Photo by snafu_2020 【手書き自由詩】四月の記録。 17 月面サナトリウム 2022年4月10日 22:38 2021年4月。Twitterにて春の自由詩を毎日更新していました。「四月。春爛漫の、窓辺から。」これはその記録です。少し長いけれど、よかったら読んでくださるとうれしいです。「四月。春爛漫の、窓辺から」お別れすることも忘れるような、優しいやさしい匂いがする。花弁が散らかる4月の窓辺。今日から30日間、優しい香りを掬うように、今春の輪郭を記録します。4月2日、なんだかとってもいい匂い。伸ばした指先に届くひかり。心が弾む、その方角へ。4月3日、ほったらかしにしていても、動いてしまう心なら。すべて憂いのせいにして、刹那の君を逃したくないのです。4月4日、吐く息は、何色?4月5日、君の住む町と、僕の住む町の中間地点。春の大三角形で待ち合わせ。4月6日、扉は隠したはずなのに、一体どこから入ってきたの?4月7日、目の前にある答えの正体を、本当は知っていたみたい。4月8日、慈しむ、指先で撫でるよるに。息をする、そっと。4月9日、桜の終わりを見届けて、毎年思うはおなじこと。4月10日、あなたの心とおなじように、大切に扱ってくれるなら。4月11日、フレイアお月見倶楽部は真夜中の生き物ならどの子も歓迎です。どうぞお気軽に☎︎xxxx-xxxx4月12日、花にはことばがあることを、あなたは知っていますか。4月13日、過去を通して、あたたかな春の日をみつめている。4月14日、雨が降っても。4月15日、夢中にいる心地のまま、生きていけたらいいのにね。4月16日、違いの溝を見つめるよりも、互いの形を愛しあえるように。4月17日、今も聴こえる、無声の聲。4月18日、逆さまの夢を繋ぐ、水槽の鯨。4月19日、ねぇレディ。そこから見える世界は、美しいですか?4月20日、眠りに落ちてしまえば、守っていられる大切なもの。4月21日、ひとつ終わって、また始まりのはじまり。4月22日、未来へつづく、大切な今日という橋を渡って。4月23日、ひとりきりで見つめる世界に、知らなかった時間を教えて。4月24日、メメントモリ R.I.P.4月25日、夏よりも、秋よりも、冬よりも。4月26日、傷つくことを嫌っていては、私はあなたを選べない。4月27日、自然と私とが呼応するとき、抱えきれないほどの愛の恩恵を受けている。4月28日、眺めていたあたたかい風景の中で、きっと笑い合える未来。4月29日、受け入れた光と、続いていく夜と。4月30日、集めた言葉は、窓の外へ還してしまおう。次の季節に引き継がれるものだけを連れて。*********4月31日、窓辺から記憶を解いたら来年へ。春そのものになった体で目覚めた世界の息吹をなでる。************《八月。曹達水とロマネスク。》 八月の記録。|月面サナトリウム|note 8月1日からの31日間、Twitterの方で手書きの自由詩をあげていました。 今年の夏は自粛やら仕事の都合やらで とうと note.com 《十二月。奏者の指は、物語をめくる。》 十二月の記録。|月面サナトリウム|note 去年8月の31日間やっていたこちらの毎日更新。 「八月。曹達水とロマネスク。」 12月の31日間もTwitterにて冬 note.com ダウンロード copy この記事が参加している募集 X日間やってみた 5,429件 #詩 #毎日投稿 #心 #自由詩 #春 #ことば #X日間やってみた #4月 #詩的散文 17 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート