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コンサル流思考術④「仮説思考」

その仕事、どの会社でも通用しますか?
外資系コンサルがまず身につける究極のベーシックスキル30個選!

ビジネス・コンサルタントは入社1年目から徹底的にビジネスの基礎を叩き込まれます。
このnoteでは、全30記事にわたって、一流のコンサルタント会社を経て独立し様々な業界で活躍している方々に取材して分かった、彼らがコンサルタント時代で学んだ中で今でも実践している「外せないスキル」を紹介します。
厳選した30のスキルは、百戦錬磨のコンサル出身者が、一過性ではなく15年、20年実践し続けている普遍的な仕事術です。

このnoteを読むことで、
・職業を問わず、業界を問わず、15年後にも役立つ普遍的なスキルを
・社会人一年目で学んだときの基礎的なレベルから
理解できるようになります。

社会人1年目からベテランの皆さんまで、自分の成長が不安な方はぜひご一読ください!

今回からは、「思考術」と称して、おもに、論理思考や仮説思考、問題解決といったコンサルティング的なスキルを中心にとりあげ、基礎的な考え方と、それをどのようにさまざまな仕事や場面で生かしていくのか、ということについてまとめています。

第十三回:仮説思考

「はじめに仮説有りき」──これは、コンサルタントの思考法のなかでも、もっとも重要な特徴のひとつでしょう。たとえ一年目であっても、「仮説思考」でものを考えられることが徹底的に求められます。
「お前の仮説はなんだ?」
「仮説はできたのか? 仮説は証明されたのか?」
コンサルティング会社の社内では、常に、仮説、仮説、という言葉が飛び交います。

はじめに、予想できる範囲で、ストーリーラインを描いてからリサーチする

一般的には、何かの結論を出すためには、網羅的に調べる方法をとります。全般的に調査をし、たくさんのデータを集め、データが揃ったところで、それぞれを詳細に検討して、結論を出すというやり方です。
実際にこの方法で物事を検討している場面をよく見かけますが、うまくいかないことも多いようです。
なぜなら、この方法だと議論が拡散したり、不必要な調査に時間を浪費したり、集めなければいけないデータが現実的でないほど多くなったりするからです。時間ばかりかかって、いっこうに結論が出ません。非効率的です。

こういった状態を避けるために重要なのが、冒頭の「はじめに仮説有りき」です。
このやり方では、まず、いま予想できる範囲でストーリーラインを描いてしまいます
これは事件捜査の方法と似ています。優秀な捜査官は、事件の現場を見ると、誰がどのようにどうやって犯行をしたのか、だいたいの目星がつくのだそうです。その見立てのことを、「仮説」と呼びます。
間違っていてもいいのです。
「もしかしたら、こうではないのか?」と、大胆に仮説を立て、その仮説に沿ったストーリーを考えていきます。

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