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【勝手にアレンジ】2021年版『桃太郎』

むかーしむかし、あるところにおじいさんとおばあさんが住んでいました。

おじいさんとおばあさんが自粛生活をしていると差出人不明の大きな荷物が家に配達されました。

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段ボールを開けると、まぁびっくり。
大きな桃が入っていたのです。

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おじいさんは言いました。
「でかっ。とりあえず割っとく?」

おじいさんは桃を真っ二つに割りました。

すると、なんということでしょう。
桃の中には赤ん坊がいました。
そして赤ん坊の横には手紙がありました。

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〜〜〜

おじいさん おばあさんへ 

この手紙を読んでいるということは
おじいさんがとりあえず桃を割ったということです。

桃の中にいたその子は『桃太郎』と言います。
どうか大切に育ててください。

〜〜〜


おじいさん「桃から出てきたから桃太郎って安直すぎない?」

おばあさん「いや、それな!」

おじいさんとおばあさんは数分違う名前を考えたものの特に面白い名前は思いつかなかったので『桃太郎』でいくことにしました。

その後、桃太郎はおじいさんとおばあさんの愛情をたっぷり受けてすくすくと成長していきました。

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ある日成長した桃太郎が言いました。
「最近鬼が村に来て悪いことをすると聞きました。」

「みんな困ってるんだ。」とおじいさんは答えました。

すると、正義感に溺れイキり散らかした桃太郎は「それでは私が行って退治しましょう。おばあさん、きび団子を作って下さい。」 と言いました。

おばあさんは「きびだんご?おにぎりじゃダメ?」とめんどくさがりましたが、クックパッドを見ながらきびだんごを作りました。


こうして桃太郎は鬼退治へと向かいました。
桃太郎「(これ何が日本一なんだろ。。。)」

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道中に犬、猿、キジを家来にしました。
桃太郎「(思ったよりキジって派手だな)」

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しばらく旅を続けているとついに鬼ヶ島が見えてきました。桃太郎のアドレナリンはマックスに到達です。

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「絶対に倒してやる!」

門に到着すると"人間"のスーツの男が出迎えました。「お待ちしておりました。」

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桃太郎「お待ちしておりましたって言った?」

スーツの男「そうです。王がお待ちです。こちらへ。」

桃太郎「そうです。王がお待ちです。こちらへ。って言った?」

桃太郎は全く状況が理解できませんでした。
動物は入れないと言われたので「犬、猿、キジ」とはここでお別れをしました。


頭の整理がつかないまま、桃太郎は王室に入りました。

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鬼の王「も、桃太郎か?お前が、桃太郎なのか?」

桃太郎「そうですけど、なぜ私の名前を?」

鬼の王「それは、私がお前の父親だからだ。」

桃太郎「僕って鬼なんですか????」

鬼の王「あ、そこ?先にそこなんだ。見た感じ私が"鬼"じゃない感じ伝わってない?」

桃太郎「あー、なるほど? ん? いや、あぁ、うん。一旦、、、だい、じょうぶです。」

鬼の王「(めちゃくちゃバカだ、、、) そうだな。順を追って説明しよう」

鬼の王「私は君が育った家で育った。つまり君を育てたおじいさんとおばあさんこそ、私の両親だ。ある時2人と揉めてしまった私は村を出た。そして仲間を集め、この"村"を作ったんだ。その後おじいさんとおばあさんの村とこの村は敵対してね、向こうでこの村は"鬼ヶ島"と呼ばれている、というわけだ。」

桃太郎「だからこんなに部屋が桃色だったんですね!え、じゃあなぜ私はあなたの子供なのにおじいさんとおばあさんのところに??」

鬼の王「実はな、私はおじいさんとおばあさんそして故郷の村と和解したかったんだ。お前に仲介してもらいたいと考え、お前をおじいさんとおばあさんの元に送ったんだ。」

桃太郎「そういうことだったんですか!」

鬼の王「桃太郎、本当にすまない。ただ、これしか方法がなかったんだ。村同士の今の関係性は最悪で私が向こうに駆け寄ったとて殺されるに違いない。両方の村を理解している者が欲しかったんだ。どうにか仲介してくれないだろうか。」

桃太郎「つまり、私は気付かぬうちに"スパイ'だったってことですね。くそっ!私が"スパイ"だったなんて!スパイ!あぁ!スパイ!」

鬼の王「(自分がスパイだったことに酔ってるな。。。) どうだろう。私の頼み聞いてくれるか?」

桃太郎「構いません。私はみんなが幸せに生活できればそれが1番いいですから。」


こうして全ての事実を知った桃太郎は
二つの村が和解するべく尽力しました。


3年後、2つの村は統一され"鬼"という言葉自体、この村から無くなりました。


統一された村の王には、桃太郎の父である"元"鬼の王が就任しました。


こうして桃太郎は祖父、祖母、父と仲良く暮らせることになり幸せな気持ちになりました。



めでたしめでたし








【次回予告】


桃太郎「父上、私の母上はどこにいるのでしょうか?もう亡くなっているのでしょうか?」

王「そうだな。そろそろ、お前に話さねばならないな。」

桃太郎「お綺麗な方でしたか?お綺麗なのであれば会いたいです。」

王「(綺麗じゃないと会わなくていいんだ。)それはそれは美女だ。そして生きているぞ。ただし、会うことは許されない。」


桃太郎「なぜですか?? 遠いところにいるのですか?それなら助けに行かねば!」

王「無理だ。行けば命はない。
、、、お前の母はこの世で最強最悪の"鬼"なのだから」

桃太郎「!?!?」


次回、
「母、襲来。鬼の金棒と皆の絶望」

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皆様あけましておめでとうございます🙇‍♂️
今までは自身の体験談を書いていましたが、今回初めて創作を書いてみました。笑 オマージュなので創作なのかというのもありますが。。。本年も何卒よろしくお願いします!




記事のネタに使わせていただきます。 お金を使った記事書きたいです。