見出し画像

うつ病入院生活 53日目


【23:00 就寝】

頭はモヤモヤ。
いつの間にか寝ていた。


【3:00 目覚める】

なんとも言えない気持ちだ。


まだ彼女の話を聞くには
早かったのだろうかなんて考える。 

(彼女についてはこの記事で書いてます↓)


トイレへ。


勤務表確認…推し、あり。


寝られず頭がもやもや。


【4:00 目覚める】


目覚めるというか、堪えきれずに起き上がった。


とりあえず無心になるためにナンプレを解く。


でもモヤモヤは剥がれない。


彼女から児童養護施設について聞いたので
自分の地域の施設について調べてみる。


意外とある。種類もある。

ただこれが適切な量なのか、
他の地域と比べてどうなのかは分からないけど。


その後、どうしたらそこで働けるのか調べる。


精神保健福祉士、社会福祉士…

いろんな職業があるんだな。


眠れないまま5時を過ぎた。


共有フロアに出てナンプレをする。


でもやっぱり落ち着かない。


部屋に戻り諦めて寝る。


【8:00 起床・朝食】


こんな寝起きが悪いことも今までなかった。

落ち込んだ日とはまた違った感情だが
体が重くて目が開かない。


配膳の放送が鳴って
1分ほどベッドの上だっただろうが
さすがに持ってきてもらうわけにはいかないので
急いで起きて取りに行く。


のろのろと口に入れて食べ進めた。


【9:50 作業療法】


ミサンガに再チャレンジするも
やっぱり上手くいかない。

もうやめだやめ。

きょうは「意地でもやってやる!!」
という気分ではない。


1人で折り紙を折った。

めちゃくちゃ綺麗に折り紙を折るのが好き。

折り目はピシッと、
重なる部分もまるで一枚かのように綺麗に重ねる。

あー、ちょうどいい。

きょうの私にぴったりの難易度。


きょうの私は頑張らない。


【12:00 昼食】


おかずも小鉢も味付けが全体的に甘くて
ごはんがあまり進まなかった。


でも白米大好きだからおかずに頼らず完食。


【12:20 LINE返信】


義母からLINEが来ていた。

母が地元の果物を送ったらしい。
お中元?というやつかしら。


お礼のメッセージにこう添えられていた。


『お盆は外泊できるそうですね。
 14日の夜は家にいますので一緒に食べましょう』


ちょっと心がざわつく。

義母が嫌いとかではない。

ただこの前の外泊で夫と過ごしただけ
(しかも日中はほぼ1人)だったにもかかわらず
どっと疲れてしまった。


今は少し疲れてるから尚更不安なんだろう。


2泊3日はやめて1泊だけにしようか。
それなら夫の実家で義母と3人で過ごすとしても
疲れ過ぎないのではなかろうか。


どうしようかな。


【13:00 昼寝】

しっかり昼寝したかったから
西陽が入らないようにカーテンを閉めて
掛け布団もすっぽりかぶって寝る体勢に入った。

起きたら15時だった。
しっかり昼寝した。


【15:30 診察】


きょうの診察は外泊で疲れた話や
母親の反応がショックだった話、
他の患者さんの過去を聞いて少し体が重い話
などが主な話だった。


いつもだったら、
『疲れるなら無理をしない』
『しんどいことはやらない』と
とにかく自分を守り傷つけない方向で話が進み
解決している気がする。

でもきょうは違った。


『何をしてどれくらい疲れるかを把握しましょう』

『全員が自分と同じ考えではないですからね』

『話を聞くのは悪いことではないです。
 でも自分の調子は鑑みてやった方がいいです』


あれ?
先生が示す方向が
“やらない”から“無理をしない”に変わってる。


しかも不思議と辛くない。


むしろ楽になってる。


最近、少しでも嫌なことや落ち込むことがあると
根っこから引き抜こうとしていた。


でもそんな必要はないのかもしれない。


ハサミで切ったって、
ちょっと伸びるのを待ったっていいのかも。


そして初めて退院の話も出た。
今月末かな。


退院後の話もされた。
会社の人と相談して、
まずは傷病手当をもらいながら通勤する。


そんなことを言われると今までは絶望、
とにかく塞ぎ込んでいたけど
本当に今の今はわりと前向き。


回復してる証拠かな。

でも無理はしない。期待はしない。焦らない。


【16:30 集団散歩】


きょうは馬の指導時間で触ることができなかった。

だから厩舎の外から眺める。



ん?



前髪切った? 




おかっぱ???


いや、誰だよ切ったやつ。



茶色の体に黒いたてがみを持つ超イケメン馬だぞ。


なんでぱっつんにしたんだ!!!!!


どんなイケメンでもぱっつんは
合う合わないあるだろ!!!


かわいすぎかよ。



【17:00 入浴】


散歩から部屋に戻ると新しい患者さんがいた。

話を聞いていると同い年らしい。

あまり同世代がいないからうれしい。


きょうは髪を洗う。


【18:00 夕飯】


八宝菜。大好きだ。

でもうずらの卵が入ってない八宝菜は
ちょっと寂しい。


焼きナス。大好きだ。

しかも香りが立っている。

たまにこういう「出来合いじゃないな?」みたいな
おかずが出てくるとテンションが上がる。

出来合いかどうか分からんけど。


【19:00 ナンプレ】


前述した若い患者さんがきっといるだろうと思って
共有フロアに向かうと廊下に座り込んでいる。


別の患者さんが付いていたけど
どうやらしんどくなって
立ってることも出来なくなったらしい。

何もしてあげられないから
見える場所に座ってナンプレをするけど
やっぱり気が気じゃない。


2人は結構長くそこにいた。
30分以上経ってからやっと動いていた。


慰めている子だって患者さんだ。

そういう子がいてよかったね、と思う反面
頼られていることに
しんどさを感じていないか心配。


テレビで“世界の凶悪ミステリー”みたいな
番組をやっていて

今までは完全に他人事として見ていたけど

ここにいる患者さんの気持ちを考えると
暴力とか虐待、叫び声、怒鳴り声の描写って
結構しんどいんじゃないだろうか。


しかもそういうのって印象が強烈だから
アイキャッチとかで何度も使われる。


テレビは視聴しないという選択ができるとはいえ
過激な演出がどこまで必要なのかは
制作側も考えるべきだろうと思う。


++++++++++++++++++++++++++++++++++++

散歩のとき、推しが若い患者さんから
ピンクのハンディファンを預かっていた。



かわいすぎかよ。(2回目)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?