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12/9開催【スタートアップピッチ】「ヘルスケアスタートアップ特集第二弾~予防・治療支援を志向する4社が登場!」イベントレポート

皆さんこんにちは!ドコモ・ベンチャーズです。
今回は、2021 年 12 月 9 日(木)に行われたイベント

【スタートアップピッチ】ヘルスケアスタートアップ特集第二弾 ~予防・治療支援を志向する4社が登場!

についてレポートしていきたいと思います!

本イベントでは、注目のヘルスケアスタートアップ 4 社をお招きし、ピッチをしていただきました。

・現在、医療現場がどのように変化しているのかや、予防医療がどのように進んでいるのかに興味がある方
・今後のヘルスケア関連事業創造を模索されている方

に特に必見の内容となっておりますので、ぜひご確認ください!

以下、各社のお話いただいた内容を紹介していきます!

■1社目:メディフォン株式会社/澤田様

1社目は、メディフォン株式会社 代表取締役 CEO 澤田 真弓 様にご登壇いただきました!

<メディフォン株式会社 代表取締役 CEO 澤田 真弓 様>

300メディフォン澤田

メディフォンの事業内容

日本語を話せない患者が病院に来たとき、患者側も言葉がわからず、医療を提供する側も問診をすることができないというのが、医療現場の課題としてありました。

これまでは、ボランティアの通訳者の方が現場に赴いて対応をすることで切り抜けていました。
しかし、ボランティアなので交通費の支給のみであったり、片道 1 時間以上かかる場所に出向いて 30 分だけ通訳をするような通訳者に負担の大きいケースもありました。

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訪日外国人も 2020 年から 2030 年にかけて 4000 万人から 6000 万人に増え、
外国人労働者も、2019 年に新設された在留資格「特定技能」によって、5 年間で最大 34 万人を目安に受け入れる見込みと言われています。
非日本語話者が増加していくという背景もあり、この課題がより深刻になっています。

このような問題に対して、メディフォン社では、
医療現場を対象に、遠隔医療通訳をはじめとしたソリューションを通じて外国人の患者を円滑に受け入れるための支援を行う「my mediPhone」を提供しています。

このmy mediPhone は、以下のような特徴を持っています。

・国内最大級の 300 以上の登録医療通訳者数
・17 言語以上に対応
・応答率 98%
・既存の電話回線 + アプリ活用で院内のどこからでも利用可能

my mediPhoneは全国で急速にサービスを拡大し、現在85,000 もの機関に導入されています。

また、メディフォン社は、病気にかかる前の予防医療の分野にも取り組みを広げ、
企業に対して「your mediPhone」というクラウド健康管理システムを提供しています。

your mediPhoneは、多言語支援はもちろんのこと、

・健診・ストレスチェックの健康管理データを見える化
・労働基準監督署への報告書の自動生成

など企業の予防医療の活動を効率化し、データを活用することを支援しています。

日本語が分からない方でも、気軽に病院に行くことが出来たら良いですね!

■2社目:株式会社ミルテル /加藤様

2社目は、株式会社ミルテル 代表取締役社長 CEO 加藤 俊也 様にご登壇いただきました!

<株式会社ミルテル 代表取締役社長 CEO 加藤 俊也 様>

300ミルテル加藤

・ミルテルの事業内容

株式会社ミルテルは、健康状態の見える化につながる検査テストを販売している広島大学発のヘルスケアスタートアップです。
ミルテル社が提供しているテストは 2 つあります。
1 つ目は、未病状態を可視化する検査「テロメアテスト」です。

この検査では、

・過去の生活習慣の可視化
・現在の生活習慣の可視化

を行うことができます。

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2 つ目が、疾患の早期発見リスク検査「ミアテスト」です。

この検査では、

・癌の早期発見
・現存する癌のリスクの発見

を行うことができます。

これまでの画像ベースの検査では、ステージ 1~2 の癌しか発見できなかったところ、
「ミアテスト」では、ステージ 0~1 の癌を見つけられる可能性があるという臨床研究の結果が出たそうです。

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今後は、人間ドックや検診でより手軽に利用できるような価格になるように取り組んでいきたいとのことでした。

■3社目:株式会社アルム/金澤様


3社目は、株式会社アルム チームプラットフォーム部 部長 金澤 祐子 様にご登壇いただきました!

<株式会社アルム チームプラットフォーム部 部長 金澤 祐子 様>

300アルム金澤

・アルムの事業内容

株式会社アルムは、個人の健康管理から遠隔医療、地域包括ケアまで、
一気通貫したモバイルプラットフォームを運営しています。
今回は、さまざまなサービスの中で、「Join」「Team」「MySOS」についてお話しされました。

・Join
1 つ目の「Join」は、MRI 検査などに関する医療関係者間のコミュニケーションアプリで、医療画像を共有しながら同一病院の医師同士や異なる病院間で連絡を取ることができます。

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「Join」の特徴は、連絡を取ることだけではありません。
アルム社は世界中10 社以上の AI パートナーと連携しており、「Join」を通してアップロードされた医療画像はAIを使って円滑に解析することができます。

「Join」は国内で、約400 医療機関が利用し、世界の 28 カ国の約 800 施設で利用されています。

・Team
2つ目の「Team」は、元々訪問看護や、訪問介護を行う人たち向けの業務効率化や多職種連携など、地域包括ケアの促進ツールでした。
現在はコロナ禍によって役割が変化し、LINEと連携することによって、新型コロナウイルス軽症者が自宅療養をする際に保健所からサポートを受けるためのツールとして使用されています。

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・MySOS
3つ目の「MySOS」ですが、こちらは外部に対してSOS を発信できる救急救命サポートツールです。

救急救命の現場では、救急搬送された際に既往歴や服薬歴がわからないと、適切なケアをすることが難しいという問題があります。
これに対し、「MySOS」では、救急前の医療記録を蓄積し医療現場が簡単にアクセスできるシステムを構築することで、救急時にスムーズな対応を受けることができます。

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また、「MySOS」には、医療機関からのドキュメントを共有できる機能があり、
PCR 検査結果報告書など、デジタルヘルスパスポートとして利用されるような活用事例も出てきているそうです。

■4社目:株式会社セルフケアテクノロジーズ /宮地様

4社目は、株式会社セルフケアテクノロジーズ 代表取締役社長 宮地 俊充 様にご登壇いただきました!

<株式会社セルフケアテクノロジーズ 代表取締役社長 宮地 俊充 様>

300セルフケアテクノロジーズ宮地

・セルフケアテクノロジーズの事業内容

現在、ヘルスケアに関するサービスのほとんどが病気や不調になった後に関するサービスで、
日常的な予防ヘルスケアに関するものは少ないです。
特に、予防ヘルスケアに重要な「運動」「食事」「睡眠」のうち、
食事についてのソリューションだけがほとんどありません。
食事を改善しようと思っても、なんとなく健康そうなものを手に取るくらいしかできず、効果もどれほどなのかわからないという人も多いのではないでしょうか。

セルフケアテクノロジーズ社は、それを解決するために、
デジタルヘルスで取得された自分の健康情報をもとに、パーソナライズされた食が毎月届く「セルフバンク」を開発しています。

「セルフバンク」では、
スマホやスマートウォッチから取得したヘルス情報をもとに、
アプリ上で、ヘルスデータの可視化を行います。
また、その情報から、
フィットネス動画や食事アドバイスなどの行動変容を促すプログラムを提供し、さらにその人に合わせた食を届けます。

デジタルヘルスと食を組み合わせたサービスは珍しいので、「セルフバンク」のリリースが楽しみです!

まとめ

今回は、ヘルスケアスタートアップ4社のお話をお聞きしました!

医療の発展を支え、人々の健康を守るため、予防医療、治療支援においてもスタートアップによるビジネスモデル変革の風を感じることができました。
デジタル化や最新技術で、ますます医療業界の発展が期待されますね。

今後もドコモ・ベンチャーズでは毎週1回以上のペースで定期的にイベントを実施し、その内容を本noteでレポートしていきます!
引き続きイベントレポートを配信していきますので、乞うご期待ください!!
次回は【先進セミナー】「中国各地で進むスマートシティ産業の現状・ビジネストレンドの観察ポイント」をお伝えする予定です!

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