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旅物酒本、ときどき音楽

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2020年12月の記事一覧

長崎の人にチャンポン屋さんを聞いてはいけない。

長崎の人にチャンポン屋さんを聞いてはいけない。

 旅へでて、その街にソウルフードがあれば食べずにはいられない。その土地で生き延びるための知恵と工夫、あるいはその地の食材を活かす創意と努力がその地の名物になることはよくあることで、長い年月をかけて地元の人の舌と競合との戦いに鍛えられているので、その味は旅人にもかぎりなくやさしい。札幌のラーメン、盛岡の冷麺、横浜のサンマー麺、広島のお好み焼き、博多のラーメン、そして長崎のチャンポンなどが浮かぶ。
 

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手は、口や目よりも雄弁に語る

手は、口や目よりも雄弁に語る

「COVID-19」により、手洗いと消毒の徹底がすっかり定着した。お陰で手は清潔になるけれど潤いはなくなる。ハンドクリームの出番は例年以上に多くなった。
 手はその人をなにより雄弁に語ると思っている。どんなに装っても、化けても、手だけはごまかしようがない。すべてが現れる。その昔、テレビドラマ「寺内勘太郎一家」で樹木希林(当時は悠木千帆)がきんばあさんを演じるにあたり、指先のない手袋をはめることにし

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