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うつの私を癒すもの

鉛のように重い体。
目の奥が突っ張っている。
おでこからこめかみが痛い。
胃が痛い。
異常な眠気。
集中できない。

今日の私はこんな感じ。


それでも、
時間通りに仕事に行って、
来客の対応をして、
まわらない頭で、
今日の作業をこなした。

家に帰り、
痛み止めを飲んで
布団に入った。

目が覚めると少し楽になった。


スマホを見ると
目の奥が痛くなるので、
絵具セットを引っ張り出して
気の向くままに
絵を描いていた。

絵具の匂いは大好きだ。
画用紙の匂いも、
墨汁の匂いも、
糊の匂いも。

亡くなった大好きな祖父を
思い出すからだ。


祖父は
絵も習字も工作も裁縫も
なんでもできる人だった。

何より
暖かくて深くて広い
春の海のような
穏やかで優しい人だった。

祖父の想い出に浸ると、
心の緊張がほぐれていくようだった。

今夜は穏やかでいられる気がする。
祖父が大丈夫って
言ってくれている気がする。

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