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取り残されているのは自分だけ。

自分と同じような日陰者の人達でも、気がつけばどんどんと皆前へ前へと進んでいってしまう。

思わず「置いて行かないで」と叫びたくなる。

いつまでも足踏みして、前へ踏み出せないのは、自分だけ。

皆、なんだかんだで幸せへの第一歩を踏み出しているんだ。

中には諦めて生きることを辞めてしまう人もいる。

けど、それも一つの幸せじゃないか。

生きなくて済む、自分が一番欲しているもの。

生きて幸せになることも、死んで幸せになることもなく、ただただ立ち尽くして、遠ざかる背中に手を伸ばすことしかできない自分が本当に惨めだ。

1人で、孤独に、殻の中で縮こまって。
どんどんと、幸せへの道が一つずつ、時間と共に崩壊していく。

私は一体何をしてるんだ?

もう残された道もそう多くはない。

30歳になる頃には、道は何本残されているんだろう?

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