岸良ボルダーって良いよね
こんにちは どひけーです。
今回は世界最高峰のロケーションと言っても過言ではない鹿児島県にある岸良エリアの紹介をしていきたいと思います。
※課題の内容に触れるので完全オンサイトをしたい人は閉じてください。
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Drink the sea
岸良といえばこの課題のイメージがある!! という人は多いと思います。
2017年に中嶋徹さんが初登した様子がロクスノに掲載されていて、当時ほぼ岩登りをしたことなかった自分でもすごく気になったラインです。
僕は2020年に何度かトライしたのですが全くムーブもホールディングも理解できず、諦めて徹さんの写真をズームしながらホールドを探したりしました笑
今ではムーブが2パターン出ていて
①に左手で入って数字通りに行く手順と
①に右手で入って②を飛ばす手順 があります。
自分は前者で智亜くんは後者のムーブでやっていました。
②④はオープン③はカチ持ちが良さそうなホールドなので、カチ持ちが得意な人は①から飛ばした方が簡単だと言うんですが、④を取るとき右手が②にいるとバランスが良くて寄せやすいのでどっちもどっちじゃないかと思っています。
そしてヒールを残したままリップ(感覚はカンテ)に出るのですが、このヒールが若干悪いのとシンプル距離が遠いので170cmない人だとかなりキツく感じると思います。
僕はずっと写真の右手④が寄せられなかったのですが、この日はフリクションが良く奇跡的に寄った1トライで完登することができました。
幸いリーチがあってヒールも得意だったのでリップ取りでは落ちなかったのですが、ここで1回落ちると高さやムーブによる恐怖で動きが硬くなりそうだなという嫌なパートでした。
この課題はかなりフリクションに左右される課題な上、岸良は2月からもう上裸になれるくらいあったかいので良いトライをできるシーズンが限られています。
トウフ岩
現在公開されているトウフエリアのメイン岩。
3課題あり、写真のラインが “直線の波”初段+
左カンテが “fractal”四段
そして写真では見えない左面に “トウフクラック”3級
イチオシは直線の波。ただ絶対安全という課題ではないので脳死のおすすめはできないのですが、景色もラインも綺麗で精神力を成長させてくれる良い課題なので、安全面のコントロールに自信がある人はぜひトライして欲しい1本です。
若干アンダーになっている左カンテを引きながら登っていくので身体を右上に上げたいのですが、カンテの真下より左にしか下地がないので絶対に右側には落ちれないという制限があります。そのせいで足を踏み抜いたら終わりだしカンテがヌメってすっぽ抜けても終わり(比喩ではなく本当に人生が終わり)というクレイジーな初段+(笑)になっています。
最初は2枚マットを敷いてトライしていたのですが、上部で不安なとき下を見たら地面が広いように感じたので逆に危ないと思って1枚に変更。そして最後まで左カンテマッチにこだわり行き詰まっていたところ、右側のギリギリ届くところにポケットと呼んでいいかわからないレベルの穴があるのを教えてもらい、それをフルリーチで残しながら足を上げ、人生で1番ゆっくり出したデッドでなんとかリップを掴み 完登。
カンテスラブという1番得意くらいのジャンルなんですけどヒヨりまくって1時間くらい沼ってた気がします笑
そんな中イサムはポンポンデッドしながらリピートしてたんでやっぱりバグってるなーと思いながら真顔で拍手してました。
カンテはそこそこ持てるし相当やばい攻め方をしない限り足を思い切り踏み抜くことはないので死にはしないんですが、最悪のパターンが怪我なのか死なのかという違いから個人的にはディペンデンス,ニライカナイより怖かったです。
おすすめしたかったはずなのに自分の感想を書いた結果ネガキャンになってそう…
完登した後は裏側に6級くらいのスラブがあるのでそこから降りれます。マットは引けないですが一応登れるので岩の上で記念撮影もできますよ!
エリア全体について
岸良はガバがあまりないので強傾斜の課題は少ないです。垂壁・スラブのカチ課題や、棚から棚に距離を出す人工壁みたいな動きがよく出てきます。
現在公開されているエリアで課題数が多いグレード帯は3〜4級、個人的にかっこよかったり良い課題だなと思うのは初段前後が多いです。
なので
・高くてかっこいい岩が好きな人
・花崗岩のスラブが好きな人
・良い景色の中まったりエンクラをしたい人
・アベレージ1級/初段、頑張れば二段が登れる人
は特におすすめです!
危ないという話をちらほら聞くと思いますが、確かにすごく安全なエリアではないです。ただ危険度に直結しているのは高さよりもランディングなので、危なくない課題を選んだりマットの敷き方や落ち方さえ気をつけていれば問題無いです。
Drink the seaやfractalは下地が広く岩が高いのでマットはあるだけ嬉しいんですが、他の課題はマットを敷ける幅がそもそも狭かったりするので、マット3枚とスポッターさえいれば大体の課題は問題ないかと思います。
電波に関してはエリアの半分くらいは繋がるかなーという感じです。
手前の街で雨が降っていてもなぜか岸良は晴れているなんてことがあるくらい常に快晴で、コンディションがいい季節は12月〜2月中旬になります。前後の時期は夕方で風が吹けば涼しいですが日中は上裸でも暑いくらいです。
アクセス
細かい情報はオンライントポを買っていただきたいのですが、Googleマップでトウフエリアと検索すればおおよその場所は出てきます。
山側に自販機があるところと数十メートル下にある海側の路肩に車を停められて、そこから山道を5分ほど降りるとすぐトウフエリアに着きます。
エリアを歩いてもすぐの距離ではありますが直接Drink the sea側に降りたい人はもう1本上の道(自販機の道路向かい)を降りていくと少し近くに出れます。
車で鹿児島空港から2時間弱、1番栄えている鹿児島中央駅付近からだと2時間ちょい。
岩場付近の街は結構何もないので、目標課題があって連登したい人であればエリア近くの宿、観光したり旅行としても楽しみたい人は天文館(鹿児島中央駅付近)というところで宿を探した方が良いと思います。
ラストコンビニは10分くらい手前にあるローソンです。
まとめ
基本いつ行ってもポカポカで、高難度ガチトライだけじゃないクライミングをめいいっぱい楽しめる気持ちいいエリアなのでぜひ一度は訪れて欲しいです。
トウフエリア以外で開拓中の岩を公開していきたいという話も出ているのでそれも楽しみに待っててください。
マットを現地で借りたい、案内して欲しい などあれば僕か川畑イサムに連絡をもらえれば出来るだけ対応します。気軽にコメントしてください。
ここまで読んで頂いてありがとうございました!
また次回
土肥圭太
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