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noteのフォロワー数に伸び悩んでいる方へ『あえて数字からおりる働き方』で思考を変化させる
尾原和啓さんの本をここに記録として残すのは2冊目になる。
『どこでも誰とでも働ける』が無職のアラサーお気に入り本になったため、まだこれから先のお金稼ぎについて何も定まっていない段階から”働き方”の本を読んでみた。
いや、定まっていない今だからこそ読んでしかるべきタイミングだったのだろう。
少し脱線するが、読書についてショーペンハウエルは以下のように記している。
読書は、他人にものを考えてもらうことである。本を読む我々は、他人の考えた過程を反復的にたどるにすぎない。
痛烈である。
世間一般的には”本を読む””新聞を読む”ことは推奨されることだが、さてそれでは役に立たないらしい。
確かに、読書をしていて稀にあるのは”あれこの本、何が書いてたんだっけ?”現象である。
読んだ時はあんなに感銘を受けたのに、だ。
結局読むだけでは、よほどの衝撃を受けない限りは忘れていく。
それが人間だ。
ただ、ショーペンハウエルはこのようにも記している。
だが熟慮を重ねることによってのみ、読まれたものは、真に読者のものとなる。
熟慮とは「いろいろなことを考えに入れて、念入りに検討すること」。
”本を読む””新聞を読む”ことは、”続ける”ことで単なる読者ではなくなる可能性があるということだろうか。
ちなみに、私にとって読書とは他者の意見を取り入れることであり、自身の考えを整理することでもある。
今回読了した書籍は
●今の働き方に疑問を持っている方
●就職先に悩む学生の方
に、新たな意見を提示し、ご自身の考えをクリアにしてくれるかもしれない。
1.書籍紹介
・タイトル|『あえて数字から
おりる働き方
ー 個人がつながる
時代の生存戦略 ー』
・著 者| 尾原和啓(おばら・かずひろ)
・発行年月| 2020.7.15
・発 行 元| SBクリエイティブ株式会社
・著者略歴| 1970年生まれ。
京都大学大学院工学研究科
応用人工知能論講座修了。
マッキンゼーを始めとする名だたる
大手企業を転職し続けること12社。
経済産業省対策通商政策委員、
産業総合研究所人工知能
センターアドバイザーなどを歴任。
2.あらすじ
いつか何者かになりたいと思っているすべての人と
自分は何者にもなれないと思っているすべての人へ
変化できない中で錆びてしまうことに不安に思っている人へ
まずあなたが、誰かにとっての何者かになることからはじめてみよう。
3.徒然なるまま感想文
初めましての方、こんにちは。
ここまで読んでくれてありがとう。
何度目ましての方、こんばんは。
ここからは、過去の失敗を踏まえて読書感想文を綴るマイワールドが始まります。
同じ失敗をしたことがあったり、この人アホすぎて応援したいと思ったり、この本読みたいなと思ったらスキしてください。
クソ野郎と思ったらページを閉じてください。
なんてったって徒然なるままなもんで。
では!!
3-1.錯覚資産を築く時間は無駄
数年前にある講座を受講した際に講師の方が言っていた。
「とにかくフェイスブックで友達を増やしましょう。初めましてでもいいのです。とにかく数です。友達の数が多い方が信用してもらえます。」
数が多い方が信用してもらえる。
ここはなんとなく分からんでもないなと思い、馬鹿正直な私は見ず知らずの方へ友達申請をしまくった時期がある。
また、営業の時、こんな指導を受けたことはないだろうか?
「とにかく名刺交換しろ。手に持ちの名刺は数が多ければ多いほどいい。ビジネスチャンスが増えるからな。」
そんなものなのかと思った私は積極的に名刺交換をした時期があった。
そして書籍の中にこんなことが書いてあった。
SNSの時代に、錯覚資産という言葉が出てきました。これを端的に説明するならば、自分の実力以上に自分を高く、価値あるものに見せてしまう資産といえるでしょう。肩書きもそのひとつです。
しかし、これからの世の中、”錯覚資産”は、あくまでチャンスの幅を増やしてくれるものにすぎないのです。それに、たとえチャンスが増えても”あなたと一緒に仕事がしたい”と思ってもらえなければ次につながりません。
そして今、私はFBもほぼ開いていないし、以前いただいた名刺は退職を機に全て焼却されている。
私はあくまでチャンスの幅を増やすに過ぎないものを、あたかも自分を成功に導いてくれる奇跡のツールだと勘違いし行動していたわけである。
インスタやツイッターでも”フォロワーを〇〇人に増やす方法”といったうたい文句を目にすることがあるかもしれない。
ただ、数を追い求めることが本質ではない。
数の増減は”結果”であり、”目的”にしても、その努力は報われないのだ。
3-2.好きを仕事にする・しない論に別の視点を
あなたにとって”好きなもの”はなんだろうか。
私は以前の記事で「推し活推進活動」という活動をするための活動を宣誓してしまうという、迷走ぶりを発揮しているのだが、まぁ「好き!大好きだ!!」ってやつがない。
無趣味な人間だ。
で、一昔前くらいからだろうか。
「好きなことで食べていこう」的な本だったり、ブログだったり、SNSアカウントだったりを見る。頻繁に。
かくいう私もそんなことに憧れたこともあり、一方で好きなことが分からずに、挫折した。
本末転倒である。
そんなこともあって私はこんな病に一時ふせっていた。
「好きなことが見つからない!」と焦る人(中略)「好き探し症候群」
あー、わかる、わかるわー。好き探しの旅に出かけようとしてたわー。
なんて思って読んでいたのだが、皆さんありません?
そんな好き探し症候群から抜け出せていない疑惑のある私に新たな視点を加えてくれたのが下記の図だ。
![](https://assets.st-note.com/img/1658218582262-IMev8ihcoH.jpg?width=800)
この図は『Ikigai: The Japanese secret to a long and happy life』で有名になったし、noteでもいろんな方が取り上げているのでご存知の方も多いだろう。
生きがいっていうもんは、「好きなこと」「得意なこと」「お金を得られること」「必要とされていること」の4つが交わる所で感じるよね、っていうことを説明している図だ。
この図わかりやすいよね。
で、著書の尾原さんは、好き嫌いだけでなく、さらに突き詰めた”生きがい”に着目したらって言っている。
僕が声を大にして言いたいのは、今こそ、”生きがい”で食べていく「ライフワークバランスの時代」だということ。つまり、仕事において、「ライフワーク=自分が好きだったり、得意だったり、つい自然とやりたくなること」の比率を増やしていくことで、”生きがいで食べていく”状態をつくり上げていくことこそ、変化の時代において、生きる意味合いを見出していく働き方だと思うのです。
はははっ!いいね!そうだね!確かにね!
これだとさ、好きが分かんなくても別の視点から入っていけるもんね。
この図はわかりやすいように4つのサークルの大きさが同じになっているが、同じである必要はないだろう。
ワークライフバランスではなく、ライフラークバランス。
無職の今、考えずにいつ考えるんですかってくらい、今後の人生設計に対するぴったりな助言だった。
4.おわりに
何年経っても人生の進路には悩み続ける。
学生が終われば進路決めから解放されるわけではない。
私は10年という社会人生活を経験した上で身をもって実感した。
私は普段から人一倍人生に悩んでいると自負している。
だからだろうか、人生の岐路に立ちたがるクセがある。
そんな時に指針となる本があるとちょっとだけラクになる。
ただ、いつだって指針になってくれるわけではない。
1度指針になってくれた本は、次の岐路では役に立たない。
もし、次の岐路でも役に立ったならば、それは前回と同じ岐路にいるということだろう。
この本は今無職となっている私にとって指針となってくれた。
次、読んだ時には「役に立たなかった」と思える場所にいたいなと思う。
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