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野菜と育てるシビックプライド!地産地消

「わたしの出身地は●●です。●●が有名です。」突如、自己紹介をするようにふられて、この例文でスラスラ答えられる人がどのくらいいるだろう。前回「シビックプライド」に触れたが、「シビックプライドはどうしたら育つのか。」について書きたい。

「わたしの出身地は千葉県柏市です。手賀沼が有名です。ねぎが名産です。
おみやげにはカシワニがおすすめです。」

私の自己紹介ならコレ。ここに出て来る「手賀沼」も「ねぎ」も馴染みある風景であるのに加え、小学校~中学校で「地域の名産品」として学んできたから結びつく。
頻繁には帰らないのでふるさとポジションだが、かつて住民の時は「自分は千葉県の柏市民だ。」というシビックプライドが有った。
実は「梨」も地域名産品としてすごく馴染みがあるのだが、梨は松戸と鎌ヶ谷の名産品なので、今回はあえてあまり触れず。

【名産品はなんですか?】

この名産品を知ること・触れることが「シビックプライド」の育成を担うと思うのだ。たとえば静岡県三島市~東部エリアについて「名産品」を考えてみよう。
この地では「箱根西麓三島野菜」を始め野菜はなんでも採れる。育成に適した気候条件なのでイタリアンやフレンチで使うようなちょっと珍しい野菜もだ。(JAに行くと一般の人も購入できる。)
さらに、三島甘藷、西浦みかん、江間いちご。有名なブランド名のこの辺りを聞くと静岡県東部エリアが「箱根西麓三島野菜」に限らずなんでも収穫できる。のに改めて驚くだろう。静岡と伊豆半島が豊かな土と太陽に恵まれた土地なのだ。
さてこの名産品が「食品」だと…?「食べたら終わりでしょう?」。
一見「工芸品」(それこそ伝統工芸品)などと比べ「名産品」としては弱い気がするかもしれない。が、そんなこともないのだ。

【人間は食べて生きている】


なぜなら「人間は食べて生きているから」。
毎日食べ物を口にしない日は無い。毎日「この土地だから手に入る食材」を食べて生きている。「この土地にしかできない体験」としてこれ以上の物ってあるだろうか。
どうだろうか。「この土地だから採れる野菜・食材」に目を向けると、「シビックプライド」がムクムク育ってきそうだ。

クラウドファウンディングのお手伝いをした㈱にしはらグループさんでも「やさいバス」の試みが始まっている。

こういった「地元ならでは…」に触れる機会が増えるといい。
野菜や食に関わる「名産品」は住んでいても知らないことがあり、もったいないな。と以前から思っている。スーパーで全国ルートの野菜が手に入る今。「地元の名産品」は機会が無いと知る事も購入もなかなか難しいのだ。

小さいころから触れる機会を持つと言う意味では「給食」も大きな効果があると思う。
家庭でお買い物から~調理までを「地元ならでは…」での素材を使って作っても、悲しいかな。子どもが「名産ってなんだろう。」「なぜうちの食卓では●●がよく並ぶのだろう。」「なぜ通学路に●●があるのだろう。」となぜ?なに?に興味を持って、一緒に考えられる時には家庭より学校で過ごす時間が長くなっている。
(自分の場合は、通学路のねぎ畑。小学校の思い出には土埃に混ざって香るねぎの匂いもある。前述の梨畑も印象深かったりする。)
花が咲いて実を結び、という生態のサイクルも日常風景の中に溶け込んでいる。

そこで「もっと名産品を知る」には「給食」のメニューで「地元ならでは…」がどこかに組まれていると良い気がする。きっと「今が旬の地元野菜」が一品に使われている。
「献立が地域ならではのモノ」といったので充分。
ときには「オール地元のもので出来てる日」があると楽しい。
静岡県東部はできそう!
たとえば「沼津の干物」に「御殿場の卵・鶏」「箱根西麓三島野菜」に「富士宮のきのこ」「清水町のこうじ・味噌」なんて想像するだけで豪華でおいしそうだ。
お米を「御殿場のコシヒカリ」にすれば完璧1食フルセットだ。

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【食べることは生きること】

2020.8/4~ 広瀬すずさん(静岡市清水区出身)をCMキャラクターに展開中の「元気いただきますプロジェクト」(農林水産省)が動いている。


「コロナ禍」で飲食店の休業が起こり、大ピンチなのが実は「食の生産者たち」。卸先を失った食材を「おいしくいただこう」というピンチを救うためのプロジェクト。WEBページにて品物を選ぶと「この地域にこんなものがある。」と知れる。そして「元気になるために」なら「食べて」応援できるプロジェクトだ。
「応援したい気持ち」が参加のトリガーにもなるだろう。
(支援対象品目に㈱にしはらグループ「かつ銀」参加の「やさいバス」も!)
なんだか、「地産地消できるものを知る」=「その土地を知る」=「もっと地産地消したくなる」につながるようだ。

【カシワニと私とまとめと】

…とここまで書きつつ、そういえば例のカシワニ。実家帰省からのお土産チョイスには「とみぃのぴーなっつサブレ」「なごみの米屋 のぴーなっつ最中」を選んでしまうのもしばしば。
なんてことも思い出した。好きだけど「千葉=落花生が名産だよね。」の期待値にダイレクトに答えられるのは後者たち。

「名産品ってなに?」に答えられるのも「お土産おかし」の役割。
でもカシワニのゆるさ落ち着くなぁ。柏ってこんな街って感じのキャラだ。
(色はレイソルカラーかね)

今は静岡県に住む私。

恥ずかしながら、私はまだ静岡県民歴が浅いので、まだまだ「静岡について知らない事」がいっぱいだ。知らないと深く「好き」「嫌い」もないし、そもそもなにも「語れない」。
でも・静岡についてもっと知りたい。
そしてこの地域をもっと楽しくわくわくする場所にしたい。

シビックプライドというとおおげさに聞こえるかもしれない。
「住んでいるところについてもっと知り、好きになる」
そんな風になるといい。

しかし・たかがシビックプライド=愛着 とあなどるなかれ。アイデア発信や地方創生のキーになると思うのだ。

デザインルームワンは今週も営業中です。

8月31日は「やさいの日」
あなたの住んでいるところの「野菜」に目を向けてみませんか?

弊社では「名産品」のパンフレットも作らせて頂いてます。ご興味ありましたらお気軽にお問合せ下さいね。


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