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年収90万円でハッピーライフ(著者:大原扁理)

ジャンル:生活

満 足 度:★★★★★


〇感想

・この本は著者の隠居生活やシンプルな暮らし方を薦める類ではなく、「自分自身による自分自身のための幸せな生き方」に近づくための本である

・著者の社会への違和感や、現在の生活にたどり着いた経緯を、実体験を基に語られている

・文章がとても優しく語りかけてくれるような表現になっていて読みやすい

・本著者やPhaさんのような方の本が人気があるのは、社会の普通とされていることに違和感があり、疲れてしまっている人たちが多い証拠かもしれない

〇印象に残ったこと

生き方・考え方

・自分との対話(自省)を丁寧にきちんと行い、「自分にとっての幸せの基準」、「何が好きか嫌いか」、「何が必要か不要か」などを掘り下げる。

・「他者が決めた幸せ」、「社会や周囲が決めたルール」、「暗黙の了解」などに縛られずに、自省から得られた実感を基準にすると、生活が楽になる

・ライフスタイルは人それぞれの理想の形があるため優劣はない

自分にとってのベストな生き方を見つけるには、「外側への開拓」よりも「内側に進んで行く」方がよい

・「好きなことで生きていくこと」よりも「嫌いなことで死なない」方が大事

・「好きなこと・やりたいこと」よりも、「やりたくないこと・嫌いなこと」の方が迷わない。それを避けるような選択をする。

・心と体のバランスを時々チューニングする。そのためには、ボーッとするのが一番。ボーッとすると、自分と対話を勝手にし始める。

・夢や目標は持っても持たなくてもよい。持った方がよいタイプであっとしても、固執しすぎて、自分の行動が縛られないように注意する。

・自分がやりたかったことを、自分で諦めたなら納得出来るが、他人に言われて諦めたら死んでも死にきれない

遊び

・「平和=退屈」 でない。退屈は自分の心が生み出す。退屈な人はお金があっても、何をしても退屈を感じる。日常の中でも楽しみは見つけられる。

・日常の中で楽しみを見つけるには想像力が必要

・想像力を身につける一番手っ取り早いのは読書。自分が体験しえなかった人生を模擬体験するのが目的なので、ビジネス書よりも小説が良い。

・「読書」と「散歩」はどんな生活水準の人でもできる趣味

・自然の中を歩くのは、本100冊分位のすごい情報量がある。

・新しい発見は、欲しいときに探せばよい。いつも探すと疲れる。

衣食住・仕事

・「せっかく天気がいいから」などの「せっかく」は損得勘定で動いている証拠なので注意

・与えられた環境や物欲、必要なお金の量も違うのに、一律週五勤務はおかしい

・生活費半年分くらいあればとりあえず安心

・セーフティーネットはお金以外のものもあるのが望ましい(例:本業、副業、友人、家族、コミュニティ、居住地、才能など)

・図書館を本棚替わりに使う

・夕飯を早めに食べると翌朝スッキリ起きられる

・頭のてっぺんから1本の糸で吊るされているような感じで立つと姿勢がよくなる

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