BKBショートショート小説集 電話をしてるふり【著者：バイク川崎バイク】

〇ジャンル

ショートショート（短編小説よりも更に短い物語。１話につき２～３分あれば読める。）

〇感想

・ショートショートは、初めて聞いたジャンル。文字数は少ないが、その分、展開やオチが工夫されており、１話ごとに読んだ後の満足感が得られた。読み終わってすぐに、冒頭から読み返してしまう話もいくつもあった。

・小説はこれまでも割と読んできたが、今まで読んだことのない、仕掛け、見せ方もあり面白かった。

・50話あるので自分の好きな話がいくつか見つかるはず。読んだ人と、自分はどの話が好きだったか語るのも面白そう。

・物語だけでなく、著者の各作品に対する小話や、対談も楽しめた。

・最近は忙しく、疲れており、本を読んでも活字が流れているだけで、頭に入ってこないような状態（読書スランプ）であったが、この本はそんな状態でも楽しく読むことが出来た。読書は好きだけど、読書スランプになってしまっている時のリハビリ本的な感じで読むのも良いと思った。

・最近、お笑い芸人が小説を出すことが多いが、漫才やコントで、展開やオチを考えているので、小説と相性が良いのは納得。

・著者本人や他の芸人さんのYouTubeで本作を扱っている動画がいくつかあるので、そちらも併せてみると更に楽しむことが出来る。

・お笑い好きであるが、著者についてはBKBのネタしか知らなかったので、他のネタや動画も見てみたいと思った。

〇好きな１０選

『Cigarette smell love？』

『起承転結・結・結』

『ちょっと聞いてさっき死んだんだけどさ』・『ちょっと聞いてさっき生き返ったんだけどさ』

『偏見→偏見→偏見』

『私の名前は笹原香織です』

『言ってみたいセリフ』

『知らなくていいデータ』

『物忘れをする本当の理由』

『キャッチボールガールズバー』