どひけー

プロクライマーの土肥圭太です。自分の感覚を文章化する練習なので、参考になるかはわかりま…

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プロクライマーの土肥圭太です。自分の感覚を文章化する練習なので、参考になるかはわかりません。

最近の記事

ポジションで読み解くコーディネーション

こんにちは どひけーです。 本当は力学的にとか物理方面で考えていきたかったのですが学がなさすぎて断念したので、例によってポジションというクライミング的視点からコーディネーションのオブザベ方法〜練習方法まで解説していこうと思います。 そして今回例として出す課題の動画は自分のX(旧Twitter)にでも投稿しておくので、そちらも見ながら言いたいことを理解してもらえたらなと思います。 動きを知る まず大前提として動きのレパートリーを持っていることはすごく大事です。手足の振り方

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    • 岸良ボルダーって良いよね

      こんにちは どひけーです。 今回は世界最高峰のロケーションと言っても過言ではない鹿児島県にある岸良エリアの紹介をしていきたいと思います。 ※課題の内容に触れるので完全オンサイトをしたい人は閉じてください。 ↑ オンライントポ購入はこちらから Drink the sea 岸良といえばこの課題のイメージがある!! という人は多いと思います。 2017年に中嶋徹さんが初登した様子がロクスノに掲載されていて、当時ほぼ岩登りをしたことなかった自分でもすごく気になったラインで

      • 保持力について

        こんにちは どひけーです。 “クライミングは保持力” というのは暴論のようで真理なんだなと最近思ったので、どうして保持力がクライミングに必要なのかについて考えていきたいと思います。 例によって科学的根拠は一切なく、僕の感覚だけで書いてるのでそのつもりで読んでください。 保持課題 保持=カチ みたいな使い方をされることも多いですが一応ここではピンチだろうがスローパーだろうが ”持つ” ことにフォーカスしていれば保持と呼びます。 そういった意味で保持課題と呼ばれるべきなの

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        • ジャパンカップの敗因と来年までにやるべきこと

          こんにちは どひけーです。 BJC 41位・LJC 27位 と過去最低レベルの結果だった今年のジャパンカップ、自暴自棄にならずしっかり敗因と練習内容の改善点を考えていきたいと思います。 2023年度に設定していた目標は ・6月 アクションディレクト完登 ・10月 鹿児島国体ボルダー優勝 ・2月 BJCファイナル の3つだったのでそれぞれのタイミングでどんなことをしてきたのか振り返ってみます。 アクションディレクト 6月までは今までの練習を全部やめてアクションディレクト

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          リードルートを登ることはリードが強くなる為のトレーニングとして非効率的なのでは?

          こんにちは どひけーです。 今回の記事は実際正しいかどうかは置いておいて、ふと思ったものを自分のためにそれっぽくまとめたものになります。 胡散臭い本を読む感じで楽しんでもらえたら幸いです。 リードが強い人の能力 早速ですがリードが強い人は総じて ・持久力がある ・疲れづらい動きで登れる ・そこそこボルダーが強い などの能力があるクライマーだと思います。 単純計算でいけば、この能力向上に特化した練習をすればリードが強い人になれるわけです。 リードトレーニング 難し

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          クライミングジムの課題について

          こんにちは どひけーです。 今回はクライミングにおいて最も重要な要素の1つ「課題」についてのお話です。 極端な話や自分目線の考え方になるので、嫌な書き方に見えたり何かの批判をしているように感じたりしたらすみません。 ※文面にすると急にわかりづらいんですがこの記事で使う「課題」は”改善すべきこと”の方ではなく”ルート”の方です。 自分の理想とするジム 早速偏見まみれの予感がするタイトルですが、クライミングジムに行く人には大きく分けると2つの理由がありますよね。 楽しむ と

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          苦手って本当に伸びしろですか

          こんにちは どひけーです。 僕はカチ持ちが苦手で、昔からカチが持てないんだという話をすると「伸びしろだね!」と言われてきたのですがクライミング歴が15年を超えた今でも弱いです。これは謙遜とかでもなくマジで。 果たしてこれは本当に伸びしろと呼べるのでしょうか? 苦手の種類具体的に苦手な原因を分析すると色々な可能性があります。 ・動きや練習方法がわからない ・そもそも嫌い(痛い、怖いなど) ・柔軟性など身体の構造的に無理がある 他にもあるとは思いますが大抵はこの3つに入る

          苦手って本当に伸びしろですか

          コンペと岩 登り方の違い

          こんにちは どひけーです。 今回はボルダーのコンペと岩で自分が意識している練習方法の違い、またそれぞれで結果を残している人の特徴について書いていこうと思います。 (あくまでも僕個人の考え方です) コンペで求められる能力 ・少ないトライで登りきる ・最適なムーブを見つける ・様々なタイプの課題に対応できる ・周りに惑わされない など、自分の限界を出すよりも”時間や環境を制限された状態でどれだけ最適なパフォーマンスができるか”という対応力を問われる能力が多く求められます。

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          BWC全戦予選落ちからのBJC3位

          こんにちは どひけーです。 僕の過去というかリザルトをなんとなく知ってくれている人からしたら1番謎なのがこの期間なのではないでしょうか。 今回は色んな意味で僕に大きな影響を与えてくれた2人の先輩、高田くんと緒方くんについてのお話です。 2018年シーズン まずこの話を始めるのに欠かせないのは2018年シーズン。LJCで謎の3位になったことで、BJCは予選落ちだったにも関わらずオリンピック強化選手というものに選出して頂いて、そのおかけでボルダーリード共にワールドカップ全戦

          BWC全戦予選落ちからのBJC3位

          大会当日のコンディション

          こんにちは どひけーです。 突然ですが僕は大会が始まる前、もっといえばウォーミングアップを始めた数トライで、その日の成績がだいたい予測できます。 今回はそんな感じのお話です。 なんか今日いけるなって感覚 感覚を文章化するというテーマでやっているこのnoteですが、さっそくどう伝えたらいいのかわからない話が始まりました。 シンプルに言ってしまえば「今日調子が良いな」なんですけど、練習の時には ほぼないのに大会の時だけたまにあるこの感覚、本当に調子が良いだけなのか。 だっ

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          大会前のメンタリティ

          こんにちは どひけーです。 いろんなとこに行って、いろんな経験をして、いろんな人と話していると、自分の感覚をまわりに伝えるって難しいなと唐突に思いました。 数年前の感覚なんて自分でも忘れかけているし、なんだかんだ貴重なのではと思い、どうにか頑張って文字に起こす練習をしていきたいと思います。 自分にとってクライミングの大会とは 今となっては”仕事”に近いものとなってしまい、楽しいから出てます だけでは成り立たないものがあり難しいのですが、根本にあるのは「あの空間をめいい

          大会前のメンタリティ