見出し画像

ストレッチポールで痩せる!? 2次的な効果は期待できます。

こんにちは。Dice Trainingです。
岩手県でトレーニング指導を生業にしてます。
アメリカ留学中にNSCA CSCSを取得。
留学中のインターンシップも含めると、
トレーニング指導に携わって20年以上になります。

さて、勤務先のパーソナルジムでは、
ストレッチポール、フォームローラー、
それぞれを活用
しています。

お客様の中にも、
「自宅にあります!」
という方、結構います。

自宅トレーニング機材の定番でもありますよね。

でも、
「こんな、使い方もあるんですね。。。」
と言われることも、しばしば。

そこで、ストレッチポールのことについて、
少し触れていきたいと思います。

そもそも、ストレッチポールとは?

ストレッチポールは、
株式会社LPN(2000年設立)が製造/販売する
”フォームローラーの一種”になります。
アメリカ合衆国で使用されていた
”フォームローラー”を元に開発されました。

ストレッチポールは商品名(商標)です。
ソニーの”ウォークマン”みたな感じですね。
(例えが古いですね。。。。すいません。)

欧米では、1980代
理学療法の治療の1つとして、
”フェルデンクライス治療”
(”動きを通して学ぶ。”という
 神経系へアプローチした治療法
 と言えると思います。)
の中でバランストレーニングのための
体の支えとして使用
しはじめました。

このコンセプトを活用した
理学療法士たちが、
さまざまな場面で活用し、
有効性が広まりました。

実際、僕が留学中でも、
アメリカで使用してるの見てますからね。
結構、昔からあるものです。

元々は、セルフマッサージとして、
人の手が届かない身体の深層部にある筋群や、
関節をゆるめ、骨格を整えることを
目的として使用
されています。
日本では、ストレッチポールに沿って
”仰向けに寝て行う体幹エクササイズ”
なども付加して使用
されています。

ストレッチポールは少し長さのある円柱形をしています。
ストレッチポール:90〜100cmくらい。
フォームローラー:30cmくらい。

素材も、
●ストレッチポール:
適度な硬度のある発泡樹脂。
●フォームローラー:
プラスチック等の円柱を
凹凸のあるラバーが覆っている。

イメージとして、
ストレッチポール → 全身のリラックス
フォームローラー → 局部を狙った筋膜リリース
といった用途に分けることができます。

ストレッチポールだけで痩せられる?

僕の勤務先のジムでは、
ストレッチポールを
・体幹トレーニング
・クールダウン
の時に使用
したりします。

コアの安定や、筋肉の緊張を緩和するのが目的です。

”ストレッチポールをおこうなうことで痩せる!”
などとあおっている記事などをみたりしますが、
実際、ストレッチポールを毎日実施しても、
痩せるという直接的な効果は、正直、期待できません
。。。。

当たり前ですよね。
運動量も少なく、脂肪燃焼効果は期待できない。
これだけで痩せれるなら、
誰も苦労はしません。

ただ、
・姿勢が良くなる。
・疲労軽減
・関節可動域の確保
など、ストレッチと同様に、
期待できる効果
はあります。

ここから、
・日常動作がスムーズになる。
・肉体疲労が軽減され動きやすくなる。
・より大きな動作で動けるようになる。

という感じで、より活動しやすい状況が作られる。
これが”ダイエットにつながる”
というふうに”2次的な効果がある”
と言えるかもしれません。

やはりダイエットの主体は、
・運動
・栄養
・休養

です。

ストレッチポールは、
・より運動しやすい状況を作る。
・より休養しやすい状況を作る。
ための補助器具
として捉えるべきです。
ストレッチポール単体で、
効果を出そうと思っても、
それは無理です。。。。

ストレッチと同様で、
・手軽/簡単
・運動強度が弱い
ので、運動経験がない方でも、
無理なく続けられるものであるのは間違いない。

まずは、ストレッチポールに乗ってみる。
体調が良くなってきたら、
より活動的な運動を取り入れる。
この好循環を生活の中に作っていくことが大切です。

ストレッチポールの効果的な使い方。

基本的な使い方は、
公式ホームページで紹介されています。
そちらを確認いただくのがベストです。

プラスアルファで、
僕がよく行っている使い方をご紹介します。

●猫背・巻き肩対策(胸のストレッチ)
ストレッチポールの上に乗って、
上半身(胸)を大きく広げるストレッチです。
・姿勢改善
・トレーニング前の準備

の時に活用してます。
両手をバンザイのポジションで行います。
縦おきのパターン。横おきの2パターンです。
体正面を伸ばすストレッチです。

縦ストレッチ

横ストレッチ

●体幹トレーニング
ポール上でコアエクササイズです。
これは動画で確認してください。
ポイントは、ポール上で行う分、不安定な状況。
そこを安定させるために、腹圧を高めること
です。
常に腹筋を意識して、
自分の体(背骨・骨盤)をポールに押し付けて行います。

まずは、腹圧を意識する3種目
① 交互脚上げ
② 交互手脚対角上げ
③ バイク動作

次に、腹筋動作の3種目
④ クランチ
⑤ クロスクランチ
⑥ 脚上げ

です。
繰り返しですが、
バランスを取るために、
常に腹圧を意識
します。

●筋膜リリース
フォームローラーと材質が違いますが、
同様の使い方もします。
トレーニング前後で、
気になる部位、
ちょっと張ってるとか硬くなってる筋肉があれば、
そこにアプローチをかける感じですね。
上に乗って、ゴロゴロです。
僕は良く臀部がこるので、
こんな感じで乗ってゴロゴロしてます。

日本コアコンディショニング協会という団体が、
セミナー開催もしています。
気になる方は、チェックしてみてください。

まとめ。

自宅でのセルフケアや、
簡単なコアエクササイズに
活用できるストレッチポール。

商標をとっている正規品は、
それなりのお値段。
今は、ヨガポールとか、
ボディポールという名前で、
類似商品はいくつも出ています。

サイズや硬さがちょっと違うかもしれませんが、
正直、そこまで製品に差はないです。。。。
類似品が出るあたり、
定番商品の宿命とも言えるのかなと。。。。

直接的にダイエットに効果があるとは言えません。
でも、手軽に始められるし、
ストレッチやリラックス効果は得られます。

まずは、きっかけづくりとして、
取り入れるのは◎。
その後、本格的に運動開始です。
結局、
・運動
・栄養
・休養
の3本柱を以下に整えるか。

ダイエットは簡単な道のりではないです。
地道な継続していくものですから。。。。

よろしければ、サポートをお願いします。情報発信するためのトレーニングセミナー開催費用や、ジュニア世代へのコオーディネーショントレーニング指導などの活動費として活用させていただきます。