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コンペと岩 登り方の違い

こんにちは どひけーです。

今回はボルダーのコンペと岩で自分が意識している練習方法の違い、またそれぞれで結果を残している人の特徴について書いていこうと思います。
(あくまでも僕個人の考え方です)

コンペで求められる能力

・少ないトライで登りきる
・最適なムーブを見つける
・様々なタイプの課題に対応できる
・周りに惑わされない

など、自分の限界を出すよりも”時間や環境を制限された状態でどれだけ最適なパフォーマンスができるか”という対応力を問われる能力が多く求められます。

岩場で必要とされる能力

ここで書く岩場の強さとは、フラッシュや少ない日数で登ることは考えず高難度の課題が登れるかどうかだけに焦点を当てています。

・登りの安定感
・ビビらずに動けるメンタリティ
・偏ったステータス
・クライミングの強さ

と、最後に雑な単語を残してしまったのですが、大体こんな感じです。
コンペでは、できる(はずの)課題を時間内に登れるか   という限界値から見ると7〜8割のグレードで勝負しているのに対し、岩場の高難度では限りなく”できない”に近い強度の保持やムーブや持久力を求められるので単純にクライミングが強くなければ登れません。

練習方法の違い

コンペだと “1番強い人が5分でできる強度”の課題さえ登ることができれば最低限クライミングの強さは足りるので、極論緒方くんが1時間かかるピンチ課題や智亜くんが数十回トライするコーディネーション課題は練習する必要がないんです。
まあこれは偏りすぎた考え方なので実際はそういった課題もトライするんですけど、それがメインのクライミングになってしまうとそれはコンペのための練習なのか?という話になります。
コンペだけのことを考えるなら自分ができる課題を少ないトライで登れるようにする練習が1番大事ですよね。
じゃあそれはどんな練習なのかっていうのは秘密にさせてください笑

岩場をメインにトレーニングした経験が少ないので想像にはなってしまいますが、登る課題によって必要な保持・ムーブ・持久力は決まっているので自分が思う必要な水準に達するまでトレーニングして、そこからコンディション次第で登れる のチャレンジが始まる感じかなと思います。他の能力を磨く必要がないのでその課題をトライし続けるだけでもトレーニングになりますし、○mmで○秒ぶら下がる など目安となる数値も決めやすいです。
コンペの時とは反対に、人間の限界に近いくらい強くなるトレーニングが必要なのでリーチや腱の強さなど生まれ持ったものに影響されやすいのかなと思います。

つまり
コンペは課題に左右されるため、誰にでもチャンスがある代わりにトレーニングが結果に繋がりづらい。岩場は結果に繋がりやすいけど絶対に無理というラインが存在する、ということです。

最低限の強ささえあればワンチャン優勝できるっていうのがコンペの魅力でもありますよね!

登り方の特徴

どちらも強い人や特殊なタイプのクライマーも存在するので一概にこう とは言えませんが、コンペティターは壁から身体を離す人が多く、岩クライマーは壁に近づく人が多い傾向があります。

カチは悪かったけど次の手が遠いので身体を壁から離している
ホールドが悪く距離は近かったので壁(岩)に近づいている
※ちなみに初段

コンペ課題の特徴として”どれだけ悪いホールドを持てるか”より”そこそこ悪いホールドでどれだけ動けるか”という内容が多いため、壁の中に入ってしまうとホールドが多少持ちやすくなったとしても距離が出しづらかったり次のホールドとのバランスが悪くなったりします。

反対に岩では、全体のバランスを考えて人工的に作られている課題よりも、1つのホールド・ムーブに強度が詰まっているケースが多いので、多少体勢が悪く動きづらかったとしても1番悪いホールドを持ちやすくすることが優先されるのだと思います。(近い距離で薄いカチが続く、悪いホールドを持った次のホールドは雑に取れる小ガバなど)。
そのためキョンやヒールなど、身体を動かすというよりホールドを持つ補助として使われる足技が多用されます。

まとめ

コンペも岩もいろんな課題があるので絶対にこれが正しい!と言い切れる内容ではないですが、なんとなく思っていることをまとめたらこんな感じですかね。
コンペっぽい課題、岩っぽい課題と呼ばれるものはランジだったりカチだったりが多いですが、それだけじゃない違いもあるんだよーということを意識の片隅に置いておくと最適なムーブを出す近道になるかもしれません!


ここまで読んで頂いてありがとうございました!
また次回🙏🏻


土肥圭太

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