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索引集:安冨歩先生著作への言及や書評

 読者のみなさまへ、サポートのお願いをお呼びかけいたしました。

 引き続き、お待ちいたしております。もちろん、当記事を読んでいただいただけでも、感謝しております。

 ところで、いま公開している本マガジンのnote記事では、吉成さんと私が安冨先生関連の本を読んだ書評を紹介するかたちで構成されておりますが、ネット上にはほかにもたくさんの方々の書評があります。ただ、現状では、それらを参照するには一つ一つを検索して見つけないといけませんので、読者にとって時間と手間がかかってしまいます。そこで、それらの書評をまとめたnote記事(吉成さんによれば、思想史研究で云う解釈史のための索引)を作成できれば、それは安冨歩先生の著作をより深く知るための貴重な資料の一つとなりうるのではないか、と考えました。

 本マガジンで扱っている書籍のうち、直接的な安冨先生の著作ではない、

『れいわ一揆製作ノート』

『言葉が殺される国で起きている残酷な真実』

を除いた以下の10冊の本、すなわち

『満洲暴走』

『親鸞ルネサンス』

『原発危機と「東大話法」』

『幻影からの脱出』

『マイケルジャクソンの思想』

『誰が星の王子さまを殺したのか』

『香港バリケード』

『生きるための日本史』

『経済学の船出』

『老子の教え』

について、書評したり言及したりしたネット上の記事やツイート、ネット上にはない文献などを吉成さんに探していただき、私が見かけたものも含めて、随時、記事にまとめていきたいと思います。

コミュニケーションは受け手が行う

安冨歩『真説ドラッカー入門』週刊東洋経済、2010年4/24号 In: Prof. TKYMさん(福岡大学教授)『ドラッカー入門』ライブドアブログ、2010年04月29日.

という言葉に従い、これまでの安冨先生の発信を人々がどう受け止めてきたのかを明らかにすることで、安冨先生を取り巻くコミュニケーションの一部を可能な限り明らかにしたいところです。以下、書評や言及に登場する方々への敬称は省略する場合がありますので、どうかご了承下さい。

1. 『満洲暴走 隠された構造』

1.1. 平山周吉さん(雑文家)『満州国を滅した「東大話法」』新潮45、2015年8月.

安冨は東大教授だが、出身は京大。京大大学院に入る前に、住友銀行でバブル真っ盛りの狂気の時代を頑張り抜いた。「自分の本来の姿」を見失って「暴走」した優秀な銀行員としての「悲鳴」が、学問と女装を生んでいるのだった。

1.2. ごんごんごんちゃんさん(コンサルタント)『リーダーのための書評 2020/2/8「満洲暴走 隠された構造」安冨歩 著 角川新書』note、2020年2月8日.

今回取り上げた「満洲暴走」は逆の意味で学びになりました。スバリ何が書いてあるか、というと、「関わる人たちは皆、善意から動いているのに、なぜ組織が暴走し、最後破滅するまで行ってしまうのか」が示されているからです。

1.3. 坂本龍一さん(作曲家)・伊藤総研さん(編集者)『坂本図書 第25回 安冨 歩』婦人画報 No. 1402(ハースト婦人画報社)、2020年4月1日.

「立場主義」と「悪の凡庸さ」は同じことだ。非常に従順で、ある意味、良い人たちが忠実に命令に従い実行し、その連鎖のシステムが巨大な悪を引き起こしてしまう。その最悪の例が戦争だ。命令と実行の連鎖というシステムこそが国家であり、軍隊である。これは人類にどうしようもなく備わっている性向なのか、あるいはこの数千年の発明に過ぎず、人類はこれを乗り越える日が来るのか。現代の日本も、歯止めのきかない暴走が起きてしまう危険と向き合っている。安冨歩のようにたった一人でも、その負の連鎖を正の連鎖に変えることが求められているのかもしれない。

2. 『親鸞ルネサンス』

2.1. 折出健二さん(愛知教育大学名誉教授、教育学者)『「われは何々なり」にとらわれることから脱すること』新刊 わたしの書評、2013年6月25日.

印象的だったのは、同書の出だしです。安倍晋三氏の国会での施政方針演説(2013年2月28日)にある「『強い国』をつくるのは私たち自身です」を取り上げて、人間を「持ち場」=「立場」を守る存在にする、「非人間的立場システム」の信奉(妄想)がみられると喝破していることです。
大半は対談形式なので読みやすいが、安富氏の記号論理学の解説やサイバネティクス的な思考形式のあたりは、やや退屈しがちです。

3. 『原発危機と「東大話法」』

3.1. 杉崎徹さん(未来塾講師)『経済合理性という狂気または合理的な愚か者について』未来塾通信34、2012年(?).

教育や学問は人間と離れては存在し得ない。もしその人間が正直で立派であれば、その学問には意味があり、若い人たちにとって魅力的なものと映るのだ。知識や学問体系が人間と切り離されて、あたかも客観的に存在するかのように考えることは幻想である。原子力工学のような学問においてもそうである。(中略)倫理と正義を希求するすべての人に本書を勧めたい。

3.2. Susumu Igarashiさん(一級建築士事務所・有限会社スペースシップ元代表)『原発危機と「東大話法」』MADCONNECTION(POWERED BY
MOVABLE TYPE 2.64)、2012年3月12日.

2月25日の東京新聞・こちら特報部の特集記事『原子力ムラでまん延「東大話法」安冨歩・東大教授に聞く』で知って、Amazonから購入したのが本書である。Wikipediaから東大話法の規則一覧を一読すると...何人かの顔が思い浮かび...そういえば...と思い当たる節があるでしょう...。
この話法は悪質なウィルスの如く、東大に限らず、教育者、官僚、政治家、財界人、中間管理職、メディア、広告代理店、等々に広く蔓延しているようで、最終的には『思考停止』に至るようです。

3.3. 宗純さん(自己紹介:見たくないものは忘れ去られる。)『原発危機と「東大話法のトリック」安冨 歩』逝きし世の面影(goo blog)、2012年3月28日.

この安冨歩の『東大話法』の話は実に面白いですね。原発村ですが、これは東大工学部原子力学科に限定されたものではなくて、政治家、官僚組織、産業界、原子力学会、報道機関が結託した鉄の五角形の『利権ペンタゴン』で、裾野は大学などに限定されたものではない。これが日本国を間違った恐ろしい破滅の方向に誘導していた。この話ですが、実は冷静に考えれば67年前以前の我が日本国が国家自体が丸ごと陥っていた状態と規模が大きく違うだけで、そっくり同じ構造ですよ。(「67年前との類似点」より)

3.4. 春之介さん(プロフィール:職業 その他)『【保存版】 東京大学東洋文化研究所教授 安冨歩 「東大話法」20規則のトリックとは!?』前から後ろから!(excite blog)、2012年3月29日.

このような話法や官僚答弁にみられる話法には共通点があるのだろう。専門家で溢れているのが現代であり、その資格や肩書を信頼して判断を委ねざるを得ない。ところが、専門家と言われる人たちが、ある極小の専門家なりえても全体を達観できるとはなりえないのが難点。過去にはいわゆる教養と言われた素養でもって全体観を得ていたのだが、現代では叶わない。特に科学者には、倫理上の問題と格闘する局面があるのだが、個人の興味を優先させる誘惑に抗えない人も多い。記事にあったように、今回の原発事故に関しても、他人事のように発言する関係者らが本当に自らを俎上に反省しているとは思えない。日本の科学・技術の閉塞感を形作るのは、こうした思考法に知らぬ間に陥っている象牙の塔の弊害ということだろう。

3.5. 山本正樹さん(評論家)『「東大話法」という詭弁術』地方からの情報発信(山本正樹 オフィシャルブログ)、2012年5月28日.

第四章の「「役」と「立場」の日本社会」の章が、著者の本当に言いたいことだと思われるので簡単にその考えを紹介しておく。この章において、悪辣な「東大話法」というものが日本社会全体に行き渡ってしまった理由を分析している。(中略)そして、先の大戦で、死んでいった英霊の手紙を分析して次の結論に到るのである。「日本社会では、「義務」と「立場」がセットになり、立場に付随する義務を果たすことで、立場は守られ、義務を果たさないと、立場を失うことになります。立場を失うと言うことは、生きる場を失う、ということです。それゆえ、日本人の多くは、義務を果たすことに邁進し、うまくできれば、「安らかさ」を感じるのです。」

3.6. 倉方俊輔さん(建築史家)『政治としての建築──隈研吾『対談集 つなぐ建築』』10+1 website、2012年6月.

安冨歩『原発危機と「東大話法」──傍観者の論理・欺瞞の言語』(明石書店、2012)は、わが国になぜ「民主主義」と「個人主義」が根付かないのかという丸山眞男的なてらいのない問いであり(後略)

3.7. poloさん(プロフィール:うつくしく生きる)『原発危機と「東大話法」』polo日記(ココログ)、2012年7月27日.

著者の抱く危機感や使命感という強い思いは行間から十分に伝わりました。再稼動や原子力規制委員会人選といった見過ごせないイシューに直面している今だから、読む価値は十分にあります。ご一読をお勧めします。

3.8. 小野寺秀也さん(元東北大学教授)『安冨歩 『原発危機と「東大話法」 傍観者の論理・欺瞞の言語』 (明石書店、2012年)』gooブログ、2012年10月4日.

「原発」、「原発事故」をめぐる「東大話法」的言説の例として、まず取りあげられるのが(中略)東京大学工学研究科システム量子工学専攻・大橋弘忠教授の九州電力の社員と見まがうばかりの言動である。「プルトニウムは水にも溶けませんし、仮に体内に水として飲んで入ってもすぐに排出され」るという自然科学者としては完全にアウト(水溶性のプルトニウム化合物はいくらでもある)と判定されるような主張などをしているのである。

3.9. 原田実さん(偽史研究家)・後藤和智さん(評論家)『無題(ツイートとリプライ)』Twitter、2013年9月3日.

3.10. 後藤和智さん(評論家)『新・間違いだらけの論客選びREMASTER 第0回 まえがき』note、2020年5月1日.

弊サークルでは、2016年の冬コミにて『間違いだらけの論客選び』という、評論系の書籍40冊をOCRを使ってデータ化し、テキストマイニング(計量テキスト分析)を用いて分析を行い、書籍をパラメータ化して論評するという、いわば「言論カタログ」敵〔原文ママ〕なものを行うというものです。

4. 『幻影からの脱出―原発危機と東大話法を越えて』

4.1. 佐藤秀峰さん(漫画家)、佐藤智美(漫画家)、安冨歩さん(東大教授)『佐藤秀峰氏、佐藤智美氏、安冨歩氏の対話まとめ』togetter、2012年10月17日.

(佐藤秀峰)僕はいまだに漫画家であることに誇りが持てない。単行本を2000万部売ったり、賞をもらったりした所で、なかなかマンションを貸してもらえないし、ローン組めなかったし、キャッシュカードを持てなかった。銀行的には学生以下だ。
(佐藤秀峰)なのでマンションも現金で買ってやったけどな。
(安冨歩)@shuhosato その理由は拙著をお読みください。→  http://t.co/Fsvc0OiL
(佐藤秀峰)@anmintei 嫌だ。
(安冨歩)@shuhosato なんで?
(佐藤智美) @tomo_monmon
法学部の先生といいこの先生といい…もうなんかイイやってカンジ?

4.2. 小野寺秀也さん(元東北大学教授)『安冨歩  『幻影からの脱出――原発危機と東大話法を越えて』 (明石書店、2012年)』gooブログ、2012年11月27日.

著者は、二つの「理念の戦略」と呼ぶべきことを提唱している。一つは森嶋通夫による「日本という国が、日本の人々と外国の人々とに、どのように描かれるかに、国防の主戦場を設定し、そのイメージを改善することに、不断の努力を重ねる」 [p. 222] という「ソフトウェア防衛」である。(中略)
 もう一つの「理念の戦略」は、「平和で美しい国家群(Peace, Rich and Beautiful Countries : PRBCs)」構想である [p. 243]。

5. 『マイケルジャクソンの思想』

5.1. 死海文書技術研究所さん(プロフィール:サウンド、デバイス、エレクトリック、とかとか)『死海文書技術研究所さんの感想』ブクログ、2016年12月17日.

ひたすらマイケル・ジャクソンにハマってる安富先生の白熱トークを聞く本。

5.2. 上田正敏さん(プロセラピスト)『マイケル・ジャクソンの思想』ゴキゲンで行こうぜ!、2017年1月18日.

安冨さん曰く、マイケルの言いたいことは子供の命を守ること。特に、薬(ドラック以外もね)、教育(親や学校)からね。自分を裏切る「喜びの代替物」としての贅沢、化粧、見え、所得、資産、趣味、おしゃべりからアルコール、タバコ、麻薬、刺激的セックス、リストカット・・・  子供の心に宿る魔法・奇跡・神秘・無邪気といったものが創造性の種子であり、それが世界を癒すことにつながります。

5.3. mishuranmanさん(プロフィール:1965年5月11日生まれ)『mishuranmanさんの感想』ブクログ、2018年7月15日.

こういう風に見えるんだな、が収穫。

5.4. harmonixyさん(男性)『harmonixyさんの感想』ブクログ、2019年10月21日.

マイケル・ジャクソンの思想 安冨歩 ARTES
安冨さんはガンジーやキングとマイケルは同じ思想だという
ヒョットしてエンデも同じ思想ではないだろうか

5.5. keikoさん(実業家)「keikoさんの感想」ブクログ、2020年2月6日.

この本を読んだ後に、マイケル・ジャクソンのライブビデオを観るとこれまでと違った物差しでファン心理などつかむことができます。面白かった。。

5.6. 373candiesさん(大学生)『373candiesさんの感想』ブクログ、2020年5月10日.

しばらくマイケルの曲に触れていなかったが、この本を読んで情熱が再燃した。安冨さんの探究心とその研究の奥深さに感動し、マイケルが生涯を通して本当に伝えたかった、人間社会の問題の根源は子どもが子ども時代を奪われることにある、という真理に私がこの人を唯一シンガーの中で最も尊敬する理由を発見できた気がした。マイケルの曲とともに、孤独と愛を味わいながら読みたい一冊。

5.7. ガエルさん(自己紹介:半世紀越えの考察)『「マイケル・ジャクソンの思想」安冨歩』ガエル記(Hatena Blog)、2020年10月3日.

『マイケル・ジャクソンの思想』で安冨教授は書き記します。
「小さな場所を作り、より良い場所にしよう」
これが世界を変えるためのマイケル・ジャクソンの革命の戦略である。と。すばらしい言葉であり真実だと私も思います。

5.8. りんごさん(プロフィール:梨木香歩さんの「西の魔女が死んだ」が好きです)『りんごさんの感想』ブクログ、2020年10月14日.

安富さんの本の中で一番しっくり来ました。癒されます。マイネルジャクソンの歌はほとんど聞いたことがないけど、YouTubeで動画を見ながら読みました。

5.9. 長澤唯史さん(椙山女学園大学教授)『スターがもたらした回心』シミルボン、2022年10月17日.

それ以上に、楽曲や歌詞の分析については疑問や不満を感じる部分も多かった。とくに「オズの魔法使い」の翻案である映画「ウィズ」は、ミュージカル史や黒人文化を参照しながら語るべき作品だろう。そうした社会的な背景を抜きにMJを語るのでは、現代の音楽評論としてはもはや通用しない。

6. 『誰が星の王子さまを殺したのか』

6.1. 飛田博さん(弁護士)『書評:安冨歩著「誰が星の王子さまを殺したのか モラル・ハラスメントの罠」』弁護士法人飛田&パートナーズ法律事務所(Blog)、2015年5月12日.

しかし、私には、全然そのような物語とは感じられませんでした。王子さまは、バラ(我ままで、自分勝手で、意地悪な性格)を捨てて自分の星から逃げてきたのに、何をとち狂ったのか「バラに責任がある」などと言いだして、バラのもとに帰っていくストーリーは、心優しい男の悲しい物語(悲劇)としか思えなかったのです。バラのもとに帰っても、バラの性格は変えられないので、またもとの我まま、自分勝手、意地悪に悩まされるだけなのに、どうしてバラに対して責任を感じる必要があるのでしょう。
ところが、この度、安冨先生の『誰が星の王子さまを殺したのか』を読んだところ、もっと鋭い、深い理解があることを知りました。この物語は単なる優しい男の悲劇ではなかったのです。

6.2. tochgin1029さん(プロフィール:なし)『飼いならしは愛?その1(安冨歩「誰が星の王子さまを殺したのか?」)』tochgin1029のブログ(Hatena Blog)、2018年6月9日.

なぜ、キツネはバラと王子との関係を「飼いならし」と形容したのでしょう。支配と服従という意味を感じさせる言葉だから引っかかるのです。バラと王子の関係を理想の愛だとするように、自分の「王子さま」を所有して飼いならすことって愛なのでしょうか?ハラスメントと恋愛が違うのだから、飼いならしと恋愛だって違うのではないか?という疑問が頭をもたげてきます。
 この疑問「誰が星の王子様を殺したのか?」を読まなければ済まなさそうです。このことは次回の記事にします。

6.3. tochgin1029さん(プロフィール:なし)『飼いならしは愛?その2(安冨歩「誰が星の王子さまを殺したのか?」)』tochgin1029のブログ(Hatena Blog)、2018年6月9日.

前回は、サンテグジュペリの「星の王子さま」を読みました。その原典を読んだ後で、今回は、安冨歩さんの「誰が星の王子さまを殺したか?」という本を読んでいます。「星の王子さま」をハラスメントの小説として捉えなおしたこの本は、 他の解説本のようにバラと王子の関係を理想の愛だと称賛するような本ではありません。もちろん、サンテグジュベリ自身がハラスメントの小説として意図して書いたわけではなく、作者の意図を超えたところでハラスメントを表す小説として成立しているのだと、安冨さんは断りをいれています。

6.4. haguki_loveyさん(プロフィール:なし)『「誰が星の王子さまを殺したのか(安富歩)」でモラルハラスメントと「星の王子さま」について学ぶ』大和彩_Aya Yamato(Hatena Blog)、2018年6月21日.

『星の王子さま』をモチーフに、モラルハラスメントについて分かりやすく書かれており、同時に、『星の王子さま』に関して長年疑問に思っていたことが、霧がはれたようにすっきり解消しました。(中略)身近な人からのモラルハラスメントで苦しむ人はぜひ一読をオススメする本です。

6.5. 釣馨さん(神戸大学他非常勤講師)・Ghislain MOUTONさん(琉球大学非常勤講師、ひつじフランス語教室代表)『第14回 女の子の成長とモラハラの物語』Webふらんす(白水社のwebマガジン)、2018年9月21日.

FB:『誰が星の王子さまを殺したのか』の安富さんは王子とバラの関係に注目して、『星の王子さま』をモラルハラスメントharcèlement moral の物語として読み直しています。
ひつじ:モラハラは最近出てきた概念ですよね。新しい時代の読み方というわけですね。
FB:王子がバラに対して後ろめたく感じるのは王子が悪いからだと、バラは罪悪感を植えつけていきます。「あの人は本当はいい人のはずなのに、こんなにひどいことを言うのは私が悪いからだ」という、まさに典型的なモラハラ= DVの被害者の論理に陥っています。王子の憂鬱の根源は支配的な女性のコントロール下にあることです。そういう母と息子の関係にも置き換えられそうです。
ひつじ:キツネの役割はどうなるんですか?
FB:セカンドハラスメントです。これもよく引用される apprivoiser( 飼いならす)という動詞に注目してみると、この「飼いならす / 飼いならされる」という一方的な関係を、キツネはcréer les liens( 関係を結ぶ)という相互関係にすり替えてしまい、「君はバラに責任がある」と言って、王子をさらに呪縛するわけです。このすりかえに関して、『誰が星の王子さまを殺したのか』の解題でサンテグジュペリ研究者がこれまで誰も指摘しなかったと書いています。そして王子はバラのモラハラに耐えられなくなって毒蛇に自分を嚙ませて自殺するわけです。
ひつじ:サンテグジュペリはそういう意図で書いたのでしょうか?
FB:安富さんが言うように、偉大な文学作品は作者の意図を超えつつ、多様な読みを可能にするものなのでしょう。
ひつじ:確かにキツネの誘導でバラは「王子の大切なもの」にすりかえられていて、バラが嫌な女だということを読者もすっかり忘れてしまいます。王子は星に帰ったらまたバラにいびられるかもしれないのに。
◇初出=『ふらんす』2016年5月号

6.6. mamiさん(プロフィール:現在50代後半)『「誰が星の王子さまを殺したのか」』愛と平和とフランス語(Hatena Blog)、2019年7月15日.

この、安冨さんの本を読んで、すごくびっくり!そうか〜こんな捉え方もあるんだ〜、と。で、実際言われてみると、そう思える節もたくさんあります。私もいまではフランス語、だいぶ読めるようになってきたので、もう一度読み返して見たいと思います。

7. 『香港バリケード』

7.1. ASYURAさん(プロフィール:登録日 2012/04/05)『ASYURAさんの感想・レビュー』読書メータ―、2015年4月17日.

雨傘革命とはいったいなんだったのか。

7.2. ののまるさん(職業 専門職)『ののまるさんの感想・レビュー』読書メータ―、2015年4月17日.

「雨傘革命」について、誤解&決めつけ報道の多い日本のマスコミじゃなくって誰かちゃんとした専門家が早く書いてください!と願っていたら、遠藤誉氏が!付箋だらけになった。

7.3. masakazuさん(職業 営業・企画系)『masakazuさんの感想・レビュー』読書メータ―、2015年6月15日.

深尾ゼミの課題図書。日本メディアの報道では不明瞭であった香港雨傘デモの全貌が理解できた(しかし遠藤の文章は読みづらくもあった)。(中略)安富の女装は笑いを誘うが、そのコラムは秀逸であった。

7.4. guanbenさん(プロフィール:性別 男)『guanbenさんの感想・レビュー』読書メータ―、2015年8月6日.

不発に終わった(と思う)昨年夏の「雨傘革命」の顛末を描く。台湾、チベット、新疆だけでなく、香港問題というのも、目が離せません。

7.5. asac3310さん(プロフィール:性別 男)『asac3310さんの感想・レビュー』読書メータ―、2016年3月15日.

中国共産党と香港社会の関係性がよくわかった。中国(大陸)化を進めようとする共産党とそれを拒む香港。中国化してしまえば香港の価値はなくなってしまう。後半の共著者の文章はどうでもいい内容、残念。

7.6. GEO(ジオ)さん(プロフィール:性別 男)『GEO(ジオ)さんの感想・レビュー』読書メータ―、2016年11月27日.

遠藤誉氏による、香港の雨傘革命レポート。非常にわかりやすく描かれていてよかった。著者はどちらかと言えば反中の立場をとる人物だと思うが、他のいわゆる「愛国ポルノ」を書いているような人たちとは大きく異なり、ただの想像ではなく、きちんと論拠を示しながら論を述べている。反中なら反中で構わないのだが、彼らもこれくらいしっかりとした文章を書いてほしいなあ……。 それと、共著者たちは安倍政権と香港とどんな関わりがあるのかきちんと述べてくれ(汗

7.7. あの日の夕暮れさん(プロフィール:性別 女)『あの日の夕暮れさんの感想・レビュー』読書メータ―、2019年6月18日.

香港の若者たちは立ち上がり、雨傘革命を起こした。一方、ここ日本の若者たちの政治的無関心。それが社会問題としてニュースで取り上げられ始めた頃は、全くの他人事だったが、大学生となった私もまた、押し潰されそうな閉塞感に諦め切った気風が蔓延するのを日々体感し、何となくやり切れないでいる。雨傘革命自体の是非について言及できる程の知識はまだないが、香港の若者の気概溢れる姿に、強烈なノスタルジーを私は感じてしまう。

7.8. akanishiさん(プロフィール:登録日 2011/04/05)『akanishiさんの感想・レビュー』読書メータ―、2020年6月2日.

基本的には香港の政治の本なのであるが、伯川氏のパートが面白く、社会論、若者論でもあった。

7.9. SNagaiさん(職業 技術系)『SNagaiさんの感想・レビュー』読書メータ―、2021年1月16日.

雨傘革命が進行していた時に、香港の人々へのインタビューを含めてまとめられた記録。中国、香港、台湾の歴史的背景を含めて知ることができる。文章から著者たちのとても熱い思いが伝わってくる。2014のこの革命で行動したキーマンたちは最近皆逮捕されてしまっている。今後の香港、台湾がとても心配。

7.10. おたまさん(プロフィール:性別 男)『おたまさんの感想・レビュー』読書メータ―、2021年11月25日.

2014年に香港で起こった「雨傘革命」。1997年に香港が英国領から中国へと返還された。その後「一国二制度」のもとで、香港は中国本土から自立した地域として香港の人々は暮らしてきた。だが、中国共産党中央は、香港に対して教育による洗脳(愛国教育)を行い取り込もうとするが、それは学生らの抵抗により撤回される。その後香港で「普通選挙」を実施することを決めた「基本法」の中に、「普通選挙」を骨抜きにするカラクリが隠されていた。

7.11. ウマカラスさん(職業 営業・企画系)『ウマカラスさんの感想・レビュー』読書メータ―、2022年1月31日.

【香港民主化問題の最初の一歩が語られている】タイトルの力強さに惹かれて借りてきた。が、2018年以降の話ではなく、2014年の雨傘運動前後のルポだった。このとき民主化を目指す香港人が見た光や希望は、5年もしないうちに消え入りそうになってしまっていることに哀しさと虚しさを感じてしまう。そして、まともな選挙ができないストレスを知らない日本人は、幸せなのか不幸なのか?日本こそまともな選挙を実現させるべきではないだろうか。

8. 『生きるための日本史』

8.1. 竹遊亭田楽さん(41歳三児の父)『〈立場〉を脱ぎ捨て、無縁に生きる』note、2021年3月22日.

本書では「先(サキ)」の指し示す意味の変化が紹介されている。かつては専ら「過去」を意味していた「先」が、ある時期から次第に「未来」を指すようになり、今や「先」は「未来」一色となりつつある、と。だがこれからは、かつてのように、過去に目を向けながら「未来へ後ずさる」ような動きが必要ではないか、と安冨さんは言う。

8.2. 上原隆さん(コラムニスト)『【書評】『生きるための日本史』安冨歩著 「私」を交差点に広がる思考』産経新聞、2021年5月16日.

安冨の書く日本史は一般的な教科書のような日本史ではない。彼は自分の経験を通して歴史を把握する。「私は、なぜ、いま、ここで、こんなふうに、生きているのか」を問うための歴史学なのだという。

8.3. 深尾葉子さん(大阪大学教授)『自身を成り立たせてきた歴史の解明』週刊読書人、2021年6月11日.

冒頭に、ハイデガーの「存在と時間」から説き起こす本書は、生命の神秘、存在の奥底にある「自らの根本動性」に立ち戻りつつ、「自らの歴史を解体しながらそれと対決する」というプロセスそのものを記述したものであるといえよう。日本社会は本書の指摘する「立場主義の呪縛」から抜け出せるのだろうか。我々一人一人が、自らの存在の本質と向き合いながら、慣れ親しんだ欺瞞と隠蔽に別れを告げて生命を生きることが、求められている。

9. 『経済学の船出-創発の海へ-』

9.1. 竹端寛さん(兵庫県立大学准教授)『「創発的価値の生成」への賭け』surume blog、2010年12月12日.

「今の学生は受け身的」「自発性が足りない」といった言説はよく聞かれる。たが、それは属人的要素の問題ではない。安冨先生が書くように、商品も情報も道具も過剰であれば、「創発への構え」がふさがれているのである。これは、「学びへの構え」と言い換えてもよいだろう。その構えを「開くことが、価値を生み出すために不可欠」という指摘も、深く納得出来る。潜在能力を活かす出会いがなく、学びに対して斜に構えている学生に、自分で探し求める面白さが伝わった時の顔つきの変容ぶり。あるいは、当事者や支援者ときちんと向き合い、試行錯誤しながら新しいシステムを構築する中で福祉政策に携わる面白みに気づいた自治体職員の輝いた表情。そういうダイナミックな気づきや変容を間近で見る中で、逆に現在の教育システムや官僚制に内在する「創発の構え」が塞がれた現実がよく見えてくる。そして、僕の仕事も「構えを開き、価値を生み出す」支援だったのかもしれない、と思い始めている。

9.2. 松尾匡さん(立命館大学教授、経済学者)『11年1月7日 新春書評三点』松尾匡のページ、2011年1月7日.

この本全体の体系的検討など、「すみませんとても手に負えません」というほかありません。

9.3. 小暮宣雄さん(教員)『安冨歩「経済学の船出-創発の海へ-」』Excite Blog、2013年2月24日.

いろいろな刺激に満ちたものだった。経済学の基礎的な思想やドグマを検討するということなのだろうが、寄り道的なものも面白かった。住友銀行に2年ちょっと務めて知ったこととか。

9.4. 深尾葉子さん(大阪大学教授)『日本の男を喰い尽くすタガメ女の正体』講談社+α新書、2013年4月23日.

資本家というのは工場などの「労働者が働く場所」を提供します。そのボトルネックを握っていることで、利益を吸い上げることができるのです。

9.5. 真崎克彦さん(甲南大学教授)『脱成長論の意義と課題』国際開発研究、第24巻 第2号 pp. 21-33、2015年11月15日.

先ずは、「市場対共同体」という二項対立を取り上げ、どうすれば両者間に「関係論的な発想」に立った高次の関係性を導き出せるのかを探りたい。この対立構図は、市場関係が広まることで人びとは自由と自律を獲得する一方、地域社会に存する共同性を失ってきたと見なす、西洋近代思想の根幹をなす考え方(安富 2010、pp. 173-205)である。(中略)経済規模の拡大によって生産者と買い手の直接的な関係性が希薄になる中、それを利用して両者の結節点に介在するビジネスが巨大な利益を挙げる「関所資本主義」である(安富 2010、pp. 137-172)。(中略)市場経済には利潤の亡者を生む場になる危険性があるが、利他的な賢慮に基づく市場もあり得るし、そうしなくてはならない。後者では公正で透明性のある競争が生まれ、「関所資本主義」のような搾取もないため、利益率も低く抑えられやすく、不当な取引をする業者は締め出される(安富 2010、p. 139)。

9.6. 只友景士さん(龍谷大学教授)『公共政策の課題から財政学は何を学ぶのか?』彦根論叢 第415号、2018年2月.

現代の政策立案の現場において、経済効率性も財政効率も、費用便益分析も重要なツールであることは筆者も否定はしない。しかし、國分功一郎や安富歩のスピノザ研究が政策科学にとって示唆深いといえよう。重要な政策決定ほど利害関係者との紛争を引き起こすのであるが、そうした政策を巡る紛争は、常に、「政策科学とは、デカルト/ニュートン的な線形科学で、住民をはじめとする利害関係者を説得し、従属させる科学であるのか?スピノザ/ホイヘンス的な非線形科学で、説得には無関心で住民をはじめとする利害関係者と一緒にやっていく科学であるのか?どちらの科学であるべきか」を問うているように私には思われるのである。

9.7. とまべっちーさん(家庭教師)『安冨歩の個人倫理学と東浩紀の社会思想を並べて考える 』とまべっちーの考え事(FC2ブログ)、2018年4月16日.

安冨は、「里山資本主義」に共感を示したり、「原子力から馬力へ」というスローガンを提唱してみたり、とにかく個々人の経済活動を身の丈に合った大きさにまで縮減しないことにはどうしようもないと考える。

9.8. ねこくろさん(MIKAファン)『「経済学の船出」安冨歩著』note、2021年3月21日.

安冨歩さんの本に出会って、世界をもっとちゃんと認識できるようになった。それまでの私はよくわからないけれど、とても辛い人生を歩んでいて、努力しても努力しても、報われるどころか、私の元に金を無心しによってくる人が後をたたなかった、、そして、お金をあげても感謝されるどころか、私はいじめられる一方なのであった、、

10. 老子の教え

10.1. smoothさん(ビジネスコンシェルジュ)『【超訳?】『老子の教え あるがままに生きる』安冨歩』マインドマップ的読書感想文(livedoor Blog)、2018年1月12日.

本書の著者である安冨 歩さんによる、序文ならびに最後の解説は必読。ここでは『老子』の特殊性ならびに、本書における安冨さんの「新訳」について触れられています。

10.2. mayuharu21さん(会社員)『老子の教え エッセンシャル版 安冨 歩 感想』Sharpen the saw(Amebaブログ)、2019年12月21日.

58年も生きていると、流石にいろいろ考える。物の道理というか、自然なありかたというか、無理しない生き方というか、、、
この老子の教えは、もしかしたら頭のどこかで考えているかもしれないようなことを、すすーと描いてくれる。表現してくれる。そう、自分が言いたかったのはそういうことなんだよ!と。

10.3. satosatoさん(経営コンサルタント)『「老子 あるがままに生きる」(安富 歩 編訳)【sato流リーダー講座Ⅱ⑫】』note、2021年4月16日.

ビジネスリーダーの方に是非読んでいただきたい書です。といいますか、もう皆さんは読まれているかもしれません。
私も、エッセンシャル版を6回目を読み終えたところです。150ページくらいで1ページあたりの文字数も少なく、タイトルとその解説で構成されていてとても読みやすい本です。しかし、読めば読むほど、いろいろな気づきがあり、奥深いです。

付論

『経済学の船出』は、與那覇 (2009)を引用しており、貴重な助言を得た、とされています。

p. 264
この付論については、海部岳裕氏(流通経済大学大学院博士課程)、富田啓一氏(大阪大学大学院経済学研究科博士課程)、與那覇潤氏(愛知県立大学日本文化学部准教授)の貴重な助言を得た。

以下に、與那覇 (2009)が、安冨 (2007, 2008)、深尾葉子・安冨歩 (2003)を引用した箇所を示します。

pp. 250-252
これらの日本史学界の新しい網野解釈を踏まえつつ,安冨歩(2007, 279-283頁)は「無縁」を名詞として静態的に捉えるのではなく,むしろ「縁切り」と「縁結び」という動詞,ダイナミクスとして把握することを説く。安冨によれば,東島の解釈は狭すぎ,桜井の解釈は広すぎる。「縁切り」をしたくなる可能性がある点では,閉鎖的共同体も解放的アソシエーションも違いはないし,「亡命する」という行為がそもそも成立しなければ,いかなる国家間の「関係」があろうとも「無縁」は発現し得ないからである。安冨(2007, 286頁)が重視するのは「『縁結び』と『縁切り』とを自分の感覚に従ってできる」か否かという論点であり,このように解釈された「無縁」の観点から,近代西洋的な「選択の自由」の概念を相対化した,新しい経済学を構想しようとする(安冨 2008)。「無縁」を従来の日本史学界的なアジールの実態論からも,西洋史学や現代思想に見られたキリスト教的な「超越性」との同一視からも,同時に開放する試みである。
 安冨(2008, 第6章)が「選択の自由」の概念と,それに立脚した近代経済学を批判するのは,そこから導かれる「選択可能な市場」と「選択不可能な共同体」という二項対立自体がミスリーディングであり,どちらに逃げ込んでも——「縁」をコントロールする感覚がなければ——自由を失うからである。(中略)いわばそれは,徳川時代以降の日本社会が,「『共同体』の成員であるかどうかで,助け合いや義務的労働が行われるかどうかが一律に決定されるタイプの社会」(深尾・安冨 2003, 323頁)であったことの陰画であるといってよい。(中略)
 換言すれば,なぜ日本人は,「中国のように高度に市場性と共同性が結びつき,使い分けられるという社会」(深尾・安冨 2003, 323頁)をイメージできないのか,という問題である。(中略)
p. 257
 例えば,特に宋代以降の近世中国社会は,しばしば『共同体のない社会』であると指摘される。中国社会における人間関係のマネジメントは,協会が明確でメンバーシップが固定された集団に各人が「貴族」することでなされるのではなく,個人単位でのアド・ホックなやり取りを通じて,相互的な「関係」がその都度リニューアルされることで機能している(深尾・安冨 2003)。このような社会においては,「解放思想」が,地域単位で全住民が強固に結集した「コミューン」の樹立という形をとることは想定し難く,むしろ各人が他者との相互関係の束をそれぞれ異なる形で維持しつつ,必要に応じてその中から随時,救済に有益なパイプを利用していくという,緩やかでネットワーク的なものとなるであろう。中国社会における「共同性」のあり方について,現地調査に基づく理論的考察を勧めている深尾葉子と安冨歩(2005, 56頁)の言を借りれば,そこから導かれるのはむしろ「市場関係も共同関係も何か空間的な領域性を維持して広がるのではなく,両社とも美文的に人間関係の網の目に立ち現れうる,という新しい認識モデル」である。

深尾葉子・安冨歩 2003.「中国陜西省北部農村の人間関係形成機構」『東洋文化研究所紀要』144冊, 358(75)-319(114)頁。
安冨歩 2007. 「無縁・呪縛・貨幣」, 鈴木公雄編『貨幣の地域史』岩波書店, 227-310頁。
安冨歩 2008. 『生きるための経済学』NHKブックス。

與那覇潤 (2009) 『無縁論の空転――網野善彦はいかに誤読されたか――』東洋文化 (89), pp. 217-260, 2009年3月


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