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『発酵は○○○○してくこと、だっぺ!?』篤農家はそう語った!

Umeです!

徐々に寒くなってまいりましたが、みなさまお変わりなくお過ごしでしょうか。
前回の記事ではじめてコメントをいただきました ♡
大変嬉しかったです。ありがとうございました。
 
さて発酵編の第2弾です。

Ume、発酵という世界は膨大で、禁忌の領域に足を踏み入れてしまった感が否めない (;^_^A
 
なので世の発酵を解く解説とは一味も二味も違う、Umeの発酵ワールド、
すなわち体験からの発酵観を描いていきたいと思います。
 
みなさまに上手く伝われば嬉しいです。
 

<前回のあらすじ>


そもそも発酵ってなーに?
 
荒俣さんの「奇っ怪紳士録」ではありませんが、Umeのまわりには結構な奇人変人がたくさんいます。Umeの人生で三本の指に入る変人枠のお一人に“Kセンセ”と呼んでいる方がおります。
 
Kさんのことを “センセ” と呼ぶのは元高校の先生をやっていたからです。
現在は無農薬でお米を作っているお米農家のおじいちゃんになっていますが。
 
Kセンセとは付き合いがとっても長く、Umeにとっては親戚のおじさんに近しい人。
 
激しい福島訛りで、つばきを飛ばしながら熱弁を繰り広げ、様々なことを教えてくれるKセンセですが、高校では教えていたのが英語だったと聞いた時は、むちゃくちゃ驚きました。

現役の頃は、学校に行く前に田んぼで一仕事。
時間になったら軽トラで勤務していた高校に乗り付け、終業のチャイムとともに、その辺でプラプラしている男子生徒数人を軽トラの後ろにのっけて、また田んぼへと直行!

すんごい先生だったみたいです。
 

でも高校の先生ということもあってか、現場では農業の常識にとらわれず、とても斬新なアイデアを実践されています。

日々の観察から得た体験を、知性と別視点(主に物理と化学)に落とし込み、遊びに行くと、いつもそれらを簡潔に教えてくれてくれたのは元高校の先生だったからだと思います。
あ、過去形で書いてますが現在もバリバリお元気です。
 

以下はセンセから教わった知識の、ほんの一部です。
 

・紫外線というのは光電子だ

・温度とは分子運動の量のこと

・美味しいものにはたくさんエネルギーが詰まっている

・きゅうりが曲がるのは根の栄養供給が上手くいかない場合になる。老化した証拠だ

・人糞は肥溜めで寝かせる。畑にそのまま撒くのは一種の気付け薬。人間でいうとリポビタンDみたいな使い方になる。頻繁にはダメだぁ

・カビは酸素に包まれるとカビじゃなくなる

 

なかなか面白いと思いませんか?

いつもいつもこんな調子で話し続けてくれます。
そこでUmeは質問しながらひたすらメモを取るわけです。
 
そのセンセが口癖でしょっちゅう言っているのは、
 

「多収穫、高品質が本当の農業!」


 
です。

 
何年も何年も試行錯誤を繰り返し、挫折も何度も味わわれ、それでもめげずにやり続けた結果、今、Kセンセの田や畑には自然の循環だけで米つくりや野菜つくりが実現しました。

人もたくさん集まって、出来上がる農作物は本当にやさしく、体にすっと入っていくものばかりです。


 
で、そのKセンセは発酵のことをなんと定義しているのかというと、
 
「どんどん細かくしていくこと」
 
と言うのです。
 

「Umeちゃん、発酵って何のことかわかるぅぅ?


ずーーっと分裂していくこと、


細かく細かくしてくこと、




だっぺよ!」




 

福島弁を文字化するの、けっこう難しいんですが、絶妙なイントネーションでこう教えてくれました。
 

え、でもでも、一体何が、どう細かくなっているんでしょうか?

 
Kセンセがいう「発酵」は農業目線なので、おもにたい肥や土壌の発酵を指すのですが、

これは専門用語で〝キレート化″と呼びます。


 
次回、ますます専門的になりそうな予感・・・(;^_^A
 
果たしてUmeにうまく文章化できるのか~~~(あくまでも予定とさせていただきます)


1998年刊の「土壌の神秘」。当時で6000円と破格の高値ではあったが、この前著があまりにも名作で迷わず購入。今読むと若干古くなっている情報もあれば、未だ未知の領域もある素晴らしい名作です!かなり読み込みましたねー付箋までしてますね


 

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