見出し画像

お腹の調子を整えるだけじゃない!メンタルにも影響を及ぼす腸内細菌

最近とても気になっている分野に「腸内細菌」があります
消化管である腸内のことだから、栄養学とは切っても切れない関係なのですが、調べれば調べるほど「腸内細菌」が人体へ及ぼす影響は大きく、まだまだ勉強の途中です

その腸内細菌の住処である「腸」は「第二の脳」と言われていますが、実際「脳と腸の神経細胞は同じもの」らしいのです

マウスでの実験で、2匹のマウスを同じ空間で飼育し、片方は通常のマウス、もう片方は腸内細菌を全くもたないマウスにすると、腸内細菌を持たないマウスが通常のマウスを攻撃し始めるそうです
この「攻撃する行動」の原因は「不安」が原因なのだそう
所謂「やつあたり」ってやつですかね?
腸内細菌を全くもたないマウスの脳を調べると、脳神経を促すBDNFが低下していたそうです

そこで、この無菌マウスに腸内細菌としてビフィズス菌を入れると、腸管の神経細胞からセロトニンが分泌され、分泌されたセロトニンは腸と脳をつなぐ迷走神経を刺激し、脳の状態を改善し、BDNFも正常値に戻ったとのことでした

BDNFというのは、脳由来神経栄養因子のことで、神経細胞の発生や成長、維持や再生を促すものです
これが低下していたという事は、神経細胞の成長や維持が妨げられ、上手に思考することが困難となり、「不安」につながると考えられます
認知症の方の症状として、「強い不安」というものがあります
「物忘れが激しくなった」→「そんな自分が不安」
だと思っていましたが、そもそもこの「物忘れ」自体がBDNFの低下に由来するとしたら、腸内細菌ってすごい存在だと思います

腸と脳の神経細胞が同じという事や、腸内細菌の有無で「不安」を抱いて生活するかどうかが左右される・・・
こういったことから、パーキンソンやアルツハイマー等への影響も研究が進んでいるそうです

「脳腸相関」という言葉があります

「脳」と「腸」それぞれ働きは異なる器官ですが、その双方がとても強い影響を及ぼしあうという意味です
例えば、極度の緊張やストレスが続くと下痢をすることがあります
また、腸内に病原菌の感染があると、脳が不安感を感じるということが分かってきているそうです

これらは腸内細菌が脳を直接刺激しているわけではなく、先ほどのセロトニンなど、様々なホルモンや、腸内細菌が腸内で発生させる栄養素などが間接的に作用して影響を及ぼしていると考えられています

ちなみに腸内細菌は「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」の三種類に分類され、その種類は数万種類にも及ぶといわれており、年代や家族性でも構成は異なるそうです

では、腸内環境を整える食事とはどのような食事でしょうか

ここから先は

1,097字

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?