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中学生や高校生に必要なのは「消費や投資の実感」ではないかって話

 どうも、ゑんどう(@ryosuke_endo)です。

 過去にぼくも所属していた高校の部活動。中学時代の部活動に大した思い出も思い入れもありませんが、高校生の頃に所属していた部活動は帝京長岡高校のサッカー部ですからね。思い出も思い入れもありましたよ。

 今となっては「高校サッカー界における強豪校」として有名になってきましたし、5期生(らしく、ぼくの年代のLINEグループにはそう記名されています)の立場からすると最近の目覚ましい活躍はOBとして非常に誇らしい気持ちでいっぱいです。

 おそらく、これをお読みの暇を持て余した皆様方も中学、高校、大学などの段階で何かしらの部活動やサークル活動などに勤しんでいたのではなかろうかと思いますし、そこでの思い出や思い入れもひとしおでしょう。

 もしかしたら、なんの思い出も思い入れもなく、青い春なんて存在しなかったと述べてしまうぐらいに無機質な時代を送っていた方もいるかもしれませんが、今回はそんな部活動に関連した話。

消費や投資への主体性や実感が大事

 最近の部活動ってのは、ぼくの学生時代とは打って変わって多様化しているようで、漫画「インベスターZ」のように、高校の部活として「投資部」が仙台育英学園沖縄高校には存在しているとNHKが取り上げていました。

 投資部のルールは以下の通りですが、あくまでも「教育に一環としての課外活動」として位置付けられているのは、まさに部活動っぽいなぁと思いますが、「学校なのにけしからん!」的に反対するようなものではないので、教員の方々は相当に悩み、考えたんだろうなぁ…とシミジミ。

○学校が100万円の資金を用意。
○入部にあたっては、証券会社の講義7回をすべて受けることが条件。
○講義で得た知識やテレビなどで収集した情報をもとに、生徒がどの株式を買うか検討。
○運用成果を求めるのではなく、社会への関心を広げる目的から、購入するのは、投資信託などではなく、日本企業の株式に限定。
○銘柄を決める際は、その理由を発表し、部員の過半数の同意を得ることが必要。
○生徒が購入したい銘柄を先生に伝え、先生が証券会社に対して株式の購入を依頼。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240509/k10014443261000.html

 ぼくが今回の報道に触れて大事だなぁ…って思ったのはここ。なんというか主体性とか実感みたいな話。

「就職活動で東京に滞在するとしたら、どれくらいの費用がかかるのか」、「海外に留学に行くにはどれぐらいのお金が必要か」などと生徒たちに問いかけ、生徒たちはインターネットで費用などを調べ自分のライフプランなどとあわせて発表していました。
(略)
生徒たちに1年間の活動について聞いたところ「投資をやってみると、社会の情勢とかを調べる必要が出てくるので、意識してニュースを見るようになりました」とか「周りで起きた出来事によって、何か変化が起きる業界があるのではないかと考えるようになりました。世界の遠いところで起きている話が身近に感じられるようになりました」と話していました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240509/k10014443261000.html

 いくら投資が大事だとか、老後資金のためにとかいったところで、そのお金の使い方に主体性や実感、責任みたいなものを持ち合わせていない、要は「死んだお金の使い方」をしてしまうのであれば、それほど勿体無いことはないでしょうよ。

主体性や実感を伴わないお金の使い方

 「いやいや、お金はみんな大事に使ってるでしょう!だって、そんな無限に湧いてくるわけじゃないんだから!」と、ぼくを責め立てたくなる人も一定数はいるのではないでしょうか。

 ぼくだってそう思いたいところですが、闇金ウシジマくんで描かれている世界線ってのは確実に存在しています。ぼくの知人というか知っている人の中にもお金って泥沼に片足を突っ込んでしまい、とても浮かばれない状態に陥ってしまったという人もいますからね。

 でも、主体性や実感を伴わない、無責任なお金の使い方ってのは確実に存在しますし、一定程度の年齢になった方々であれば、そういった「悔いの残る使い方」を経験しているはず。

 一番わかりやすいところで言うと衝動買い

 欲しいものがあるとすぐに買ってしまう、まるで計画性のない消費行動のことですよ。自分の財布にいくら入っているのか、それを買う必要性と必然性があるのかなどの優先順位を考えず衝動に任せて買い物をしてしまう行為はどう考えても無責任なお金の使い方でしょうよ。

 あとは、過剰なブランド志向による消費もそうですね。

 世の中にはいろいろなブランドがありますよ。LVMHなどのluxuryラグジュアリーなブランドもあれば、NIKEやUNDER ARMOURといったスポーツブランドもあります。他にもsnow peakやmont-bellのようなアウトドアブランドなど、趣味嗜好によってさまざまなブランドが選び放題なのが現代です。

 ただ、そのあるのかないのかわからない価値に惑わされ、自分に必要かどうかを冷静に判断せずに高額商品を購入してしまったこと、一度や二度あるのではないでしょうか。そうやって本当にあるかどうかがわからないステータス性に流されての消費は実感のない消費といえるでしょう。

 あとは何より、人に流されて行なう金銭判断ですね。

 友人や知人、周囲に存在する人らの影響を受け、自分では吟味せずにお金を使ってしまうケース。「みんなが買っているから」、「みんなが投資しているから」といった同調圧力に屈した結果の消費行動は主体性も何もあったものではありません

 他にもあるでしょうが、ギャンブルに呑まれるのも含め、主体性や実感を伴わないお金の使い方をしてしまうことってのは、どうしたって経験しなければ理解できませんし、身の入ったお金の使い方とは何なのかを身につけることはできないといった点においては一度やってみた方がいいんでしょうね。かわいそうですが…

我が家の息子さんたちのケース

 こんなことを書くぐらいだから、きっとぼくの家庭ではすばらしいお金の教育をしているのだろうと思われるかもしれませんが、まったくできていません。まったくできていないながらも悩みながら試行錯誤してるって感じですね。

 おこづかいは行ったタスクに応じて金額を設定し、稼ぎたければ多くやればやるだけ貯まっていく方式。その使い道についても、特に口うるさくは言いません。ただ、自由に何でもかんでも手に入るような状況にしているのかといえば違います

 たとえば、最近だと長男くんがゴジラのアクションフィギュアを買いたいそうで、懸命にお金を貯めながらインターネット上で懸命にググっては金額感の合うものを品定めしています。

 品定めをしたところで、彼にはまだAmazonなどインターネット上のショッピングにおける決裁権を与えていないため、決済が必要な場合にはぼくのところへ「これがいいんだけど…」なんて具合に相談に来ます。

 見させてもらい、何も問題がなさそうであれば決裁します。その際に、彼の溜まっているおこづかいが記載されているシート(我が家はNotionで管理)を見ながら「この金額を差し引いておくからね」といって貯めた分と利用した分とを相殺。

 これ自体は別に何の変哲もないことなのですが、彼の見せてくるゴジラのアクションフィギュアでどう考えても怪しい商品があるんですよね。発送元や販売元を見てみると怪しい文字列が並んでいて、明らかに評価も低い。

 評価云々は内容によって信用に足るのか足らないのかって判断が必要になりますが、その商品の大元を検索してみると彼の見せてきている商品金額とバンダイの公式ECサイトで見られる金額とでは大きな差が生じています。

 明らかに「ダメなやつ」なのですが、これを彼に理解してもらうためには説明が必要です。しかし、ここが悩みどころ。

 別になんでもいいから発注してしまい、彼に「経験」をしてもらうのがいいのか、未然にそういったリスクや怪しさなどを説明し止まってもらうのか。発注し手元に届いた段階で補足するのでもいい気がしますが、それほど裕福な世帯収入ではありませんから、何でもかんでもというわけにもいきません。

 結果、立派な造詣のフィギュアを求めるのであれば相応の金額になること。手元にある金額と正式なストアで販売されている金額とに差があるのなら、それを手に入れられるだけの金額を手に入れること。

 そんなことを説明して終わっています。

 これでいいのかどうかはわかりませんが、少なくとも彼なりに「思慮が浅かった」と理解してくれたようなので、その点においては良かったのかもしれません。

おわりに

 ね、最終的に悩んでるってことで終わってる時点で、お分かりの通り、我が家でも「お金に関する向き合い方」を丁寧に説明できているわけでもありませんし、何がいいのかを思い悩みながら実践中です。

 でも、結局は失敗を繰り返す他にないんでしょうね。失敗から学ぶってのは何においても大事でしょうし、必要なことだとはわかっていますが、失敗には目を瞑りたくなります。思い出したくありません。

 ただ、同じ轍を子どもたちには踏んでほしくないって気持ちもありますから、そこは腹を割っていくしかないんでしょう。

 みなさん、がんばりましょう!

 ではでは。

 ゑんどう(@ryosuke_endo)


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