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【イベントレポ】ここでしか聞けない書籍制作裏話が聞ける⁉ 5月のブックバースデーレポート(前編)。次回開催は6月25日(金)!

ブックバースデー? なんだか聞きなれない言葉だな、と思った方もいらっしゃるかもしれません。

「ディスカヴァー・ブックバースデー」は、本の発売をお祝いするイベント。書籍の発売時当日に、著者さんが登壇し、編集者と一緒に新刊の企画意図や、読みどころ、本の執筆の過程で大切にしていたことなどをお話します。ここでしか聞けない裏話も盛りだくさん!

今回は5月に発売日を迎えた5冊について、著者や翻訳者の方々をお招きし、弊社社長や編集部メンバーが思いの丈を語りました。

5月は、『2分間セルフケア』翻訳者の佐伯花子さんと『それ、勝手な決めつけかもよ?』著者の阿部広太郎さんがゲストでご登壇くださいました。

前後編でイベントレポートをお届けします。
前編は、こだわりのカバーデザインと制作裏話、後編ではゲストの想いをお伝えします。
司会は、電子書籍担当の庄司と、オンラインセールス担当の滝口でお送りします。

まずは社長の音頭で乾杯! 

庄司:ディスカヴァーブックバースデーへようこそ!ブックバースデーは新刊の発売日に、本の誕生を著者さんとディスカヴァーの社員が一緒に祝うイベントです。新刊発売日というのは、私たちにとっても、一か月で一番テンションの上がる日です。そんな発売日を皆さんとお祝いできることをとても嬉しく思います。

ディスカヴァー社長 谷口 (以下谷口):今月もたくさんの新刊がでてうれしく思っています! 今回発売する企画というのは、コロナ下の中で考えた企画が多いんですよね。ディスカヴァーはもともと、視点を変える書籍を出していきたいと考えていて、いまはオンラインやリモートの状況の中でも一歩踏み出せるような書籍を世の中に出したいという気持ちで出版業をやっています。

5月も素晴らしい新刊ばかりですごく楽しみですし、著者の皆様だけでなくて、書店の皆さま、流通してくださっている方々など、色々な方にお礼を伝えたいです。

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(「ブックバースデー、スタート!」でそれぞれ乾杯!)

なぜ、カバーデザインを変えるのか。今だからこそ届けたい本を届ける方法の一つ。

滝口:さて、今月は翻訳自己啓発書が多い月でしたね。中でも『後悔しない生き方』と『あなたはあなたが使っている言葉でできている』、この二点が装いを新たに登場しました。


ディスカヴァーでは、表紙のカバーデザインを変えることで、新たな読者の皆さんが手に取るきっかけをつくる取り組みを行っています。
プロデューサーの営業部古矢さん、今回『後悔しない生き方』が出来上がった経緯についてお聞かせください。

古矢:実はですね、この『後悔しない生き方』はもともと2011年に刊行し、15万部突破のベストセラーとなりました。ただ、書籍というのはライフサイクルがあり、新刊書店さんでは、良い本でも同じ書籍をずっと店頭に置き続けるのはなかなか難しいんですね。

そんな中で、弊社の『あした死ぬかもよ?』という本の売上が急にバーンと上がりました。ここから、本書の「人生を後悔しない形で生きていくにはどうしたらいいか?」というメッセージが、いままさにこの時期にもとめられているのではないかと考え、編集部に携書(※注:新書サイズの書籍のディスカヴァーのレーベル名)で販売できないか直談判しました。

庄司:時流を受けて「いま読んでほしい!」というメッセージが込められていることが伝わってきました。

「力強くも温かい言葉」が人気のロングセラーをシリーズ化!

もう一つの書籍『あなたはあなたが使っている言葉でできている』はうちのロングセラーなんですけれども、ガラッと印象が変わりましたね。そして新刊の『どうしようもない不安を乗り越えるとんでもなく賢い人生の送り方』と双子のようなパッケージになっていますが、これについて聞いてみたいと思います。まずは『あなたはあなたが使っている言葉でできている』担当の牧野さん、経緯をお聞かせください。

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牧野:はい。この本は元々2018年の夏くらいに出た本です。いい意味で無機質でフラットなカバーで、ずっと人気があったタイトルでした。こちらがYouTubeでの紹介などで再び注目を集めたこと、しかし新刊ではないので販売がネット書店中心になることから、カバー替えをして再度売り出していくのが良いのではないか、と話が進みました。さらに新刊と著者が同じということで、そちらと対になるデザインでシリーズ感を出しました。
発売時期については、梅雨が始まる前、コロナも相まって気持ちが沈むタイミングにすることで、「自分とのセルフトークを変えて元気になること」を価値として打ち出したいという想いもありました。

庄司:確かにこの本は力強い呼びかけが特徴ですよね。「気分じゃなかろうが、やるしかない」とか。梅雨のじめじめした時期の前にセルフトークを見直すのはいいかも。

牧野:「自分の行動を変えて前向きになれる」のが、この本や著者のいいところだと思っていて、そこを伝えるにはどうすればいいか?と考えました。その時に、もっと楽しげな感じに展開したいと思い、こんなデザインにしてみました。

庄司:熱く語って頂き、ありがとうございました!では続いて同じ著者、ゲイリー・ジョン・ビショップさんの『Wise as Fu*k どうしようもない不安を乗り越えるとんでもなく賢い人生の送り方』ですね。こちらはカバー替えではなくて、純粋な新刊になります。担当編集は大竹さんですよね。

大竹:はい。ゲイリー・ジョン・ビショップさんの著作は、ほとんどディスカヴァーで版権を獲得して発売しています。その中で「これからもっとシリーズ感を出していきたい!」となったところ、「じゃあ『あなたは~』と一緒に展開するといいんじゃないか?」というアイデアから、双子のような青とオレンジのデザインで刊行になりました。

この本は去年の秋にアメリカで刊行されたものなので、コロナのことも含まれています。その上で、ただ行動するだけではなくて、人生に必要な「知恵」をつけようというのが大きなメッセージになっています

知恵って、出版社の私が言うのもなんなんですが、ただ本を読むだけで手に入るものではない。自分の中で咀嚼して、かみ砕いて経験して血肉になったものが知恵だ、というのが本書の伝えたいことです。いまコロナで沈みがちですが、その中でいかに知恵をつけるか?といったところで、いまこそ読むべき一冊だと思います。

滝口:僕もこの本をどう読者に届けられるかと一生懸命読んだんですけど、ゲイリーさんの本って、自分では正直に言えないけれど本当のところどう思っているのか、といったところにぐさぐさとアプローチしてくれるところが、痛快で気持ちいい文体ですよね。

大竹:おっしゃる通りです。でも優しくもあって、寄り添って背中を押してくれる一面もあります。お手に取っていただけたら嬉しいです。

社長イチオシの『学習の作法』は「設計」にも工夫が!

滝口:続いては、『学習の作法』です。担当編集は三谷さんです。

谷口:私、学習の作法大好きで、書店営業をしていた時代、必ずやこれを設置するというのが私のこだわりでした。良い本ですよね!

滝口:三谷さんはたくさん子育て本・学参書・教育書を担当されていると思うんですけれども、『学習の作法』の「これは他の子育て本にはない」といういいところはありますか?

三谷:今回は「中学入学準備編」としています。いま中学受験が流行っていて、それに主眼を置いた本はたくさん出ています。しかしこの本は、中学入学した後で一歩リードするために、小学校のうちからモノの考え方を身につけることを主眼としています。そこが他の本と違うところかなと思っております。

滝口:そうなんですね! 実は僕この本について、売る前の段階で焦ったことがありまして。前から読む部分と後ろから読む部分がある本なんですけど、それを僕PDFデータで見たときに「ページ間違ってる!?!?」と焦って三谷さんに連絡してしまったことが……(笑)

古矢:めーっちゃドキドキするやつじゃん!!!出版社ドキドキあるあるだね。

一同:(笑)

三谷:やはり国語の部分は縦書き、算数の部分は横書きにしないと、なかなか掲載が難しいので。本づくりの際に、前半は縦書き、後半は横書きにして、色を変えるといった工夫を行いました。

滝口:非常に丁寧な本づくりですよね。

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5月のブックバースデー前編、いかがでしたか?

営業・編集それぞれが「ディスカヴァー魂」をもちながら、ユニークに和気あいあいと仕事を進め、“新たな視点を切り開く書籍”を生み出し、読者の手元へ届けるべく奮闘している様子が少しでも伝われば幸いです。

後編ではいよいよお待ちかね、著者や翻訳者の方々を中心に、新刊発売の裏で眠る「驚きのエピソード」を語って頂きます。ぜひ後編もお楽しみくださいね。

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【オンラインイベント情報】6/25(金)18:00~19:00 


新刊の発売を著者と祝おう!読者・著者・出版社がつながる
「ディスカヴァー・ブックバースデー」@zoom

6月発売の新刊でもブックバースデーを開催いたします。
ぜひ、お申込みお待ちしています!

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