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”林業”衰退で「海」が死ぬ問題にチェーンソーをいれる

日本の木材は、めちゃくちゃ売れてました。なので、みんな山を切り開き木材用の木を植えまくったのです

たくさん育てるために、かなり密集させて植えました。より強い木材にするために、急斜面に植えたりもました

急斜面だと、重力に逆らおうとするするので、木の幹がより強靭になるのだとか

ある日、木材が売れなくなりました

お金にならなくなったので、山の持ち主たちは、植えた木をそのまんま放置して、なにもしなくなりました

ウォータープルーフマウンテン、撥水加工された山

あまりに密集して たくさん植えられているので、木々が雨を「はじいて」しまいます。土まで水が落ちないのです

日光も「さえぎって」しまうので、陽の光が地面に当たらなくなりました

そうなると、山は光合成ができずに、死んでいくのです

一見するとたくさん木々が植わっていて「良い山」に見えるかもしれません

が、近づいてみると、辺りは日中だというのに薄暗く、地面には一切の緑がなく「鬱蒼(うっそう)とした山」になってしまっているのです

山に雨が染み込まなくなると「土壌の栄養を含んだ湧水」も川に流れなくなる

山からの「鉄分・窒素・リン」などの栄養分が川に流れないと、当然、海にも流れ込まない

栄養分がないと「植物性プランクトン」が育たない

それををエサにしている「動物性プランクトン」も育たない

そして、それをエサにしている魚もいなくなった

あれほど豊かだった「海」が死んだ瞬間です

間伐すべし

それをなんとかするには「間伐」する必要がある

間引かないといけないのですが、なにせお金にならない

わかっちゃいるけど…山の持ち主たちはわかってはいる…

良心が咎めはするが「なんとなく有耶無耶に」してしまっているという状態

有耶無耶にしたままの状態が、何世代も続いているうちに、山の持ち主が亡くなってしまったとする

誰も相続したがらず、事態はさらに問題はややこしくなっていく

誰が持ち主か、責任者なのか、わからなくなってしまうのです

勝手に間伐してしまっては?

それはできないんです
いっても個人の所有物なので
もしくは所有者不明…誰に許可をとっていいものやら

この問題をなんとかしたくて、牡蠣の仕事で地方に行くたびに、シャケのごとく海から川をさかのぼって

山の持ち主を探しては「間伐してほしい」とお願いしてまわる

いろいろ調べて、やっと持ち主をみつけて訪ねたとしても

「あの山の持ち主の方ですよね?」
「いや、違うよ」と

だからって強引に山に入ったり、ウロウロしていると…

怖そうな人たちが現れて…まぁ、不法侵入ですからね、実際のところ

ある程度…ある程度ですよ、は、痛い目にも遭ったこともありました

警察は呼ばれないんですよ
なんでかって?そこはやましい気持ちがあるんでしょうね、多少は

そんなこんな悶着しているうちに、やっと
「お前、なんでこんなことやってんだ?」
と聞いていただくことができて

ホントなにやってんすかね…マジで…

気を取り直して、さっきの海が死ぬの話をする

すると、黙々とチェーンソーを磨きはじめて(なんでそんなに錆びてんだよ…)、間伐するために山に向かってくださいました

そのときだけかもしれないですけどね、それでもやらないよりは…ね

と、ここまででワンターン

次の山に移動したら、またゼロから同じことやらないといけないわけです

さっきの戦い…やりとりはシェアされてないですからね

日本の山々を覆う林業の規模を考えたら、これを1万回くらい繰り返しても、解決なんて 遥か彼方銀河系

こんな話をクラブハウスのルームでしてたんですよ、そしたらね

さっきまで「米」とか「稲作」についてカッコよく語っていた、米農家14代目予定の男子が

すいません、うちも山持ってます

おじいさんの代から、間伐しないといけないってわかってるんですけど、金にならないし、大変なので、おっしゃるように有耶無耶にしてました

そのせいで海に迷惑かけていたたなんて、本当に申し訳ないです

いまからチェーンソー磨いて久しぶりに間伐に行ってきます!!!

やっぱり ”チェーンソウ” は錆びてるのね…

戻ってきた彼が、ルームに報告に来て

「間伐してきました!最初3本くらいのつもりだったんですが、モヤモヤが晴れて、気持ち良くなってきて、12本切ってきました!」

ーー でも12本くらいじゃ、付け焼き刃だよね

「そうなんですよ。で、山から降りてきて ”間伐管理センター” に申し込みに行ってきたんです」

ーー ん?金かかるだろ?それが嫌でウソついてまで誤魔化してきたんだろ?

「もうウソつきたくなくて。貯金全部おろして払って来ちゃいました」

ーー 貯金…してたの?

「農薬撒くためのドローンを買おうと思ってたんですよ」

ーー それ使っちゃまずいだろ?

「いいんです!しばらくは、いままでのやり方で撒けばいいだけですし」

あらら…こんな解決の糸口があったのね…

さらにスゴいことが

たまたまそのルームで、このやりとりを聴いていた人たちが100人くらいいたんですよね、そしたら…

「オレもいまから間伐してきます!」
だとか
「親にちゃんと登記するように説得してきました」
だとか

それはそれは、ぞくぞくと…

いまでは、安定期?にはいってしまったクラブハウスですがね、始まった2021年の3月頃にはそんな盛り上がりがあったんですよね

SNSにも栄枯盛衰がある
たまたま盛り上がっているときに、こんな効果を生むことができてラッキーでした

そうやって「いつなにが功を奏すかわからない」から、いつでも培ったすべてを吐き出せるようしたい…たとえそれが異質であっても

良く言えば「多拠点移住生活者」ですが、要するに得体のしれない「流浪の民」「浮浪者」ですからね

そもそもプライドも、恥も外聞も、世間体もへったくれないという「いつ死んでもええがな」というメリットが、ラッキーを生んでくれることもある

「間伐」「伐採」は危険!!!

ここまで読んでくださって「間伐をボランティアで手伝いたい!」とか思ってくださった方、ちょいとお待ちを

間伐は、めちゃくちゃ危険です
プロでも毎年、何人か死にます

詳しくはこちらの映画「ウッドジョブ」が、おもしろくわかりやすく仕上げてくれてますので、チェーンソーを買ってしまう前に、まずは見てください☟

げげげ…これもAmazonPrime特典で無料で観れちゃうのか…ええ時代やな、ホンマに

染谷将太ってなにがええんやろ?って思ってたけど、空海の映画を観て…嗚呼…みたいな、独特の雰囲気があって、中国語のセリフとか、要するに役者としてスゴいなぁ、と思いましたって話

ちなみに、個人的には、もし叶うなら原作がオススメです、これね☟

というか、映画よりもこの原作を読んでほしいかも

作者の三浦しをんさん、辞書をつくる「舟を編む」っていう小説も書かれているんですけど、風景描写と心理描写が、もう細かくて細かくて、エグいほど細かくて、それはそれはたまらんですよ

最近は、リモートワークや在宅ワークも増えて、デスクなどの家具をつくるのに、また多少なりとも林業が盛り上がっていると聞きます

ワーケーションも可能になって、田舎暮らしの人が増えたら、炭とか薪の需要も?!

そのあたりはまた【 家賃からの解放 】でカキたいとおもってます

本日もご精読感謝

木を伐るのは大変ですけど、僕の海護(アマモ)る活動は、絵本や写真集を見るだけで支援できちゃうんで、応援いただけたらうれしいです☟


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