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イタリアンサッカー紹介エッセイ ミピアーチェリカルチョ 第一夜 フェデリコ・キエーザのStraight to the heartと、クリスチャーノ・ロナウドの心理戦に賭ける想い

  イタリアにはステキなカルチャー、たくさんあるけど、やっぱり有名なのはサッカーだ。
 僕はフィレンツェか、ナポリに住みたいと思ってて、できれば地元チームを応援したいと思ってるけど、今は、とりあえず有名なユヴェントスの試合をみて、応援してる。
 ヨーロッパのひとたちの地元のサッカー選手とか、チームへの情熱はすごくて、知り合いのルーマニアの女性にユヴェントスの話したら、「ルーマニアにはこんな偉大な選手があるんだ」って力説されて、それを聞くのもおもしろかったし、イタリアのパーティでもクリスチャーノ・ロナウドとジョルジョーナの話しようとして、ローマ人の女の人にその話持ちかけたんだけど、「あれは海外のひとだから」ってひとことで終わって、僕はそういわれても、平然とした顔でしゃべってたけど、心の中では「失敗したなぁ」ってずっこけてた。
 イタリアのひとは、ああいう自己卑下みたいな自信がない態度のひとが嫌いなひとが多くて、僕も自信あるひとの方が好きだけど、わざとらしい態度とか、冗談ですら嫌がられるんだなぁってわかったし、そんなことしなくても、なにかが伝わるのか、「スペイン、ナポリはいい街だよ」ってスペインかナポリをオススメされることがよくある。
 話が逸れたので、話題、戻しますね笑
 僕が注目してるプレイヤーは、キエーザっていうフォワード。ただキエーザの話だけすると、伝わりづらいと思うから、クリスチャーノ・ロナウドのことも交えて話したい。
 もちろん僕はサッカー素人だから、バルセロナに行ったことないのに、パエージャが好きだっていったら、バルセロナに住んでた湘南の女性から、「バルセロナのパエージャと日本のパエリアはぜんぜん味違うから、それ、うどん食べて、カルボナーラうまいって叫んでるのと同じだけどね」っていってて、それと同じになりかねないけど、とりあえず、語ってみます笑
 キエーザは背番号7番で、試合をみる限り、情熱のすさまじいひとで、ときどき、笛が鳴っても、ボールを追っかけてて、なんでだよって顔で悔しがってるときあるし、ベンチにいても仲間の好プレーを素直に喜んだり、悔しがったりする。
 2024年5月6日のAS ROMAとの試合では、ゴールこそ割れなかったけど、トップスピードでゴール前をドリブルで駆け抜けていって、全力でシュート狙いに行くかと思ったら、それがディフェンダーをかわすためのフェイクで、ディフェンダーが飛びついた瞬間、切り替えて、今度こそ全力でシュートしたシーンがあった。
 あれだけの勢いでフェイクできるって、ほんとにすごい。
 クリスチャーノ・ロナウドは、トリッキーなプレーに定評があって、無回転でシュート打つから、風に左右されやすいけど、その分、キーパーがボールの軌道が読めないのが特徴だそうだ。
 だから、PK戦はものすごく強いらしく、あれは心理戦そのものだから、いかに手の内を読まれないかが重要になる。
 そんなときに、無回転シュートは最強なんだろう。細かいことまではわからないけど、風に左右されやすいってことは、コントロールはしづらいかもしれないし、ボールを回転させるよりもスピードは出ないはずだ。それでも、相手がどう来るか読めないっていうのは、重要なんだろう。
 昔、冨樫義博のマンガに『幽遊白書』っていうのがあって、ひとの心がわかるボクサーが主人公と戦かうんだけど、主人公が「今からお前のこと、右ストレートでぶっとばすから」って宣言して、そのあとも心の中でずっとそれ唱えてて、そのボクサーはその言葉と勢いに怯んじゃうし、浦飯幽助のスピードにもついてけなくて、殴られた挙句、店の壁まで吹っ飛んだみたいなシーンがあった。
 手の内がバレないのは心理戦において大切だけど、手の内がバレても、最後、勢いとスピードで攻めればどうにかなることもあるんだろう。
 キエーザはどっちかっていうと、クリスチャーノ・ロナウドみたいタイプじゃない気がする。
 あの猪突猛進、激昂してるみたいなスピードのドリブルとシュートの構えから、一歩引いて、確実に狙いにいけるあの力はやっぱり天性のものだ。
 フェイクの手前までの一連の流れみる限り、だれもがこのままシュートだろうなって思うはずだから。
 ほんとのフェイクって、情熱とか信念がある方がいいんだなって、あらためて思ったよね。
 その試合は、引き分けだったんだけど、アウェイ戦で引き分けは勝ったようなもんだから、試合の後半、キエーザをベンチに下げて、試合の流れを落ち着かせて、お互いの勢いをなくして引き分けはいい作戦だなぁと。
 どっちにしても、あのくらい情熱的なプレーやる選手みると気分良くて、イタリアの歌手のLaura Pausiniラウラ・パウジーニも情熱すごいけど情熱はいいなぁと。
 ちなみに、サッカーはイタリア語でCalcioカルチョっていいます。 
 エッセイシリーズのタイトルにもなってる「Mi piace e li calcio?ミピアーチェリカルチョ?」は、「サッカー、好き?」になります。
 カルチャーって文化って意味だけど、サッカーはカルチャーそのものみたいな感じあって好きです笑
 もっといえば、サッカーがフィジィカルの宗教みたいなところあるから。
 とにかくイタリアのサッカーは最高です。
 イタリアにお越しの際はぜひ、サッカー観戦、オススメですよ笑
 
 
                                了 

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