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「人間の愚かさと生の本質」  風の谷のナウシカ 原作漫画

初めて読んだ時、とても言いようのない衝撃を受けた。 嵐が通り過ぎた広大な原野に1人放り出されたような気分だった。 それは、父に勧められて読んだ原作漫画版『風の谷のナウシカ』。 私は荘厳な世界観と生きる者たちの姿に完全に虜になった。 この漫画は、今の私達が生きる世界と重なる部分が実に多い。 この記事ではその視点を交えた私の考えをまとめてみた。 考察結論から言うとこの漫画から私が感じ、考えたことは 人間の愚かさについて、生の本質が「破壊と共生の混沌」であること、 そして生に

    • 男(21)がマニキュアをして発見したこと

      先日、唐突にマニキュアがしてみたくなったのでやってみた。 すると、今まで感じたことのない種類の昂揚感を覚えた。 爪に色を付けただけなのに、自分が別人に入れ替わった感じ。 これは一体何だろうと思い、マニキュア探しにお店に連れて行ってくれた女友達と話をすると、その正体が何なのか少しだけ分かった。 女性からすると当たり前の話かもしれないが、自分にとっては大発見である。 (メンズでネイルと言ったら個人的に石野卓球氏。かっこいい。) 新しい楽しさまず思ったのは、ファッションの新た

      • パンクと救いようのない自己分析

        先日サークルの先輩が、パンクについて語っていた。 話の発端は日本の3ピースバンド「羊文学」で、確かこんなことを言った。 「羊文学の音楽の、上手に生きて輝きたいけどできない、日向で生きるキラキラした人達のようになりたいけれど日陰から抜け出せない感じがとても好き。その精神性に私はパンクを感じる!!」 (それなりに酔っていたので表現が荒いのはご愛嬌。決してディスっているわけではないのです。) パンクミュージックというのは、大方英語詞の速くて騒がしい曲だというイメージを持たれ

        • 『人類堆肥化計画』

          先日、弱冠21年の人生で初めての本格的な農作業を体験した。 場所は北海道、長さは丸4日間。 期間は短い上、涼しさの残る時期だったため、農業初体験にはちょうど良く優しいものだった。 農業について新鮮な学びを得て、これからもっと知りたいと感じた次第である。 ところで、農園の人々に交じり収穫にいそしみつつも、頭の中では以前読んだエッセイのことが蘇っていた。 東千茅さんの、『人類堆肥化計画』だ。 書店で手に取ったとき、まず奇抜なタイトルに目がいった。 パラパラめくって見ると四

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        「人間の愚かさと生の本質」  風の谷のナウシカ 原作漫画

          金曜夜10時、好きな番組

          金曜の夜10時からの時間が好きだ。 まさしくそこはNHKの「ドラマ10」と「ドキュメント72時間」の放送時間。 当たり前のように毎週観ているのだが、この間の放送をビールを飲みながら見ていると、じんわり感極まり泣きそうになってしまったので、文字にしてみる。​ (そういえば最近年のせいか涙もろい気がする。まだ二十歳だけど。) ドラマ10ドラマ10は10時からの1時間ドラマ枠で、現在は芳根京子さん主演の『半径5メートル』をやっている。 先週第2話を終えたところだが、しっかりハ

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          「もう薔薇を盗むしかない」

          装苑の2021年1月号に掲載された、くどうれいんさんの文筆が心に残った。 テーマは「あなたにとってロマンティックはなんですか?」。 ここで著者は、「薔薇泥棒事件」について書いていた。 その事件は昨年の6月岩手県で起きたもので、満開の薔薇園に咲いた花が4割ほど刈り取られ、何者かに持ち去られた。 これに対してくどうれいんさんは、こう書いていた。(一部抜粋) 岡崎京子は「自分の人生に納得いかないぶんだけロマンチックになる」というようなことを言っていた。このニュースは薔薇だか

          「もう薔薇を盗むしかない」

          「わずかにいかれてる」 私が敬愛するバッグメーカーの話

          あなたのコピーの特徴はなんでしょう? -「わずかにいかれてる」でしょうか。つまり不適切な語りの限界まで行くことです。 これは私が敬愛するバッグメーカー、FREITAG(フライターグ)のムック本(PARCO出版,『フライターグ 物語をつむぐバッグ』)から取った一節だ。 ブランドのコピーライターが放った言葉の、この「わずかにいかれてる」という言葉。 そこに、世界中にファンを持つFREITAGというメーカーの面白さが凝縮されていると私は感じる。 このnoteでは、FREITAGの

          「わずかにいかれてる」 私が敬愛するバッグメーカーの話

          一人旅は止まらない

          昨日スケジュール帳を新調し、ちょうどよかったから退役した手帳をぱらぱら見返してみた。 思い返せば、去年から最近までは見事なまでにインドアな生活を送っていた。特に下半期、アルバイトを辞めて磨きがかかったインドア生活は手帳に表れていて、大学の講義のある期間はとっても白かった。 だけれども去年、というか前年度は、ありきたりなことを言うけれど内面的に変化した深い1年だった気がする。 どうしてかは色々でまとまらないが、1つ明らかなのが、旅かと思う。夏休みや連休中にも少し行ったが、

          一人旅は止まらない

          はじめる

          はじめる 生まれて20年と半年が過ぎた。人の助けを借りずできることが増え、わかることも増えた。思い切りは良くなったし、諦めもつくようになった。だけど同時にわからないことはものすごい速さで、半永久的に増え続ける。これは何なんだろう。何かを知る度他に知らないことは増えるし、不意に足を突っ込んだ所が途方も無い無知の空間であることに気付いて身震いもする。 私は常に過去の自分にコンプレックスを抱いてきた。相手の目に映る自分や自分の耳に残る自分の声を思い出して気持ちが悪くなり、頻繁に