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自殺したときの幸福感を思い出す

私は大学四年生の時に自殺をした。
そして生き残った。生き残ってしまった。

前にも似たような記事を書いたような気がするが、何でも良いや。

ちょっとした化学の知識があればわりと簡単に安楽死ができてしまうので、自分で簡易装置を作って実行した。

人は死に直面すると、生存本能を発揮して無意識のうちに暴れ出す。
意識を取り戻した時には息を乱しながら装置を破壊していた。
経験してみないと分からないことだったので、やり方が甘かった。

ふと、意識を失う直前の瞬間を思い出していた。

安心感。

生きることに疑問を抱かなかったのはせいぜい小学生低学年かな。
遥か昔の話。

それ以降はずっと息苦しかった。
中学生の頃から電気コードを首にかけ椅子の上に立つことを繰り返していた。
生きる恐怖と死ぬない恐怖でずっと泣いていたと思う。

大学四年生になって、ある出来事がきっかけでようやく自殺する決心がついた。
意識を失う直前。

「やっと死ねる」
「もう生きなくて良い」
「最初からこうすれば良かった」
「中学の時に死んでいればこんな思いをしなくて済んだのにな」

こんなことを考えていた。

死に対する恐怖は全くなかった。穏やかな気持ちだった。

よく「死ぬ直前になったら死ぬのが嫌になるよ」みたいなことを言う人間がいる。

嘘っぱちだ。
死を覚悟した瞬間は、とても穏やかだよ。

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