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情報収集に差をつけたい方へ『考える力がつく本』にヒントがある。


「私は考える力」がある。
胸を張って言い切れる大人はどれくらいいるだろうか。
またどれほどの力があるのだろうか。
私は意地悪だから、うがったものの見方をしてしまう。

そもそも考える力ってなんだろう?
どんな力だと思いますか?

著者の池上さんの著書ではこのように記されている。

自分の中にある情報(インプット)をもとに、自分なりの結論(アウトプット)を導き出す作業です。

「考える力がつく本」p15より引用

また”考える”の意味をGoogle先生に質問してみたところ下記の回答を得た。

1.あれやこれやと思いをめぐらす。その事について、心を知的に使って判断する。
2.新たなものをくふうする。考案する。

Oxford Languagesより引用

確かに、考えるという行為はインプット量に比例して小難しくなる。
小難しくなる現象は、誰しもが経験したことがあるのではないだろうか。
例えば、10代の思春期なんか、小難しいの典型だ。
この時期を経て、私たちは考えることが出来るようになるのかもしれない。
というのは、何も考えずに仕事を退職したアラサーが言えることではない。

そして話を戻す。
あなたは「考える力」があると胸を張って言えますか?

私の場合、社会人になってから圧倒的に読書量が減った。
そして30代になった今、私は考える力の低下をひしひしと感じている。
だから、今、私は本を読む。

3ヶ月前から猛然と本を読み始めた。
すると自分の無知を思い知る。
英国のブレグジットだって、EUって何なのかだって、アメリカの他国への内政干渉だって、日本の自民・公明の連立政権だって、なぁんにも知らなかった。
言葉だけ「ニュースで聞いたな」くらいなもんだ。
これではアウトプットなんてできやしない。
私は30代にして「考える力」の源になってくれるインプットが圧倒的に足りていない。

そこで、この本の登場だ。

考える力がつく本 〜本、新聞、ネットの読み方、情報整理の「超」入門

池上 彰 著/2016.10発行


自分は何がわからないかを知っていると言える人はいるだろうか。
NHKに「チコちゃんに叱られる!」という番組がある。
番組内では5歳のチコちゃんがスタジオにいる大人にいろんな質問をする。
・カレンダーの土曜日が青いのはなぜ?
・「私は」は「は」と書くのに、なぜ「わ」という?
・温泉饅頭が茶色いのはなぜ?
といった具合に、大人なら知ってるよね?というスタンスで質問してくる。
で、結構難しい上に、生活している中で考えたこともないことを質問される。
この番組を観ると、知らないことが山ほどあるのだと気づく。
こういうことを「無知の知」という。
自分は知らないことがたくさんあると知ることからスタートする。
これが大切なんだそうで。

もう1つ。
「わかる」とはどういう状態か。
本書では長尾真さんの著書『「わかる」とは何か』を引用しながらこのように記されている。

「(前文略)『わかった!』というのは、知識を得たのではなく、自分のもっている知識によって、ある状況が理解できたという場合である」
私が日ごろ考えていたことを、長尾さんがうまく説明してくれていました。
「わかる」とは、自分がこれまで持っているバラバラの知識がひとつの理論の下にまとまったときです。いわば、知識と知識の関係を示す補助線を引くということです。

『考える力がつく本 〜本、新聞、ネットの読み方、情報整理の「超」入門』p47より引用

何かのニュースを見たり聞いたりした時に、知識として蓄えたことを「わかった」ことにしがちだ。
でも、そうじゃない。
見聞きしたことは、知識であって、
「わかった」ではない。
ただ、その知識をいくつも集めて
知識と知識の紐づけがなされたことで「わかる」時がくるのだ。

偉そうに書いたが全て池上さんの受け売りである。
この本を読むとあんまりにも分かりやすいから
私は「考える」ということが「わかった」気になる。
そうじゃないんだと肝に命じておくために
ここに読書記録として残しておく。


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