つまらない人生が変わると思った時の話
本当は夢なんて無かった。
小6のときクラスメイトの前で自分が作ったコントをやってみんなが笑ってくれてからというもの、ずっとお笑い芸人になることが夢だと思っていた。
高校の時にも友達と漫才をやったし、ネタもよく書いていた。
だけど、やっぱり一歩は踏み出せずお笑い芸人になることが夢であったことも忘れ、ふつうに大学に通っていた。
映画館でバイトをしていたある日、1人の小綺麗なおじさんが話しかけてきた。
「君のおすすめの映画を教えてくれないか?」
「めんどいな。」と思った。