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小1の壁についてのインタビューと、2年前の退職のモヤモヤからようやく解放された話

私が経験した「小1の壁での退職」について、子育て世代向けのWebメディア "みんなde子育て.net”にインタビューしていただき、記事になりましたのでご紹介させてください。

私は、私のしたい子育てをするために退職という選択をしましたが、どのような子育てをしたいのかは人それぞれ。あくまで一例として読んでいただけたら幸いです。
私はやはり、自分が育ってきた環境にとても影響を受けている気がします(小3まで母が専業主婦でした)

前職のこと

前職は新卒から18年勤めました。
営業の仕事も、一緒に働く人達も、担当顧客の方々のことも、大好きでした。周りの人達にとても恵まれていたと思います。
扱う商品にも誇りを持っていました。

18年ってすごい年月です。1人の赤ちゃんが大学生になってしまいます。それだけ長い期間所属していたのでそれなりに不満はあれど、会社のことも好きだし愛社精神もありました。
中途採用をしない会社だったので、人の入れ替わりといったら毎年3月の定年退職と4月の新入社員くらい。同期は家族のような存在でした。

だから退職日(最終出社日)は、「もうここに来ることはないのか」と1つの感情では言い表せない何とも言えない気持ちになりました。

これは余談ですが、最終日の退勤時、数十人の人達がアーチトンネルを作ってくれまして、花束や送別品を抱えた私がそこをくぐり抜けるという異様な送り出しをしてもらい・・・おかげで涙が引っ込み、笑顔でサヨナラをすることができました(1人になってから泣きましたが)。

退職理由

退職理由はただ1つ「柔軟な働き方ができないから」。
これだけです。
たったこれだけですが、私にとっては致命的でした。

<前職>
時短勤務は3歳未満まで
在宅勤務NG(PCの持ち出しも不可)
フレックスタイムなし
直行直帰は避けるようにとの暗黙のルールあり
雇用形態は正社員のみ

フルタイムで働けない=退職
他の選択肢がなかったことがとても悔しかったし、大好きな仕事をなぜ諦めないといけないの?と憤りを抱えていました。退職以外の選択肢がいくつかあれば、きっと今も働き続けていたと思います。

ただ、小1の壁だけなんとか切り抜けられたとしても、そもそも持続可能な働き方ではないのでどこかでまた同じ問題が出てきて結局は退職を選ぶことになったのだろうなと。

それにあのまま前職で働き続けていたら、自分のキャリアについて考える機会もなく、私の人生は今とは全く別ものになっていたことでしょう。
退職したからこそ見えた景色が沢山あります。

モヤが晴れた出来事

実は数ヶ月前に、前職の同期から連絡がありこんなことを言われました。「退職した人が、社員として戻れる制度を作っているらしいよ」

この制度、私が退職前に人事部へ交渉したものの1つです。以前の私だったらきっと歓喜していたはず。でも今の私には全くと言っていいほど響きませんでした。

今は既に別のキャリアを歩んでいるし、柔軟な働き方ができない会社に未練はもうない

そう思えたことで、ようやくモヤが晴れたのです。ずっと感じていた「悔しさ」や「憤り」から、やっとやっと解放されました。

退職前に所属していた部署の役員(とてもお世話になった)から「戻ってこれる制度を絶対作るから」と何度か言われていたので、もしかするとその方が尽力してくださったのかもしれません。そう思うと少し申し訳ない気持ちにもなるけれど、2年も経てば人も社会も変わります。

ようやく過去から解放され、スッキリと前に進めそうです。これからもワクワクする方を選び続けたいものです。


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