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読書家の読んだきろく

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ワクワクした書籍のきろくを残しています。小説だいすきにんげん。いまは宗教学・政治学・自己啓発・社会学に興味しんしん。
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2022年7月の記事一覧

いまの仕事を続けることに不安を抱える方へ『働き方5.0』はモヤモヤを消してくれる本、でした。

だれかのnoteに「最近の書籍のタイトルに"〇〇 2.0"って多い」とあって。 たしかに!!と思っていた矢先に、図書館で本書を見つけた。 ふだん見ない棚に紛れていて「私が司書さんだったらここやなくて、あっちに置くな」と、偉そうなこと考えながら、スルッと棚から取り、貸し出しカウンターへ。 書籍タイトルのマーケティング戦略に負けたわけだが、どうせカウンターのお姉さんしかこの敗北を知らないのだから、まぁ負けておこう。 なんて踏ん反り返っていた。 だがしかし、タイトルだけではなかった

人生が嫌になったら『水やりはいつも深夜だけど』で自分を客観視してみよう

窪美澄さん。「夜に星を放つ」が直木賞を受賞されましたね。 ミーハーな私は読みたくて近所の図書館で予約をしたが、 23人待ちという果てしない人数を前に購入を検討中。 蔵書1冊を、1人2週間借りられ、予約本の受け取りは1週間の猶予があるとなると、私の順番は1年以上先になるのだ。 蔵書増えないかな。。。 ある人と会話をしていたときに、 ん?と引っかかることがあった。 会話相手には姉が2人いるそうなのだが、 長女のことをやり玉に挙げてこう言った。 「あの人は何も苦労せずに過ごして

泣きたい方へ📚恋愛×ミステリー『スザンヌの日記』が涙活におすすめ

これまでの人生でいっちばん泣いた本は何か? わたしはこれ。 ジェイムズ・パタースン著『スザンヌの日記』2002/5/1発行・ヴィレッジブックス こちらの本はアメリカのラブストーリーだ。 そして名作だ。 わたしは中学3年生の時に出会ったが、今でも名作だと思っている。 【あらすじ】 この物語は女性編集者のケイティと詩人のマットが別れたところからはじまる。愛していたマットとの別れに、打ちひしがれているケイティ。そんな失恋の痛みをなんとか乗り越えようとするケイティの元にマットか

noteのフォロワー数に伸び悩んでいる方へ『あえて数字からおりる働き方』で思考を変化させる

尾原和啓さんの本をここに記録として残すのは2冊目になる。 『どこでも誰とでも働ける』が無職のアラサーお気に入り本になったため、まだこれから先のお金稼ぎについて何も定まっていない段階から”働き方”の本を読んでみた。 いや、定まっていない今だからこそ読んでしかるべきタイミングだったのだろう。 少し脱線するが、読書についてショーペンハウエルは以下のように記している。 痛烈である。 世間一般的には”本を読む””新聞を読む”ことは推奨されることだが、さてそれでは役に立たないらしい。

夢を諦めたすべての方へ『空想教室』は次に進める原動力を補給してくれる

辞書で”夢”の意味を調べたことがあるだろうか? Google先生では以下のようにある。 なんとなく”非現実的なもの”という印象を与える。 実際、夢という言葉に対して”叶わないもの”というイメージを持つ人も多いのではないか。 そういえば、先日ショッピングモールに遊びに行った時に、七夕の笹が飾られていた。まだ拙い文字で”サッカー選手になりたい””ドリブルが上手くなりたい”といった短冊がつるされていた。微笑ましく読んでいると”ランボルギーニに乗りたい”とでっかく書かれた短冊を見

続・ポピュリズムを知りたい方へ『民主政とポピュリズム』は日本の現状理解を助けてくれる

また、昨日に引き続き、ポピュリズム。 なんだか気になる存在。 決して恋ではない。 でも気になる。 そんな私の頭の中は現時点でこんな感じだ。 今朝、目覚めたときはこうだった。 恋する乙女全開の脳内模様だ。 こんなグラフは初めて作った。 案外いい。 自分を客観視できる。 ちなみに政治に対する壁を感じている方は 昨日noteに記録した『統合欧州の危うい「いま」』をご紹介する。 著者は社会学者で、また違った視点で政治について学べるかも知れない。 ちなみに好き嫌いは真っ二つに分か

ポピュリズムを知りたい方へ『統合欧州の危うい「いま」』はファンキーな教科書だった

私はクレイジーな人が好きだ。 見ていて(または読んでいて)スカッとしたり、ははっと笑ってしまったりする。 ちょっとした憧れの眼差しを含んでいるのかもしれない。 そんなことで、先に断っておきたいのだが、私にとっての”クレイジー”は最高峰の賞賛を表しているという点だ。 今回記録として残す書籍はなかなかクレイジーだ。 著者ワールド全開。 読み進めていくとなんだか笑っちゃう。 決して笑い話が書いているわけではないのだが もう1回言っちゃうと、なんだか笑っちゃう。 注意しておくがバカ

情報収集に差をつけたい方へ『考える力がつく本』にヒントがある。

「私は考える力」がある。 胸を張って言い切れる大人はどれくらいいるだろうか。 またどれほどの力があるのだろうか。 私は意地悪だから、うがったものの見方をしてしまう。 そもそも考える力ってなんだろう? どんな力だと思いますか? 著者の池上さんの著書ではこのように記されている。 また”考える”の意味をGoogle先生に質問してみたところ下記の回答を得た。 確かに、考えるという行為はインプット量に比例して小難しくなる。 小難しくなる現象は、誰しもが経験したことがあるのではな

巷の会話術が上手くいかない方へ『会って、話すこと。』は新しい視点の連続!?

田中泰延さんの著書「読みたいことを、書けばいい。」は以前読ませていただいた。 何この人好き。 めちゃめちゃ好き。 推しだわ。 で、田中さんの2冊目である「会って、話すこと。」 書くことも話すこともいけるん? という衝撃が密かに私の中で広がったのだが それは置いておくとして。 この本の実践ってむずい。 どんな会話術の本と比べてもむずい。 やっぱこの人天才なんか。 と絶望しかけたが、何とか読み終えた。 ちなみに、何が難しいと感じさせたのか。 それは会話とはボケにボケをかぶせ続

やさぐれた心をお持ちなら『ぼく モグラ キツネ 馬』でほぐしてください。

私にとって読書という行為は紙をめくることからはじまる。 紙をめくることが好きなのだ。 紙をめくるといえば、高校生の頃。 一部の公立高校で電子辞書の使用が許可されていたが、我が校は電子辞書禁止だった。なんでわざわざ重たい辞書を、英語・漢語・古文と持ち歩かねばならないのだと、ぶぅたれる声も多々あった。 ただ、私は一貫して紙の辞書派だった。 使い込むほどにくたびれていく辞書たち。あの感じが好きだった。 ちょっと脱線したが、紙をめくるという行為が好きな私にとって 電子書籍はちょっ

私の憧れの人『アシュリー〜All About Ashley 〜』はスカッと晴れやかなかっこいい女性だ

”プロジェリア”という病をご存知だろうか? ハッチンソン・ギルフォード症候群、日本語でいう”早老症”という病の1種だ。 読んで字のごとく、早くに老いる。 人の約10倍ほどの早さで体だけがどんどん年をとっていくのだそうだ。 遺伝子異常が原因の病だそうだが、根本的な治療方法は見つかっておらず、患者の平均年齢は13〜14年程度。 今回取り上げる書籍の著者であるアシュリーは17歳11ヶ月で亡くなっている。 なんと、私はもうじきアシュリーの倍の時間を生きていることになる。 アシュリー

将来が漠然と不安な方『LIFE SHIFT2』を読むと不安を適正値に保てます

いや、こりゃ、すごいね! これは私の本棚に必要だわ!! そう思える本は何冊あるだろう。 今考えてみたら、結構あるなと思う次第であるが この本には参った。 そして声を大にして言いたい。 読んだ人だけがこの考察を知っているだなんて もったいない、と。 これはこの地球を生きる人なら、せめて頭の片隅に入れておきたい考察が書いてある。 そして何を隠そうこの無職2ヶ月目の私は 『私が無職を選んだのってこういうことか』と いらぬ自己肯定まで得てしまった。 きちんと読んだのかと言われ