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22.山歩きの効用
皆さん、愛犬とお出かけしていますか? カフェやドッグランには毎週のように行ってます、という方も多いかもしれませんね。
今回はイヌと一緒に行くトレッキングのお話です。山歩きはイヌのカラダづくりにどんな効果があるのでしょうか? 早速トレッキングに出かけてみましょう。
さあ、出発です!!
落ち葉の上を歩く
登山口から入って木立の中、まずはふかふかの落ち葉の道です。イヌたちも軽快に歩みを進めます。落ち葉の上は少し歩きにくいので、イヌたちはヒザやヒジをしっかり持ち上げて進みます。これは、前肢や後肢の関節を曲げるための筋肉「屈筋」の強化になります。通常の平坦な散歩道で四肢をしっかり持ち上げて歩く機会はさほど多いものではありません。
上り坂、上り階段
どんどん進んでいくと、少しずつ上り坂も増え、ところどころ丸太や石で作った階段も現れてきました。まだまだ元気なイヌたち、駆け上がらず、ゆっくり上ってみましょう。上り坂や上り階段は、関節を伸ばす時に使う筋肉「伸筋」のひとつである後肢の太ももの前の筋肉を強化しますし、もちろん「屈筋」も強化してくれます。さらに、骨に圧力がかかりますので骨密度も高くなり、股関節の関節可動域も広くなる、などいろいろな効果が期待できます。
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木の根がいっぱい
森もだんだん深くなると、大木も増えてきて道にまで木の根が張り出してきていたり、石や岩が道のいたるところに顔を出すようになっていたり、と足元が不安定になってきますよね。でもこんな道こそバランス感覚を養うには、うってつけ。でこぼこの上を歩いたり、それらを避けて歩くことでジグザグ歩行になります。すると自分のカラダが今どういう状態か? を感知する体内の機能が働き出し、同時にバランス感覚が養われてくるんです。
お日様に当たろう
さて、少し広い原っぱに出ました。ゆったりとお日様を浴びて、ビタミンDを作っていきましょう。骨を作るには、ビタミンDが欠かせません! ビタミンDをカラダの中で作り出すには、このお日様の力が必要なんです。
ここで一服。水分補給をして少し休憩したら、また出発!!
飛び石
少し歩くと小川のせせらぎが聞こえてきました。ルートは、小川の飛び石を渡った反対岸に続いています。
さて、上手く渡れるかな?
イヌは4本足、2本足の人よりも着肢点選びが難しそうですが、器用に渡っていきます。最初は落ちてしまうイヌたちも、慣れればどこの飛び石でも4本の足を上手に運べるようになるんですね。小脳のブルキンエ細胞のおかげです。この飛び石歩き、脳の活性化に繋がりますし、バランス感覚を養う運動にもなります。
さあ、トレッキングも終盤に入ります。坂や階段を下りて、スタート地点に戻ることにしましょう。
下り坂、下り階段
下り坂や下り階段は、上りの時よりもさらに骨に圧力がかかりますので骨密度アップの効果もさらに高くなりますね。ちなみに、上りの時とは逆に「ブレーキ効果」として前・後肢の屈筋・伸筋強化が期待できます。
トレッキングは、自然の中に浸ることで、ストレス発散や免疫力向上に期待できますよね。 また、長時間の有酸素運動になりますので、高負荷による速筋の強化のみならず、遅筋の強化にもなります。 ここに載せたのは各場面の効果の一部ですが、何よりも、トレッキングはヒトとイヌが一緒に楽しめる、すばらしいアクティビティーです。イヌ連れで山に行くときのマナーを守り、森の生態系を壊さず、他の登山客の迷惑にならないように配慮して、くれぐれも無理をしないようトレッキングを楽しんでみましょう。すばらしい時間を共有できます!
※イヌが入山してよいかどうかは、事前に調べておきましょう。
WIZ-DOGドッグトレーナー 田端 圭子
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