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将来が漠然と不安な方『LIFE SHIFT2』を読むと不安を適正値に保てます


いや、こりゃ、すごいね!
これは私の本棚に必要だわ!!

そう思える本は何冊あるだろう。
今考えてみたら、結構あるなと思う次第であるが
この本には参った。
そして声を大にして言いたい。

読んだ人だけがこの考察を知っているだなんて
もったいない、と。

これはこの地球を生きる人なら、せめて頭の片隅に入れておきたい考察が書いてある。

そして何を隠そうこの無職2ヶ月目の私は
『私が無職を選んだのってこういうことか』と
いらぬ自己肯定まで得てしまった。
きちんと読んだのかと言われそうだが、
まぁこの本にも書いてある。

脳が人間特有の複雑な活動(ものごとを学んだり、直感や創造性を発揮したりするなど)をおこなう能力は、その人がどのような感情をいだいているかに大きく左右される。

LIFE SHIFT2p137より引用

今の私は無職という社会的に不安定な立場であり、その立場が私の感情を大きく左右した結果、無職を肯定するに至ったわけである。
なので、きちんと読んだことになる。

そんな奴の感想を読みたい人がいたら
ぜひ読んでもらいたい。

私が経験した中で、納得のいったエピソードがある。

当時の私は24歳。
2社目の営業職について2年目に入っていただろうか。
誰もが知っている某大手企業に運良く転職でき、私の親族は大喜びだった。

一方で、勤めはじめた私にはすごく違和感があった。
私はこのままこの会社にいるんだろうか。
それが私にとって最良の道なんだろうか。
とにかく漠然とした不安、よく分からない戸惑い、とにかく何か行動しなければという強迫観念にも似たなにかがあった。

そんな中、当時の直属の上司(当時50歳前後)に面談を申し込んだ。
「あと1年働いたのちに退職しようと思います」
開口一番、1年後の退職宣言に上司は顔を歪めていた。
てか1年後って長すぎん?なにこれ。もうちょっと後でもよかったよね。

で、私は自分が抱いている感情を吐き出した。
今行動しなければ手遅れになるんじゃないかということ。
ここで積んだキャリアを糧にして次のステップに進みたいこと。
こんなことを延々話した記憶がある。
そして得られた回答がこれだ。

「そっかー。まぁ、せっかくだし、ここにいたらいいんじゃない?」
この上司のふわふわとした答えに、愕然としたことも鮮明に覚えている。
ここに居続けることに不安を感じているのだ。
何も伝わっていないと焦った私は言葉を続ける。

せっかくここで積んだキャリアがある。
他の会社でも試してみたい。
今の経験をステップにして前に進みたい、

「お前は何もわかってない!!!」
上司は激怒した。
お前はメロスか。いや、この上司は走ってないのでメロスではない。

なぜ、上司は激怒したのか?

本書では架空の人物を登場させて、さまざまな考察を行っているが、ヒロキと父の関係性を知り、この激怒を正確に理解したのだ。

父は古典的な3ステージの人生を歩み、
ヒロキはマルチステージの人生を歩む。

ここには結論だけを記したが、人生観の違いだったのだ。

仕事を辞める時、年配の上司(特に一度も転職したことがないような)に退職の意向を伝えることもあるだろう。

この時、まったく話が噛み合わないことがあると思う。
それはその上司が分からずやなわけでも、あなたに意地悪をしようとしてるわけでも(いや、この部分はもしかしたらあるかもしれない)、あなたの説明が下手なわけでもない。

そんな上司に、あなたが話を続けることは非生産的だ。
そんな時は、そっと『LIFE SHIFT2』と退職届を提出する。
それだけでOKだと思う。

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