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博士後期課程学生のためのドイツ留学にかかった費用と収入覚書

こんにちは.
私は博士後期課程3年生の5月から2月までドイツへ留学に行きました.
留学という言葉を聞くと,以前の私は「お金持ちしか得られない貴重な体験」というイメージでしたが,博士後期課程まで進むとその裾野が広がるようで,私はチャンスが得られました.

理由は3つくらいある気がしていて,
1つ目は日本が博士号取得者を増やす戦術を提供していること.
2つ目はコロナ禍によって,お金と時間があれば行けてたところから,様々な事務的手続き等の難易度から,本気で行きたいと思わないと計画に割くリソースが担保できないこと.
3つ目はオンライン化によって,日本にいながら海外の情報やコミュニティにアクセス可能な範囲が拡大したこと.

この時間的,金銭的ゲインがちょうど私が行きたいと思ったタイミングにぴったりだったため行けたのかなと思います.

さて,本題である留学中の収支の覚え書きを以下に示します.
誰かのお役に立てれば幸いです.




①参加したプログラム:研究留学
留学先:ドイツ アーヘン工科大学 繊維技術研究所

②留学中にかかった費用(2022年5月1日から2023年1月31日まで)
フライト代:287,580円(往復航空券),往路:エミレーツ航空+ルフトハンザ航空,復路:シンガポール航空+ルフトハンザ航空,いずれもExpediaで検索)
住居費 :78,400円/月(550euro[水光熱費・インターネット費込み]+10euro[公共放送料,日本でいうNHK料金みたいなもの,1家庭であたり20euro/monthだが2人で割り勘していた])
光熱費 :住居費に含まれる契約だったのでゼロ円.ただし,あまりにも高騰しすぎて,その費用の分だと言って,なぜか敷金の返金をゴネられている状況なので,なんともいえない.実際の支払請求書を見ると,一年間で約1500euro,一カ月当たり17,500円となっていた.
食費 :43,400円/月(ただし,ちゃんと記録していないので不明.学食が約3euroで昼食を食べれたことを鑑みて1日10euroとして概算した)
保険費 :100,390円(大学側から斡旋,5月1日から2月5日までの281日間の費用一括払い,東京海上日動)
授業料 :75,940円/年(1euro=140円で換算,夏学期232.28euro+冬学期310.15euro,注意:指定地域内のバスや電車を無料で利用可能なゼメスターチケットがもらえることも考慮すること)
  ビザ作成費:10,500円(確か75euroくらいだったかと思われます)

③留学中の収入源(勝手に追記しました,こっちの方もみんな気になりそうです)
JASSO海外留学プログラム(航空券+生活費80,000円/月,航空券は年収の基準が設けられていることに注意,ご自身の収入が扶養から外れるレベルで貰っている場合や親からの援助を受けていないことを証明できれば,申請可能かと思います)
JASSO第一種奨学金・博士後期課程 122,000円/月(修士課程と博士課程で借りられる額が異なるので注意,返済必須,無利子,研究実績などあれば卒業後の免除申請審査で免除される可能性もあり.実績の基準は大学やその年の専攻内レベルにもよるが要調査)
JST次世代フェローシップ(博士課程のみ),生活費相当の雑所得 150,000円/月,研究費 600,000円/年 研究留学にすると出張扱いとなり,研究費を出張費として執行することができます.
リサーチアシスタント(RA),約50,000円/月, 在宅勤務扱いにして,オンラインで企業からの研究委託などに対応すれば,RAのお給料も受給可能です.
そのほか大学の雑務(例えば,在宅勤務可能なTAや,留学経験を執筆するパンフレット作成業務など...)



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