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生きられなかったもう一人の自分-真面目なわたしとパリピな自分?(シャドウ)
シャドウと投影(ユング心理学)
ダイアリー式メンタリングの中で、人間関係に行き詰まりを感じている多くのケースには「シャドウと投影」が関連しているように見受けられます。
特にミドル世代になると心の筋肉も硬くなりがちなので、理解していただくのがなかなか難しいこともあります。今回は「シャドウと投影」を極めてザックリとご説明しながら、わたし自身の体験談をご紹介します。
「シャドウと投影」について詳しくお知りになりたい方は、 「ユング心理学入門」河合隼雄氏著や「心のしくみを探る ユング心理学入門 Ⅱ」林道義氏著の他、noteやいろいろなサイトから情報が検索できます。
パリピとは、
『多く人が集まる場所に行って皆で盛り上がることを好む人、といった意味の若者言葉。
クラブ、フェス、ハロウィンやクリスマスのイベントといったノリのよい集まりに参加したり、あるいは仲間内でパーティをよく開いたりする人を意味する語。』「実用日本語表現辞典」
上記2つのパラグラフをご覧になってわたしの生真面目さを感じていただけたら、それも狙いです (^^ゞ
ユング心理学 - ことば(用語)のご説明:
ペルソナ - 自分の外的側面。周りの人に見せる自分。異なる顔=仮面 シャドウ - 普段は抑え込んでいる一面=生きられなかったもう一人の自分
ペルソナの使い分けは環境への適応
ペルソナが光ならシャドウは正反対の影 ペルソナは簡単に自覚できる シャドウはペルソナを演じる以上必ず生じるもの 否定してきた正反対の自分なので認めにくい
投影 - 自分の中の認めたくない部分を無意識に相手と重ね合わせて見る
シャドウへの嫌悪感はそれと同じ部分を持つ他者への嫌悪感につながる (例)真面目:チャラい/いい加減 豪快/大胆:慎重 投影の引き戻し - 投影している人に対して、その嫌悪感や攻撃が投影だとわからせる
統合 - 自分の中にある シャドウを認める、受け入れる
個性化 - そのプロセスをユングは「個性化」あるいは「自己実現」と呼び、本来の自分を実現することを目指す (ダイアリー式メンター Haraのラジオ #10 ユングをご参照ください)
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体験談
「ダイアリー式メンター Haraのラジオ #13 人生の転換期 女性は?」の中でもチラッと触れたシャドウ、「生きられなかったもう一人の自分」
ヘッドハンティングを受け、緊張しつつもワクワクしながら転職した先のパートナーがなんとわたしの大の苦手な”パリピ”だったー(個人的見解)
面接のときには上長も一緒だったから猫をかぶっていた?あるいは仮面をつけていたのかしら? 心の中で「ガーン!!よりによってぇ~!?」と我が身の不運を嘆く日々になってしまいました。
ペルソナ=真面目 シャドウ=いい加減 投影=自分の認めたくない部分を転職先のパートナーに重ね合わせて見る
相手を理解しようとか、相手に理解してもらおうとか、なんとかうまくやろうと思いつくことをチャレンジしてみたものの、好転しませんでした。
このままだったらわたしの独りよがり??こんな自分も嫌だな・・と我に返り、この状況を克服すべくセルフカウンセリングを試みることにしました。
しかし、どうやって?? で、改めて読み、学んでみたのが先にご紹介したユングの心理学入門など。
・心の声
1. 外の世界に見る嫌なものが、自分の中にもあることを認め、受け入れる ・え~??わたしがいい加減?そんなー、無理、ムリー だって真逆よ!
2. ただ、そう思うだけでいい。まるごと愛したり肯定したりする必要なし ・そうか、それならなんとかいけるかも・・
ここから、一進一退、三歩進んで二歩下がる状態。 が、揺らぎながらもだんだんと自分に向き合えるようになってきました。
アルフレッド・アドラー心理学やアルバート・エリス論理療法も学び、粘り強く実践し続けたのも功を奏しました。
【自問自答】 それって自分の問題? それって絶対? 誰が決めたの?
投影の引き戻し
・人には皆、「二面性」がある 完全に明るい人や100%正しい人もいない。そもそも正しいとか人それぞれ
・そうだよな、自分のこと「真面目」と思っているし、周りの人たちも言うけれど、あらゆる面で「真面目」とは言えないな。まさにNot Always So
統合
・「合わないな」と思う原因は、相手ではなくむしろ自分の中にあるのかな
・相手の、他者の「鏡」に映る自分の見えない部分を見せられたのかな
個性化
「こういう嫌な部分も自分にはある」と認められてからは、そのあとは自分にとって怖れでも嫌悪でもなくなり、反応しなくなり、冷静に対応できるようになりました。
ちょっぴり「しっかりと抱え込む心の器」の大きさが拡がりました。 寛容へとつながります。
この経験は年月が経つとともに成熟へ向けて発達しながら、現在も「ダイアリー式メンター」としてメンティの方たちへの支援に活きています。
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あとがき
シャドウ・投影については「ダイアリー式メンタリング」で扱うケース、特に人間関係では少なくありません。
認めたくないことを認めるのはとても嫌だし、しんどいこと。 無理をせず、まるごと肯定したり好意をもったりしなくてもいいのです。 反応しなくなるだけでもラクになりますから。
これからの「ダイアリー式メンター Haraのラジオ」では「年代・ライフスタイル・性別ケーススタディ」の一部で「シャドウと投影」について扱います。ご参照ください。
with all of my thanks and affection
用語の説明(ご参考)
・メンター=人が学び、成長するためのアドバイザーでありカウンセラー
・メンタリング=タスクの熟達に重点を置くと同時に、仕事面でのサポートを提供していたとしても単に業務上のことだけではなく、メンティの学習能力が向上するように、私的な側面との相関的な点にも双方に重点を置きます。(R.B.ディルツ氏)
・メンティ=メンタリングを受ける人(ご相談者)
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