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DHU学園祭2022に潜入。3000円でどこまで楽しめるか試してみた。

こんにちは、デジタルハリウッド大学(DHU)note取材班です。

DHUでは毎年11月に学園祭を開催しています。10月のハロウィンパーティーはもともと杉山学長の杉山ゼミ(現在は大学事務局)主催のイベントですが、学園祭は企画・運営ともに主役は在学生。有志により結成される学祭実行委員を中心に、作品展示、パフォーマンス、サークル紹介、屋台などが駿河台キャンパス内に立ち並びます

2022年度は3年ぶりに本格的なリアル開催となったDHU学園祭。最終日(11月27日)にキャンパスに訪れた記者に対して、DHUnote編集長から告げられた一言がこちら。

「学園祭をいい感じに取材してきて〜。お金渡すから」

3,000円。いただきました。
嬉しいですね。臨時収入は金額に関係なくいつだって嬉しいですからね。

▲もうちょっともらえると思っていた顔

ということで、今回は「3,000円でDHUの学園祭をどこまで楽しめるのか!?」チャレンジをお届けします。

写真で一気見!

まずは場内の様子を写真でご覧ください。

では、チャレンジの様子をお届けしていきます。

学内展示レポート前半戦!401枚の作品・エモい女の子・DHU学内の市民課

「お腹空きましたね」

というカメラマンの一言からチャレンジはスタート。DHUならではのクリエイティブを取材すべきところですが、そこは取材班も俗世の人間。食欲には勝てません。

▲この日のカフェテリアには学園祭限定メニューが登場。社会人でも毎日通いたい価格。
▲350円のカレーを注文。袖は片方だけまくるのがトレンド。
▲カメラマンとシェアしました。温かいごはんは久しぶり??

腹を満たしたカメラマンから「背景、鮮やかですね」との声。振り返ってみると、カフェテリアの一角に色とりどりのタイルのようなものが貼り出されています。

よく見てみると、それは小さなキャンパスに描かれた作品たち。その数なんと401点!近くにいた学生に話を聞いたところ、2020年度の入学者20名で、ひとり20枚、全部で400枚の作品を展示する「20³展」というプロジェクトでした。

▲展示の主催者であるとっぷりさん、篭橋映水(一畳一間)さん。

「20³展」については後日、詳細レポートを掲載予定です。お楽しみに!
 


20³展のバイタリティーに刺激を受けた取材班。続いて学園祭のメイン会場となる3Fへ。さぁ取材しまくるぞ!と意気込んだその瞬間、カメラマンが足を止めました。

「めっちゃいい…」

▲めっちゃいい…

完成度の高いポスターに思わず語彙力を失います。

ポスターをよく見てみると、学園祭内の展示だということが分かりました。展示会場まで競歩で向かいます。

▲やすいそうさん

「こんちは~」

会場に入ると関西弁の学生が声をかけてくれました。作者のやすいそうさんです。

取材班:この作品、めっちゃ好きです。

やすいさん:え〜ありがとうございます!これは、いわゆる「エモい女の子」を描きたくて。全員無表情やけど、目を見ると何かを伝えたがっているような感じがする。そういうのを表現したくて描きました。

取材班:展示もすごくまとまっているな〜という印象を感じました!過去に展示されたことがあったのですか?

やすいさん:いや、もうぜんぜんはじめてで!印刷から梱包から展示までぜんぶ自分一人でやったので、展示するのって結構大変やなと思いました(笑)。でも、すごい楽しかったですね!あ、僕関西人なんで、飴ちゃんくばってるんですよ!あげます!

取材班:あ、ありがとうございます!

やすいさんの人の良さと作品に魅了された取材班。販売されていたステッカーを迷うことなく購入しました。

▲ステッカー(500円)を購入。残金2150円。

 *

好青年だったな〜などと話しながら展示会場を出ようとしたとき、脳ミソがバグったかのような光景が目に入ってきました。

市民課総合窓口…??????市役所が併設されているタイプの不思議大学……???

▲職員さんもいました。

取材班:すみません、マイナンバーカードを発行したいのですが。

職員さん:無理です。

取材班:市役所なのに???

職員さん:ここは地球の市役所ではないんですよ。ここは地球がある宇宙のまた隣にある宇宙に存在する「8番街」という世界の市民課なんです。

取材班:詳しくお願いします。

職員さん:「8番街」には「かぎのこ」と呼ばれる高度知的生命体が住んでいます。彼らの文明レベルは地球人の先を言っているという話もあり、ついに地球も見つけられてしまったんですよ。

取材班:このグッズはなんですか?

職員さん:地球と同じように8番街にもいろんな職業があるんです、警察官や消防士さん、3DCGクリエイター、アニメーターなど。その働く様子をキーホルダーにしてみました。

取材班:キーホルダーにしてみました。

職員さん:いまなら、8番街にいくための搭乗券も発行できますが、いかがですか?

取材班:お願いします。

職員さん:100円になります。

取材班:100円。

▲100円をお支払いすると、 
▲搭乗券が発行されました。
▲行ってきます。(残金2050円)

「ビジュアルコンテスト」レポート。優勝は誰の手に?!

不思議な街・8番街を楽しんだ後、職員さん(若草フクロウさん)に「おすすめのスポットないですか?」と聞いたところ、「これからビジュアルコンテストが始まるはずですよ」とのこと。

ビジュアルコンテスト?何を競うの?と思いつつ会場の駿河台ホールへ。

「一番アツいビジュアルを決めるコンテスト。ですが、ビジュアルの定義はみなさんの解釈に任せます」という司会者の言葉からはじまったビジュアルコンテスト。その言葉通り、出場者の4人は、一般的なビジュアルの定義を超越した、多様でアツいパフォーマンスを見せてくれました。

▲エントリーNo.1リンちゃん。英語の講義で作成したという『Re青春』というMVを披露した。リンちゃん一人で、監督、演出、編集、音楽、撮影を行い、出演もしたという。
▲エントリーNo.2ハナさん。筋トレしながらオタ芸を踊った。
▲筋トレしながら
▲オタ芸を踊った。
▲エントリーNo.3、2対1さん。二人の歌唱力に会場の熱は最高潮に。
▲トリをつとめたのはエントリーNo4.シエナさん。ご自身のことをギャル見習いだといい、シエナさんがカワイイと思うものを集めた「カワイイコレクション」を発表した。
▲カワイイコレクション発表中、相棒のユニコーン君は、どんどんしぼんでいった。

どれも最高、どれもスペシャルなビジュアルコンテストでしたが、コンテストという形式上、1位を決めなければなりません。来場者投票によって1位に輝いたのは……

▲MVを発表したリンちゃんです!リンちゃんには、ティアラと「クルーズ船ペアチケット」が贈られました。おめでとうございます!
▲出場者の方々。お疲れ様でした

ビジュアルコンテストの様子は、以下Youtubeでご覧いただけます

学内展示レポート後半戦!婚姻届・漫才・ポートフォリオ・超生きる

ビジュアルコンテストの興奮冷めやらぬまま、フワフワと入った会場で見つけたのは、まさかの婚姻届。しかし、なんだかサイズと内容がよくみる婚姻届とは異なっています。

簡易版婚姻届と書かれたハガキサイズの書面には「パートナーになる人」という文字が。一般的な婚姻届にある「夫になる人」「妻になる人」、「職業」「同居をはじめたとき」といった項目は見つかりません。

「誰でも気軽に婚姻届を書けるようになったらいいなと思ったんです」

そう話してくれたのは、簡易版婚姻届を作ったPANGEAさん。

PANGEAさん:本物の婚姻届って、自分の性別や職業、同居したタイミングなども書かなきゃいけないじゃないですか。

性別や職業って結婚する二人にとっては、大事ではない場合もあるのに必ず書面に書かないといけない。同居しなくても結婚していいはずなのに、婚姻届に「同居したとき」とあることで同居を強制されているように感じる人もいると思うんです。

自分は、もっといろんな人が、いろんな形で、結婚できるようになれればいいなと思っていて。「自分は結婚してもいいのかな」「周りになんて言われるのかな」なんて誰も心配しないで、性別も関係なく、夫と妻という関係性に限られるのでもなく、パートナーという立場で結婚できるようになったらいいなと思って、簡易版婚姻届を作りました。

取材班:すごく共感します…自分にパートナーができたとき用に、婚姻届を一つ買わせてください!

PANGEAさん:ありがとうございます!

▲簡易版婚姻届(200円)を購入。残金1850円。

 *

もうかなり楽しんだ気もしますが、軍資金はまだ半分以上残っています。ここからはダイジェストでお届けしましょう。

▲企画サークル『caT wALK』の二人のよる漫才。話し方が芸歴12年相当。
▲「メンバー各々が好きなことをやる」というサークル『週刊創作村』のポートフォリオ(500円)を購入。多種多様な作品が掲載されているので、創作モチベーションを高めたいときに見ています。
▲かねさだfeat.お菊さんによるひきがたり。ギターにも歌にも感動して、思わず縦ノリ。
▲e-Sportsサークルの学生と対戦できるコーナー。部室感あってよかったです。
▲ビジュアルコンテストに出場していたハナさんともばったり会いました。筋トレしながらオタ芸を踊る振り付けは当日の朝に考えたそうです。すごすぎる。
▲カメラマンがお腹すいたというので、キャラメルポップコーン(100円)を購入。残り1250円。
▲食事中のカメラマンの目はいつも怖い。
▲今回のメインビジュアルはポップでキュート。DHU生大村さんの作品とのこと。

そろそろ学園祭も終わりだね〜というときに、目に飛び込んできたのは「超生きる」の文字。

作品の迫力に思わず立ち止まった取材班。通りすがる人からも「すごい…」と声が漏れてきます。

作者の何様シランさんに話を伺いました。

何様シランさん:私は「なんでもありなタイプ」みたいなテーマで活動していて。なんでも素材として使うんですよ。コスメとか、ホテルのアメニティとかタバコとか。

何様シランさん:絵だけじゃなくて立体物なんかも作っています。最近だと冷蔵庫を素材として作品を作りましたね。本当に縛りなくなんでもやっている感じです。

何にも縛られていないから、ほかの人からしたら「お前何様?」と思われるかもしれない。でも私も、私が何様なんか知らんと思って「何様シラン」としてやっています。

約1年前、DHUと面白法人カヤックが共同で行った「失敗作ミュージアム」(失敗作ミュージアムでの記事)にも何様シランさんの作品を掲載しましたが、当時と比較しても、作品の迫力が増しています。DHUでの1年はここまで進化するのか……と感じた出会いでした。

▲何様シランさんの作品に引き込まれてしまった取材班。履歴書を素材として、詩を書き連ねた「人生の履歴書」(1000円)を購入しました。

学園祭を作った人に話を聞こう。実行委員長インタビュー

楽しかった学園祭ももうすぐ終わり。最後は、この学園祭を作ってくれた学生に話を聞きたい!ということで、実行委員長のDHU2年やましゅんこと山城俊介さんのもとに訪れました。

▲DHU学園祭2022の実行委員長として、企画・運営を行った山城さん。

取材班:2日間の学園祭、お疲れ様でした!いまの率直なお気持ちはどうですか?

山城さん:いやぁ、終わった〜!という感じですね。達成感でいっぱいです。

取材班:学園祭に向けて、実行委員はかれこれ4ヶ月ほど準備してきたと聞いています。大変でしたか?

山城さん:大変でした(笑)。でも、その分楽しかったですね。最終的には570名の方が訪れてくださったみたいで。感無量です。

取材班:出展者のみなさんも楽しそうでした。

山城さん:出展者のみなさんには「好きなことをやってくれ!僕らはできるだけサポートします」と伝えていたので。僕も休憩時間などに展示を見て回りましたが、本当にみなさんすごかったです。

「一人ひとりが好きなことを好きなように表現していて、それが一つの会場に集まっている」という学園祭ができあがっていました。4ヶ月前の企画も何もないところから、これだけ凄いものができあがるんだと感動しましたね。

その好きなことを表現している姿にも、その制作スキルの高さにもDHUらしさが詰まっているように感じて。あらためてDHUに入学して良かったなと思います。

取材班:本当に良い学園祭でした。山城さん、実行委員のみなさん、お疲れ様でした!

さて、学園祭も終わりの時間を迎えましたが、まだ250円残っています。残ったお金は編集長に返さなければなりません。それは嫌です。

▲レイヤーさんとのチェキ(100円)
▲取材班、人生はじめてのチェキ。

残った150円を編集長に返金。編集長はこのお金でキャラメルポップコーンを買うとのこと。やはり食欲は強い。

▲戦利品。滞在時間はかれこれ2時間。めちゃくちゃ楽しめました。

年々、進化を続けるDHUの学園祭。いまから来年が楽しみです。DHU生のみなさんも、DHUに興味がある高校生のみなさんも、ぜひ一緒に楽しみましょう!取材班がみなさんのもとに伺うかもしれません。

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