見出し画像

久々にTGAについて書いてみる

Yoshiro Morimoto 森本 義朗

最近書いている内容が個人に寄りすぎて何者かわからなくなってきたので、本職の内容について解説していきます。

コチラがまず組織滑走法®【Tissue Gliding Approach "TGA"】の一番最初に書いたものですが、初球が変化球ということでなんとも自分らしいなと思ってしまいました。なかなか初球にど真ん中投げられる勇気がない、ホントは欲しいけど。

TGAってなに?って解説は齋藤さんの記事をどうぞ。

まず近年、「筋膜」という言葉の定義について、業界でもかなり右往左往しました。どうでしょう、遡ること20年くらいになるのではないでしょうか??

筋膜は広く使われている解剖学的用語であるが、その定義は最小限で不正確で曖昧であり、この基本的な身体部位の明確な認識を妨げるものである。Mirkin S 2008 What is fascia? Unveiling an obscure anatomical construct.
Journal of Bodywork and Movement Therapies 12(4): 391-392

このあたりから筋膜の曖昧さにツッコミを入れる方々が出始めました。

で、上記研究では45のレビューをして、2008当時では以下のような結果。

「筋膜」は、一般的には解剖学的定義は様々で、かなりの長さと内容であった。45の論文や教科書に含めれる筋膜の説明には
・筋膜の組成(91%)
・構造に関する情報(89%)
・機能(78%)
・筋膜の特徴(44%)
・部位(36%)
一方で、内容には類似点がありつつ、サンプルの定義と解剖学の教科書に掲載されている定義との間には、いくつかの注目すべき相違点があった。

で、オチは

解剖学的定義を含む定義は、文化的に媒介された構成要素であり、その影響力は非常に大きい。
筋膜の包括的な定義における歴史的な関心の低さは、「軟部組織の構造は人体では重要ではない」と解釈されるべきではない。これらの研究からさらに筋膜についての定義の再検討をしていくべき。

的なことが書かれていましした。

で、このあたりから盛んにですね、、いろいろな人がいろいろな主張をし始めたわけです。

で、先にオチを言うと

筋膜は科学的に正確な解剖学的表現ではなく、事実上「一般的な」ものである
Gray's Anatomy, 41st Edition The Anatomical Basis of Clinical Practice

画像1

と2016年発行のグレイの解剖学で書かれてしまうわけです。

ま、、こう言われてしまうのもしょうがないとは思いますが、医学的にそうまとめられるのはちょっともったいないなぁ、というのが個人的感想です(そうしてしまった当事者たちの主張の強さが招いた結果とも言えるのですが)。

そして、この間何があったのか!?

という点もまた面白いので次回以降どんどん書いていきますね。

で、TGAと筋膜になんの関係があるの!?という話をしていませんでしたが、TGAは


こちらにもある通りECMに着目しています。
ECMは様々なところにあるのですが、筋膜という概念を避けては通れない、というところもあり、解説していく必要があります。

これもまた面白いところですが、未だに「癒着」という言葉かなり先行してしまっているのは少し憂慮しています。

大学の先生とかがNHKの番組で言っちゃってたりしますので、そのあたり定義を明確にしていくといいのになぁと思っています。えらっそうにすみません、、

とにかく!
TGAはリハビリ職種の方々専用に作られた徒手療法ですので、ぜひ詳細も見てみてください。

画像2

TGAはオンラインでも学べますよ。

この記事が参加している募集

私のイチオシ

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!