を、『花子さん』を呼び出しながらやったら、どうなるかな?」 こっくりさんとはご存じの通り、大きな紙に平仮名の五
2020年12月30日 18:55
「それと、いちばん奥の間ァは、開けちゃなンねぇぞ」 障子戸を開けようとした直前、ヨシエさんは云った。「さあばさまが、おらっしゃるでな」 その言葉に、興味を引かれた。 戸にかけていた手を離して、囲炉裏ばたに座るヨシエさんの方に向きなおる。「ヨシエさん、『さあばさま』って、何です?」 尋ねると、小さな老婆は首を横にゆっくりと振った。「わがらねェ。オラにゃ、詳しいごだぁわがらねェぢゃ」