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商売の本質

「起業は難しい」と考える人や、「今まで起業なんて考えたこと無い」という人がほとんどだと思いますが、なんで「難しい」とか「わからない」となるのでしょう?

アルバイトであれ、会社勤めしてる社会人であれ、皆さん仕事はして給料という形でお金をいただいています。ですが、「起業」やら「商売」となると急に何か難しいことをしなければいけないんじゃないかと考えがちです。しかし、会社勤めで働こうが、独立して個人で働こうが、会社を興して起業しようが、どんな商売でも行うことは同じです。

それは、

(1)お客様に価値を提供する=仕事をする

(2)代価として、報酬をいただく

以上の2つだけです。

▼ 情報商材とか転売とか

商売の本質は、上記に記載した(1)「お客様に価値を提供する(仕事をする)」ということと(2)「代価として、報酬をいただく」ということだけです。そのため、商売の内容、仕事内容は何でも構いません。

「何か世の中があっと驚く新しいビジネスモデル」である必要もありませんし、「一芸に特化したすごい技術や英語などの能力」である必要もありませんし、「誰もが欲しがるすごく良い商品」である必要もありません。

自分が提供する物やサービスに価値を感じて、代金を払うお客様がいれば、どんな商売でも良いのです。

極端な例を言えば、いわゆる情報商材とか転売というのも(個人的には好きではありませんが)、その情報に価値ありと感じている人や、転売ヤーが売るものを欲しがる人がいる限り無くなりません。

<※ 以下、個人的な考えです>
・情報商材について:情報が溢れている今の世の中においては、「情報源が何か/誰か」ということと、「情報を掴んでそれをどう活かすか」ということこそが大事だと思っているので、ただ情報を売るだけの情報商材に価値があるとは思っていません。

・転売について:希少なものを自ら手に入れて提供するという行為であれば、商社と変わりませんが、普通にしていれば手に入るものを、わざわざ買い占めをして手に入らないようにして値段を釣り上げて売るという転売行為は、価値を生み出しているとは思えないため、仕事として好きではありません。

▼ ボランティアかダンピングか

必要としている人に、物やサービスで価値を提供しているのにも関わらず、お金を受け取らない人がいます。もしくは利益を得ようとせずに安売りする人がいます。いわゆる「ダンピング(不当廉売)」と言いますが、これは世の中の経済活動を破壊する行為のため、僕は好きではありません。

被災地や、途上国に対する正しい意味・使い方での「ボランティア」は問題ありませんが、身近な人達や友達との間で行われるような無料での仕事のやり取りは「ボランティア」ではなく「ダンピング(不当廉売)」です。

・「友達なんだし無料で(もしくはこれ位の値段で)やってよー」なんていう風に知り合いに仕事を頼む人

・「友達だからそんなに多く取らなくていいよね」なんていう風に、良いことや良いものをあげてるのに、必要以上に安くもらう人

以上がダンピングの例です。

▼ 無料・安価思考は経済を破壊する

自分がお客様の立場であると、物やサービスは安いに越したことはありません。何なら無料に越したことはありません。

しかし、社会に出ている以上、僕達が働いている時間は「お客様=消費者」ではありません。仕事をして報酬を得ています。

会社勤めをしていて、特に営業や販売などではないバックグラウンド業務など、直接金銭のやり取りが発生しない仕事で毎月固定の給料をもらえる場合は、「この仕事はいくらくらいの価値がある仕事だろうか」であったり、「今までより付加価値のある仕事をしよう」等という考え方は思い浮かびにくいかもしれません。

しかし、「より良い仕事をして、お客様に喜んでいただいて、より高い報酬を得よう、よりお金をお支払いしていただこう」という仕事に対する姿勢こそが、商売を活性化し、利益を生み、社会の経済を発展させていきます。

自分が売る側、作る側、提供する側にいる時は、より価値のある物・サービスを提供しましょう

自分が買う側にいる時も、価値のある物・サービスを受けたら正当な支払いをしましょう

※ これは、物を安く買ってはいけない、節約してはいけないとかそういうことではありませんし、矛盾もしません。

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