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そして魚がいなくなった「漁業と気候変動」

先に結論から言ってしまうと、いままで漁れていた魚がいなくなったり、変わってしまったりしている

それでも「新しくきた魚を活かせ!」って話なんですけどね

それがなかなか難しいんですよね、その理由もおいおい書いていきますが

僕ら人類だけでなく、生きとし生けるもの、生命体は「地球環境の変化」に左右されて、なんだかんだ言っても、それを乗り越えて生き延びてきた

手を変え品を変え、姿カタチを変えて、何度も何度も乗り越えてきているからこそ、いまの生き物たちが存在する

文明や科学も、乗り越えていく方法であり変化のひとつ

そういった意味では、人類はかなりの発展を遂げてるとは思いますが、それでもまだまだ どうしようもないことがたくさんあるわけで

最近の「気象変動」に伴う ” 温暖化 ” や " 異常気象 ” で魚の分布が一気に変わったのも、そのひとつ

魚からすれば、生き延びるための「生存本能」で「生き延びる確率の高い場所」を探して動いてるだけにすぎないのですが

仮に、海の温度が上がってしまったのが原因で、いままでそこにいた魚が、元の温度の海を求めて移動してしまったとする

でも、その上がった温度が好きな魚が移動してくるわけで

「その魚を漁ればええやん!」

ですよね、でもそれが難しい理由は

結局のところ問題は経済活動、ビジネス

「大間のマグロ」とかきいたことありますかね?

とにかく、そういう風にブランディングされている場合、ほかのエリアで水揚げされたとしても

①値段が下がってしまう

②新たにブランディングしても、またすぐいなくなってしまうかも…

③その魚をちゃんと消費者に届けるまでの設備が追いついてない

設備のない漁村で「マグロ」とか「サンマ」とか「ブリ」とかが、いきなり大量に漁れてしまっても、それを適切に処理して出荷する施設や設備がないと、無駄にしてしまうってことです

なので、設備のあるところまで移動させて水揚げしたりするわけなのですが、漁協ごとや漁師さんごとに「ナワバリ」も決まってたり、そのあたりのせめぎ合いだとか、その移動コスト、さらには産地偽装とか言われてしまう場合もある

ちなみに牡蠣は、沿岸部で養殖します、陸の近く

なので、漁師さんたちが「保険」としてはじめることが多い

漁にでるには、船を出すわけですが、目的の魚が、まったく漁れないと人件費や、高価な燃料代がすべて無駄になってしまう

そこで、漁にでなくても収益になる、沿岸部を活かした牡蠣養殖は、保険になるって寸法

牡蠣も、基本的には温度変化に弱いのですが、温度変化に強い品種を研究したり、こうやって気候変動についての研究もして、その対応策をサポートしたり

そんな牡蠣も、温暖化で移動してきた「エイ」に悩まされている

本来は瀬戸内海にいないはず、もっと南方にいるはずの「ナルトビエイ」が瀬戸内海に移動してきて、しかも大繁殖している

ナルトビエイは牡蠣を大量に捕食してしまう

そんな中でも、地元の高校生が「ナルトビエイ」を活かそう!と缶詰にする取り組みをするなど、様々な試みが行われている☟


このnoteでも、いきなり「めちゃくちゃサンマが漁れちゃったから助けて!」とか投稿されたりするかもしれません。その際はご協力よろしくお願いします

本日もご精読感謝

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