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7月の「途上国ニュースの深読みゼミ」が終了、次回は8月です~途上国ウォッチの楽しさにハマってみませんか?~

ほぼ毎月開講し、いまや満足度が最も高いプログラムのひとつ「途上国ニュースの深読みゼミ」(8月も募集中)がこの月曜日、終わりました。今回も大盛況。「深く理解できるようになって、国際ニュースにハマった」との嬉しい声もいただきました。

このプログラムは一言で表すならば、ganas編集長と一緒に国際ニュースを楽しく読んでみようよ、というもの。オンラインで全4回(毎週1回)とお手ごろ。短期ということもあって、2~3回受講するリピーターが多いのも特徴です。

深読みゼミでは毎回、アジア・アフリカ・ラテンアメリカ・中東などの途上国について書かれた1本の記事を取り上げ、2時間かけて、受講者みんなで気になることを調べ、気づいたことを言い合い、思考を深めて&広げていきます。

最終回(4回目)で選んだ記事のタイトルは「カンボジア独裁首相、秒読み『権力世襲』への用意周到」(日経新聞)。日曜日に実施されたカンボジアの議会選挙についての記事です。

受講者らはまず、ポル・ポト時代を含むカンボジアの政治の流れやフン・セン首相、敵対する野党の政治家(サム・レンシー氏、ケム・ソカ氏など)、対外(中国、米国、ベトナムなど)関係などについて調べていきます(足りない部分はganas編集長が解説で補います)。そうしたなかで浮かんできた疑問が、世襲政治はそもそも何が悪いのだろう、という点。

この疑問を細かくすると、世襲政治だと汚職が増えるのか、治安が悪くなるのか、自由がなくなるのか(自由の中身もいろいろ。またゼロか100ではない)、経済が成長しないのか(国民の暮らしが良くならないのか)‥‥。こういったことを考えていくわけです。

その際に必要となるのが他国の例(ここが抜けるとダメですよね?)。同じアジアでいえばシンガポールや北朝鮮、ラテンアメリカだとキューバ、それ以外だとトルクメニスタン、ケニア、コンゴ民主共和国、中東の国々など。

視野を世界に広げることで、何が正しいかはますますわからなくなります。でもそれがまた楽しいのです。世界がつながっていきます。ひとつの国だけみても、よくわかりませんから。

カンボジアだけでなく、世界では近年、選挙は実施しているけれど、そのやり方(ルール)に疑問符が付く民主主義が目立つようになってきました。

さまざまな理由を付けて野党や有力議員を排除したり、憲法を改正して大統領の任期を延長したり、裁判所の判決を出させて現職の首相を追いやったり(司法クーデター)。

このまま民主主義はハックされていくのか。他に良い政治原理や統治システムはあるのか。フン・セン首相の息子が権力の座に就いたらカンボジアはどうなるのか。こういったことを「気楽に話せる場」、それが深読みゼミです。

過去にはこんな深掘りをしてきました。ご参考まで。

というわけで8月の「途上国ニュースの深読みゼミ」(9期)の締め切りはあさって7月28日(金)です。この夏に「国際ニュースの世界」に足を踏み入れてみませんか? 国際ニュースは“筋書きのない大河ドラマ”のようなおもしろさがあります。

詳しくはこちら。