私が本屋さんに求めるものは人との繋がり
*本屋さんがどんどんなくなる
有名書店の廃業が新聞に載っていた。
出版不況と叫ばれているが、コミックの売上は回復したとか。
よく言われることだけど、
本好きが減ったわけでも無いし、
電子書籍に市場がめちゃくちゃ奪われたわけでも無く、
暇つぶしとしての本=雑誌、 雑学書
知識習得しての本= ムック、専門書
が売れなくなったんだと体感している。
つまり、本が持っていたある種の機能が失われた、もしくは、取って代わられたのではないか?
例えば、
暇つぶしの機能はスマホに。
知識習得の機能はスマホに。
スマホの普及によってどんどん本を読む人が減ったと思う。小説好きが、本好きが減った訳ではなく。
(新卒で三年半ほど出版業界で働いていただけの私の根拠のない感想です。偉そうに語ってみた。)
そんな風に感じる中で、じゃあ本屋さんに求めるものって何だろう?
本って返品OKの委託販売で成り立っている。
つまり、たくさん売らないと利益がでない。
そういう業界の構造が書店廃業に大きな影響を及ぼしていると思う。
出版業界の構造変化を求める一方で、
消費者として、本屋さんにどうあって欲しいか?
を考えてみたいと思った。
言わずもがな、
書店の廃業は悲しい。寂しい。文化的なものは守らないといけないという価値観を前提としている!
本屋さんにあなたは何を求めますか?
*人との知的で文化的な繋り
私はこれに尽きると思っている。
本を通して、情報を収集したり、物語を鑑賞したりする。
そんな知的で文化的なものを、アウトプットする場に本屋さんはなって欲しい。
また、その過程で、人と人が繋がることだって可能ではないか。
情報さえ得られれば、本という物質は、正直中古でもいいし、借りればいいし、ネットのまとめなんかで正確に理解できれば、そもそも所有もしなくていい。
だからこそ、本を通した、目に見えない体験や繋がりこそ、価値があると思える。
カルチャー教室や読書会をもっともっと本屋さんで実施して欲しい。
そう考えた時に、実はそんな感じの本屋さんがすでに頭に浮かぶ。
例えば、天狼院書店さん。
・読書会
・勉強会
・写真撮影会
などの体験を提供している。
何度か参加してみた!
まさに私が望んでいたような体験ができた!
ほくほくしてお家に帰りました。
ただ、人との繋がりの形は無限大で、この書店さんは本好きに限定されているように思った。
様々なタイプの人に合わせて、いろんな形の本屋さんが出来たら良いな。
本は好きじゃないけど、ビジネス書の知識について人と勉強会したい〜とか。
読書とか、普段しないけど暇つぶしのために人と趣味について語りたい〜とか。
知的な繋がりってよく分かんないけど、ママ友欲しい〜とか。
いろんな形の人との繋がりを提供する本屋さんがもっと出来ていったら良いな。
お酒飲むためではなく、マスターや常連客と会うために行くBARみたいな!
雑貨×本屋
喫茶×本屋
などなど、色々な組み合わせがあると思うけど、
私は…
人との繋がり×本屋
を推します。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?