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エリック・リンドグレンの余白に
To Keita Egami
「エリック・リンドグレンは、空間的な抽象表現からアメリカの風土を定義するものまで、完璧な音楽性を獲得している。エリック・リンドグレンはアメリカ音楽だ」(ヴァン・ダイク・パークス)
「エリック・リンドグレンは音楽統合失調症のモデルです。片足を音楽院に、もう片足をガレージに置いて、ストラヴィンスキーとルイ・ルイを続けて演奏するタイプである。」(ブレット・ミラノ)
エ
ピーター・ラフナーの余白に 補遺
本稿はピーター・ラフナーの余白に(2)で少し触れたテリー・ハートマンについて分かったことがあったので、補遺として記しておきます。
テリー・ハートマンに関してはピーター・ラフナーのBOXSETの中の"Drunkard's Lament"と "Fat City Jive"の作曲クレジット(共にTerry Hartmanの曲)で初めて知った。
暫くして、Discogsを見ていたら『Notes On
『Destiny Street Complete』の余白に
2000年初め頃、ヘルはヴォイドイズの2nd『Destiny Street』のベースとドラム、そして2本のリズムギターを収録したテープを発見する。常々、そのアルバムの出来栄えに不満を抱いていたヘルはそのベーシックトラックの上にギターソロやヴォーカルを重ねてリペアーしようと思い、クワインの許可をもらう。ところが2004年、クワインの自殺それから2009年にクワインの相方のギタリストNauxも病死とい
もっとみるピーター・ラフナーの余白に(3)
Life stinks
I'm seeing pink
I can't wink
I can't blink
I like the Kinks
I need a drink
I can't think
I like the Kinks
Life stinks
(Peter Laughner「Life Stinks」より)
酷い人生だよ
ピンクが見えてきたよ
ウインクができない
ピーター・ラフナーの余白に(2)
さて、Smog Veil Records渾身の5LP BOXについて。
DISK1は1972年地元クリーブランドのラジオ放送(WMMS)から2回分、17曲収録。基本ラフナーの弾き語り+ピアノ等のシンプルな編成。ホストとの語らいも収録されていて寛いだ雰囲気のうたと演奏がゴキゲンな感じ。取り上げられている曲はお馴染みのディラン曲とルー・リード曲以外ではトラディッショナルからジミー・ロジャースのカント
ピーター・ラフナーの余白に(1)
L’imperfection est la cime.(yves bonnefoy)
「不完全が頂点だ」(イヴ・ボンヌフォア)
【略歴】
ピーター・ラフナー(発音はロックナーが近いらしい)1952年8月22日生まれ、没年は1977年6月22日。
参加したバンドはミスター・チャーリー、シンデレラ・バックストリート、ピーター&ザ・ウルブズ、ブルー・ドライバーズ、フリクション、Rocket From
「俺は愛すべき天才なんだ!」友人レスター・バングスについてロバート・クワインが語る
(インタヴュー/編者=Jim DeRogatis)
ボブ・クワインは電話に関してホントに癖が強かった。
レスター・バングスの伝記を書こうと思ったとき、クワインは私がいちばんインタビューしたい人物の一人だった。私は大ファンで、誰から聞いても彼はレスターの親友の一人だった。ただボブは自分のプライバシーを大切にしており且つ近寄りがたいことを誇りにもしていたので、彼を引っ張り出して話を聞きだすのは容易
ロバート・クワイン ロングインタヴュー(November 1997)
ジェイソン・グロス氏によるインタヴュー (November 1997)
ロバート・クワインとは?彼によれば「音楽史の中で最も説得力はあるが、憎悪され、万人受けしない人物の一人である」という。その意見が少し寛大すぎるとすれば―ケネス・コールマンはクワインへのオマージュを次のように書いている―「クワインはリチャード・ヘル、ルー・リード、ブライアン・イーノ、トム・ウェイツ、マシュー・スウィートなどとた
エピック・サウンドトラックスによるアレックス・チルトン インタヴュー
この雑誌(What A Nice Way To Turn Seventeen)の6巻には、エピック・サウンドトラックスによる驚嘆に値する詳細なアレックス・チルトンインタヴューが6ページ半記載された。長文なので、2つのパートに分けた。最初はアレックスの人生とビッグ・スターの当時リリースされなかったサードまでのキャリアを辿る。
1985年10月16日、エピックとわたしはThe Mean Fiddle