コンサル流思考術④「仮説思考」
その仕事、どの会社でも通用しますか?
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第十三回:仮説思考
「はじめに仮説有りき」──これは、コンサルタントの思考法のなかでも、もっとも重要な特徴のひとつでしょう。たとえ一年目であっても、「仮説思考」でものを考えられることが徹底的に求められます。
「お前の仮説はなんだ?」
「仮説はできたのか? 仮説は証明されたのか?」
コンサルティング会社の社内では、常に、仮説、仮説、という言葉が飛び交います。
はじめに、予想できる範囲で、ストーリーラインを描いてからリサーチする
一般的には、何かの結論を出すためには、網羅的に調べる方法をとります。全般的に調査をし、たくさんのデータを集め、データが揃ったところで、それぞれを詳細に検討して、結論を出すというやり方です。
実際にこの方法で物事を検討している場面をよく見かけますが、うまくいかないことも多いようです。
なぜなら、この方法だと議論が拡散したり、不必要な調査に時間を浪費したり、集めなければいけないデータが現実的でないほど多くなったりするからです。時間ばかりかかって、いっこうに結論が出ません。非効率的です。
こういった状態を避けるために重要なのが、冒頭の「はじめに仮説有りき」です。
このやり方では、まず、いま予想できる範囲でストーリーラインを描いてしまいます。
これは事件捜査の方法と似ています。優秀な捜査官は、事件の現場を見ると、誰がどのようにどうやって犯行をしたのか、だいたいの目星がつくのだそうです。その見立てのことを、「仮説」と呼びます。
間違っていてもいいのです。
「もしかしたら、こうではないのか?」と、大胆に仮説を立て、その仮説に沿ったストーリーを考えていきます。
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