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得意なことを伸ばすということ


私の職場での席の配置って、一番壁に近い島の、壁側を向いてる方の席なので、職場の大部分が視界の外にあるんですけど。

で、タイトルのことを話すと。


例えばなんですけど私、職場の自分のデスクで図面に集中しているとき、あるいはトイレに行くので席を外してる時に、職場において誰が誰と会話してるかを観察して、その前後の行動や会話内容から何を話してるのか予想を立ててるんですけど。

それって、できない人には「こいつ何言ってるんだ?」って反応をされるんですよね。特に職場から席を外してるときに職場観察してるって部分。




なんなら「職場盗撮してるの?」とか聞かれますし。





たぶんできない人には一切理解できないと思うんですよ。一方で、簡単に何やってるか理解できる人も結構いて、そういう人は本当に一瞬で感覚がわかると思うんですよ。

できる方に対しては、常に次の状況を予測できるようになるのでオススメする気持ちと、めちゃくちゃ消耗が激しくなるのでオススメできない気持ちの両方があるのですが。


で、こういうのが得意な方っていうのは、案外対人にコンプレックスがある方が多いのかなあと思ったりもするのです。必要以上に他人の気持ちをおもんばかって、一人で怖がってしまうタイプ。

ほかの人の気持ちがわからないとか本音と建前がわからないというのは、案外他人の表情とか仕草から感情がわかりすぎてしまうので、怖がってしまうのかな?と思ったりもするわけです。まあ俺のことなんですけど。

思い当たる方は認知行動療法でいわれる「実際に目や耳にしたものだけ信じよう(自分の予測は信じないようにしよう)」ということをやった方がいいのかなと思いますが。

とはいえその敏感さは伸ばせば伸びるものなのです。

制御できていないことや精度に問題があるので、伸ばすのは後回しにすべきだと思いますが。
上記の実際に見たものだけ信じて、あとで感じたこととの答え合わせをしてれば勝手に感性の精度は伸びていきます。
制御はまあ、失敗を繰り返すしかなので。まずつぶれないことを先決に。


そんな感じで、同僚から「どんな魔法だ?(原文ママ)」といわれた私ですが、逆に私にからすると、魔法のようにこいつやべえなという同僚もかなりいます

  • 周りの状況を無視して自分の仕事に没頭できる人

  • 実際に仕事を進めながらミスを発見できる人

  • 後で一度見直して、しっかりミスした個所を見つける人

  • 調子のムラがない人(本人の感覚はいざ知らず、傍から見た限りにおいて)


まあ、これすらできねえ俺はどれだけやべえ奴なんだという事項の羅列のような気がしますが。

でも人間なんてそんなものです。

得手不得手はその人次第で、これができて当たり前ということができない人もいますし、残念ながらそういう人は使えない人材としてスポイルされてきました。


んで、残念ながら私は使えない人材だったので、それにあらがうために「ほかの人にはできないこと」を徹底的に武器として使ってきました。

それが上記のことですね。

そりゃまあほかの人からすればさ。
突然自分を名指しでまったく聞いたことない案件の電話が知らない人からかかってきたと、隣席から振られて、どうしようと迷ってたら10m離れた三つ隣の島から「それ佐藤さん(仮名)じゃなくて数年前に移動した佐藤さんあてです。とりあえずうちの課の案件なので、こっちに回してください」とでけー声で呼びかけられりゃビビりもするよなあと。

なんかその後笑ってたけど、あれは理解できないときの笑いなのかと今になって思う。

余談としてその後


ぶっちゃけ、その程度誰でもできるだろと今でも思ってます。こんなエントリー書いてても。こんな誰でもできること書いて恥じかかんやろかと思ってる部分はあります。

それでも周りの反応を見て普通はできないことだとわかってはいるのですが。

自分がそんななので、人に助けを求めるのが下手なのでしょう。



一応私の場合は、そんな感じで常に周りを伺ってますね。

いち早く脅威を察知して逃げるのにも使えますが、今の職場に長く居て俺以外の人間が対応する方が驚異だと理解してきたので、上司には事前にピンチを潰すカゼミーロ的な存在だとは評価されるようになりました。

ここまで存在感が増して来ると、職場で会社オリジナルデザインTシャツっぽいデザインのTシャツを作ったり、弁当食った後カップラーメン食ったり、昼休みに鮭を一匹丸ごと買ってきたりといった奇行を重ねても、わらってゆるしてもらえます。

また、上記の通り私はミスが少ない人間が魔法使いに見える人間=ミスの多い人間なので、以前などは細かい計算ミスでよく怒られましたが、今はその点を積極的に上司がフォローしてくれています。

客観的に見てどう考えてもダメ社員なんですけど、ただ上司も含めてみんなが一番に相談してくる人間という立ち位置を確立してるので、たぶんプラマイゼロかなと。



で、最後にまとめとして。

俺のやり方はまねするな。体力的にも対外的にもリスクがデカい。同じような特性を持ってる人間なら、俺を踏み台にもっといいシステムを考えろ。

そして、俺とまったく違う特性を持ってる方。私のは弱者の戦法です。王道で行けるならそれが一番いい。一番強いから王道なんだ。

ようは人それぞれです。
自分の特性を生かしましょう。弱点も生かし方で長所になります。

そして逆に言うと、自分のやり方を他人に押し付けないようにしましょう。教えるのはありですが、取捨選択の権を持つのは相手側です。
そして、自分が得意なことを教えるのは非常にむつかしいということを知ってください。教えるのが簡単なのは、自分が苦手で苦労して身に着けたもののみです。
最初からろくに考えなくてもできたようなことを教えるのは、至難の業です。



ちなみに私のやり方だと、何でもかんでも押し付けられるようになっていくので、他の人の気持ちをうかがう方法をフルに使って一番嫌がる抗議や嫌がらせを察知して、反撃の用意を常にしておかないとつぶされます。それが一番のポイントです。


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