ITと音楽って親和性が高いんじゃない?という話
こんにちは、ボイストレーナーのでんすけです。
以前、自己紹介で書いたのですが、わたしはもともとSEをやっていて、後からボイストレーナーに転向したという経歴を持っているので、ITと音楽を関連付けて考えることも多かったりします。
んで、ITと音楽って親和性が高いなあ、という感想を持っていたりしますので、そんな話を書いてみます。
音楽はデジタルの時代!
知ってる人には当たり前の話ですがあえて再確認しておくと、音楽は今やデジタルのコンテンツなのです。
一番ベーシックなことで言うと、LPレコードやカセットテープなんかはアナログの機械ですね。
レコードで言うと、音を記録した溝がレコード板の表面に彫りつけてあって、それを針でなぞることで音が出てくるわけです。
ところが今や音楽は、スマホの中に「音声データ」として入っているわけですね。
コンピューターが認識できるデータ、1と0のビット列だけで構成されるデータが、スマホやパソコンの中で再生され、あるいはWeb上で簡単にやり取りされる、ということです。
もう、この時点でITと親和性が高そうな感じですよね。
ITってつまるところ、デジタルデータをいかに扱うか、という技術なわけですから。
音楽の製作もデジタル
音楽がデジタルデータだということは、パソコンを使って製作、加工ができるわけです。
わたしが以前に投稿した楽曲などを例に取っても、これはわたしの自宅のパソコンで、ひとつ音楽製作用のソフトを使うだけで作られています。
なんなら、楽器は弾いてません。
(コードやメロディを確認したりするのにギターやキーボードをちょろっと触ったりはしていますが)
もしギター、ピアノ、ベース、ドラム、その他楽器を演奏して、それで音楽を作っているんだ、としても。
それは結局、マイクで音を拾うなりして、デジタルデータに変換してからひとつの楽曲としてまとめられます。
最終的には、わたしは音楽を作っているのではなく、デジタルデータを作っているのです、と言ってしまっても、過言ではないのかもしれません。
音楽屋さんもデジタルの扱いは必須
音楽がデジタルデータである以上、音楽をやる人、やりたい人は、当然それを扱う必要があるわけです。
例えば楽器を弾く場合、その楽器の弾き方を極めれば良い、ということだけだったのですが、音楽がデジタルになるとそれだけでは済まない場合がでてきます。
出した音を、どうやってデジタルデータに変換するのか、専用の機材があるのか、マイクで録音するのか。
そして音量がピークを超えるとどうなるのか、超えないようにするにはどうするのか。
デジタルデータにしたからこそできる音の加工ができるけどそれはどうするのか、などなど。
さらには、デジタルデータにしたけど、ファイル形式はどうするのか。容量が大きくてもいいのか、音質が劣化してもいいのか、なぜ音質は劣化するのか、など。
音楽がデジタルに変換されるがゆえに気をつけるべきことが多々出てきます。
なぜそれに気をつけなければいけないか、という点については、もともとデジタルデータがどういう仕組みで作られているかということに詳しい、あるいは少なくともアレルギー反応がないIT屋さんの得意分野でもあります。
そんなわけで、音楽とITが親和性が高い、ということなのです。
音楽の作り方はプログラミングと似てる
音楽がデジタルデータだから、ということにも関わりますが、音楽を作る、というのがプログラミングと似ているなと思うことがあります。
プログラミングというのは、どういう条件の時に、こういう処理をしなさい、という命令を書くということです。
ユーザーがここをクリックしたら次のページを表示しなさい、みたいな。
パソコンで音楽を作る、ということは。
何小節目のどこのタイミングでギターを鳴らしなさい、と命令を書いているということです。
あるいはここで音量をこれだけ下げなさい、とか。
ここでリバーブをどれだけかけなさい、とか。
実際、音楽作成ソフトで楽器のメロディを打ち込んでいくことを、英語圏の人たちは「プログラミング」と呼んでいます。
なんというか、もう完全にITです。プログラマーです。
IT屋さんは音楽屋さんに転向しやすい?
ということで、音楽とITは親和性が高いという話でした。
IT屋さんは、音楽屋さんに転向しやすい、ということも言えるのではないかと思います。
転向した方がいいかどうかは人それぞれでしょうけどね。
いずれにしても、ITをやっていた自分の経験が、音楽をやることにある程度活きている、というのは、わたしの実感しているところです。
過去の経験というのは、何事にも変換して活かしていくことができるものなのかもしれませんね。
それではまた。
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