【四国まちあるき/vol.2】高松の賑わいの源泉は、どこにある?
みなさんこんにちは!土木学会学生小委員会です!
今回は、香川県知事のインタビューに併せておこなった「まちあるきレポート」の第2弾をお送りします!
今回は、高松駅周辺のまち歩きした様子をお伝えします。
↓前回はこちら!
四国の玄関口として発展してきた高松市
高松到着!
東京から新幹線や特急を乗り継ぎながら高松駅までやってきました!
駅前周辺は、サンポート高松と呼ばれる地区で、現在開発が進められています。元々は、鉄道の線路が港まで続いていましたが、客車を船に乗せて運ぶ宇高連絡船の廃止に伴い、できた駅前の土地で再開発が行われています。建設中のアリーナや完成したシンボルタワーなどイベント施設や行政機能が集積していました。
駅前のシンボルタワーに上って、駅前広場を眺めると航海用海図に記載されているような方角を示すデザインになっており、港町として栄えてきた歴史を感じられました。
また、瀬戸内海を眺めると「世界の宝石」と称される多島美で知られる美しい瀬戸内海も眺めることもできました。
香川県といえば…うどん!
やっぱり!香川県で最初にに思い浮かぶものといえば、”讃岐うどん”ですよね。地元である香川高専の土田くんのおススメの駅前にあるめりけんやのうどんをいただきました。
賑わいの源泉になっている丸亀町商店街って?
次に訪れたのが丸亀町商店街です。JR高松駅と琴平電鉄河原町駅の間にある商店街で、400年以上の歴史を誇る商店街です。高松の賑わいの中心は、この商店街だといわれています。そんな賑わいの源泉である丸亀町商店街は、どんなところになっているのでしょうか?
この商店街の一番の特徴は、丸亀町壱番街前ドーム広場です。ドーム型の商店街は、イタリアのミラノなど海外では見かけることがありますが、日本では珍しいですよね。ここでは、コンサートやお祭り、季節の行事、結婚式などイベントなど様々な活動が実施されています。筆者が個人的に興味深いなと思ったのは、世界的に認知されている高級ブランドを扱っている隣に地元の個人商店があり、共存している点です。他の地域ではあまり見たことがなかったので、珍しく感じました。
多くの人が訪れてにぎわっている素敵な空間ですが、実は、全国の商店街で問題となっているように一時期閑散とした時期がありました。その課題を乗り越えるために行われたまちの再開発手法が面白かったので、紹介しようと思います。
所有権と使用権って何?
都市再生にあたって様々な手法が取り組まれていますが、その中の一つに所有権と使用権の分離があります。
一般的にシャッター商店街と呼ばれている商店街では、お店の営業をしていないが、住居として使用しているため他の人に貸すことができない場合や先祖代々の土地を手放すことに抵抗があるといわれています。そのため、所有者以外の人・団体が活用できず、シャッター街になるケースがあります。
そこで、土地の所有者が、所有権が有したまま再開発事業者と一定期間土地を貸す契約である定期借地契約を結ぶことで、その場所に商業施設などを建設して活用することが可能となります。所有者は、家賃収入との差額のみで、再開発で建設されるマンションに入居でき、丸亀町商店街に住み続けられるようになります。このような手法を採用したことが成功要因の一つとされています。
他にも医療施設や公園、飲食店など今まで少なかった施設の誘致を行うことで、買い物だけではなく、暮らしの様々なシーンで楽しめる商店街になることを目指しています。
まとめ
最後までご覧いただきありがとうございました。
インタビューワーキングとして初めての記事を土木の日、くらしと土木の週間に合わせて4日間連続公開しました。
香川県池田知事とのインタビューやまち歩き紹介記事は、いかがだったでしょうか?
気に入った方は、ぜひコメントやスキを押してください!!!
また、一緒に企画をやってみたい学生は、私たちと学生小委員会で一緒にやりましょう!!
次回の企画も準備していますので、お楽しみに!!
<取材チーム>
学生小委員会
東洋大 宮﨑康平
東洋大 川端浩平
早稲田大 樋口蒼太朗
香川高専 土田虎之助
2023年7月2日