見出し画像

【月に1度は家族で食事に行こう。】50代から実る人の習慣「家族との温度を高める」

50代という仕事においても家庭においても多難な時期にどう自分らしく生きていくか?30年以上人材育成に取り組んできた著者が55の秘訣をアドバイス
する『50代から実る人、枯れる人』サライ.jpでも紹介され、反響の大きかった本書の一部をご紹介します!

松尾 一也 (著)

家族との温度を高める

▼枯れる人=自分の話ばかり聞いて欲しがる
「一人で生まれ、一人で死ぬに なぜに一人で生きられぬ」という川柳があります。

まさに我々はこの世に一人でやってきて、一人で去っていく存在です。
だけど、いつも孤独を感じる生き物で、誰かとつながっていないとやっていけません。

 
ある意味、50代は最も「孤独」に耐えないといけない期間かも知れません。
パートナーとも結婚して20年以上が経過していて、よく言えば「空気」のような関係になり会話も希薄になるケースが多いです。

子供たちも成長して、精神的に親離れをしていて、親密な対話もほとんどなくなってしまいます。
 
一方、あんなに元気だと思っていた両親に陰りが見え始める頃合いです。
あそこが痛い、ここが痛いと病院に連れていく作業が増えます。

そのまま深刻な状態になり、手術、看病、そして見送るという悲しいフローチャートになることもままあります

私の場合は30代後半で父を看病、見送り、40代で母親を施設に入れなくてはならないという試練を早めに体験しました。
とにかく親のケアにエネルギーを相当、奪われることになります。

 
そんな時だからこそ、それぞれの家族と丁寧に付き合わないと今後の人生で悔いを残すこととなります。

ケンカするパートナー、ムカつく子供、看病する親、実はすべていてくれるだけで有難いと思う日がきっと来るものなのです。
 
「なにを食べても美味しかった……
なにを見ても楽しかった……
気がつくとそんな時 いつもあなたがそばにいた……」 

両手が義手の詩人で画家の大野勝彦さんからいただいた言葉です。
 
その関係性を温める一番のコツは、あらためて話を丁寧に聴き届けるということです。家庭でケンカがおきて、「言い争い」になりますが、「聴き争い」という現象はありえませんね。

「もっと話を聴かせてくれよ!」「いや、私が聴きたいの!」
こんなことになりますか(笑)。

パートナー、息子や娘、両親、それぞれの本心を聴いてあげることがお互いの関係性を温めることになります。

 
具体的な行動として、月に1度くらいは家族で食事に行く習慣がバカになりません。日本の豊かな食文化はどこの街でも楽しめますし、予算も財布に合わせられるのでそんなに高いハードルではないでしょう。
我が家も近くの美味しい焼き鳥屋へ家族で定期的に通っています。
そこでそれぞれが他愛のない話をしている瞬間に家族体温が高まります。
せめて家族とだけは「信頼」を柱に生きたいものです。

(松尾一也 著『50代から実る人、枯れる人』第1章より一部抜粋)

■著者紹介

松尾一也 (まつお・かずや)
株式会社ルネッサンス・アイズ 代表取締役会長/作家
1961年東京生まれ。大学時代より東洋思想を学び、あわせて世界各地を旅して人間教育に目覚める。富士通㈱を経て、26歳で(株)ルネッサンス・アイズを創業。「人間学の探究」をライフワークに竹村健一氏、渡部昇一氏、本田健氏など日本をリードする人物の講演会を数多くプロデュース。現在では850名を超える講師陣ネットワークを築く。自身も人間力、リーダーシップ、モチベーション、コミュニケーションなど「人と組織の成長」にフォーカスしたテーマにて企業、官公庁、学校、病院などで講演・研修している。主な著書に『出逢い力─ ─あなたに逢えてよかったと言われる人生』(明日香出版社)、『奇跡の人間育成 大差を微差に縮め、微差を大差に広げる技法』(きずな出版)他がある。
(株)WISDOM SCHOOL取締役/大本山 弘法寺(真言宗)にて僧籍取得/日本プロトコール&マナーズ協会専務理事

■今回紹介した書籍

役職定年・親の介護・子供の教育の仕上げ……人生100年時代は、50代の決断で差がつく!人材育成のエキスパートが大公開! 理想の人生を手に入れる55の秘訣。

■目次

第1章 現実を知る
 01 今、どのステージにいるかを見つめ直す
 02 苦悩を受け止める
 03 客観的に自分をいたわる
 04 挫折免疫力をつける……他
第2章 人間関係を整える
 07 人生を幸せにするものに気づく
 08 人間関係の棚卸しをする
 09 家族との温度を高める
 10 喜びの窓口を大切にする
 11 明るく気軽に声を掛ける……他
第3章 心を整える
 15 過去の悔恨を手放す
 16 人の評価から自由になる
 17 暮らしをダウンサイジングする
 18 損得を超えて行動する
 19 自分のブラックな部分も愛する……他
第4章 からだを整える
 23 天から借りたボディスーツを大切にする
 24 肉体・内臓を疲れたままにしない
 25 仕事の合間に体育の時間を組み込む
 26 ホリスティク(全体的)に健康を考える
 27 「前向き健康類友防衛隊」を結成する……他
第5章 仕事を整える
 31 「仕事」と「人生」を切り離さない
 32 干された時にしかできないことをする
 33 目には見えない報酬を稼ぐ
 34 「御用達」の精神で生きる
 35 威厳だけでは人は動かないことを知る……他
第6章 生活を整える
 38 スケジュールに“遊び"をつくる
 39 「反復とズレ」の原則を理解する
 40 毎日事に幸せを感じる
 41 その時々の季節を愛でる
 42 長持ちしている人の流儀に学ぶ……他
第7章 希望を整える
 47 「命」五段階活用法を心に刻む
 48 リフレーミングで景色を変える
 49 元気泥棒になる
 50 阿頼耶識(潜在意識)をフル稼働させる
 51 最高の利回り投資「自分づくり」をする
 52 小さな元気を見つける習慣がある……他




この記事が参加している募集

これからの家族のかたち

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?