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お金か、働き方か。

 どうも、ゑんどう(@ryosuke_endo)です。

 求人募集の要項に「在宅勤務可」とか「フルリモート勤務」などと記載されているものが増えましたよね。明らかにコロナ禍の前後で変わったといえますが、これを享受できている人とできていない人がいるのだとしたら、ぜひ、みなさんに享受してもらいたいと思う次第です。

 在宅勤務は柔軟な働き方に代表されるような、いわば「生産性の向上」が期待され、それを選択することは一種の勝者であるかのような感慨深い気持ちを味わうことになりますが、所属企業から「お金を減らされる代わりに在宅勤務でいいよ」と言われた場合、人はどちらを選ぶのでしょうか。

 Gigazineがオーストラリアでの調査を紹介しており、ここには約20%の労働者がリモートワークを続けることができるなら、給与の16~33%のカットを受け入れると回答したものの、全体の55%の労働者は給与のカットを完全に拒否し、そのうちの一部はオフィス勤務の方が生産性や健康、ウェルビーイングにメリットがあると感じているにもかかわらず、組織内の人間関係や昇進の影響を懸念しているといったことが記載されていました。

 つまり、お金を減らされるのであれば働き方が柔軟にならずとも出勤することを選ぶってわけです。給料の3割って大きいですからね。この判断は当然だと言えるのかもしれません。

やっぱりお金って大事

 仮に月給が30万円の人にとって33%の給与源は9.9万円もの月給が減ることになります。それをカットされてまで在宅勤務に切り替えたいのかと言われたら、そんなこともないだろうってことは想像に難くありませんよね。

 結局、お金が大事であることに違いはないって話なわけですが、一方でリモートワークを駆使することによる柔軟な働き方には憧れを抱くのも理解できなくありません。職場で誰かが流しているラジオ音源やテレビ音源ではなく、自分の好きな音楽を部屋中に響き渡らせながら自らの世界観を構築した部屋の中で没入することによって生産性を引き上げることができるのであれば、それを可能にしたいと思うのは仕方のないことでしょう。

 でも、その代わりに給料が3割もカットされるのだとしたら、それほどのリスクを背負ってまでやろうと思えることなのかって話になりますよね。だって3割ですから。

 Gigazineの記事ないにも記載されていますが、希望としては一定の給料がカットされたとしても在宅で自由な働き方が実現できることを希望する人たちはどの組織を見ても一定以上は存在するでしょう。

 周りにいる同僚に声をかけてみてください。

 「ねえねえ!在宅勤務ができるんだとしたら、してみたいと思う?」なんて具合に。でも、その次に「でも、給与は最大で30%減るんだとしたら?」と聞いてみると上の記事で紹介されている結果と同じような結果になるんじゃないでしょうか。

 生活をするために仕事をしており、仕事をすることで身銭を稼いでいるわけですからね。身銭を稼ぐために仕事をしているのに、仕事の生産性を高めようとしたら給与が減らされるだなんておかしな話です。

在宅勤務では"装備"が大事

 在宅勤務ができるからといって無防備に取り組んでいいのかというと、全くそんなことはありません。

 これは、職場での勤務状況がある程度の装備を提供してくれている場合にはよく理解できることだろうと思いますが、仕事をするためには"それなりの装備"が必要です。

 たとえば、多くの場合、仕事をする際にパソコンの画面を見ながらしていることと思いますが、その画面を大きくすることができるだけでも生産性は大きく飛躍します。

 Excelやスプレッドシートなどでパソコンの画面ではせいぜい15インチほどの大きさでしか確認できませんが、外部モニターへ接続するだけで確認することのできる行と列が大きく増加し、仮に計算式のエラーが発生しているのだとしたら、そこへアクセスできる時間が短縮できることになります。

 視認できる画面が大きくなることで生産性が引き上がるわけです。

 他にも、ここ4、5年で急増したオンラインミーティングの時にも、カメラがパソコンの内蔵されているもので解像度が低いものだと画面がチラついたりして相手に不快な思いを抱かせてしまう可能性がありますが、一般的な性能を発揮してくれるWebカメラを導入することで自らの表情を相手に向けて鮮明に表示することができます。

 物理的に会うことと、オンラインで会うことは情報量がどうしたって物理的に合う方が多くなりますし、どうしたって敵うことはないのですが、少しでも物理的に接触するときのような情報量を提供することで自らの印象を良くすることができれば、営業などにおける受注率などにも影響があることでしょう。

 まだまだ在宅勤務における装備の話は尽きません。マイクやキーボードにマウスなど、揃えた方が有意義な働き方になることが想像できる装備はたくさんあります。

 それらを取り揃えることができるのだとしたら、有意義な在宅勤務になることが期待できますが、ただただパソコンを自宅に置くことで生産性が引き上がると期待しているのだとしたら、それはあまりにも過度な期待だと言えるでしょう。

 たとえば、ドラゴンクエストなどのRPGを思い浮かべてください。

 自分のレベルが引き上がり、エンカウント(遭遇)するモンスターのレベルも高くなっている状況の中で、「ひのきのぼう」や「こんぼう」を装備して闘う冒険者はいないはずです。それはあまりにも効率が悪いから。

 在宅勤務を行うのだとしたら、自らが装備する道具を揃えることによって初めて生産性を高めた働き方ができると言えるのです。

おわりに

 お金が減らされ、大した環境整備もできなくなった状態で在宅勤務をやれと言われても選ばないのは当然でしょう。

 在宅勤務手当などを出してくれる企業もあると聞きます。とある企業では、在宅勤務に必要な道具を会社の経費としてレンタル品を選べるだなんて福利厚生をとっているところもあるようです。

 道具なんて本質的なもんじゃない!大事なのは個々人が生産性を高めるための働き方や仕事っぷりができるかどうかだろう!

 そんな言い分を持ちたくなる人がいるのは理解できます。たしかに、大した仕事のできないぼくのような人間が偉そうに「在宅勤務をさせて欲しいっす!」とか言ってきたら、頭を引っ叩きたくなりますもんね。

 根本的には、働き方うんぬんの前に、生産性を高めるような仕事ができるのかどうかって個人資質に由来することは当然です。それを引き上げないことには出社か在宅かなんて議論は不要だと言えるでしょう。

 でも、仕事ができる人は「選びたい」でしょうよ。

 なぜなら、仕事ができるから。

 みなさん、自分の働き方を選べるようになりたいのであれば、仕事ができる人にならなきゃダメっぽいです。

 ではでは。

 ゑんどう(@ryosuke_endo)


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