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伝所鳩について

2020年11月下旬、コロナウイルスで外出することもまともにできないタイミングで「伝所鳩(でんしょばと)」はオープンしました。それも、全国各地のつくり手さんの元を訪ね、気に入ったものを販売するお店として。

はじめに

兵庫県の北部、豊岡市日高町の住宅地の中に「伝所鳩」はあります。当初は、東京でやっていたお店でしたが、3年前に豊岡と二拠点生活を始めたのをきっかけに、2店舗目という位置づけで豊岡にお店づくりをスタートしたものの、コロナで2拠点の行き来がしにくくなったこともあり、東京の店舗は一旦休業し、現在は豊岡のみとなっています。

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豊岡にできた伝所鳩は、長く空き家になっていた建物を大工さんと一緒に改修して作っています。2階建ての母屋の隣に屋根付きのガレージが付いた古民家で、ひとまず車が停まっていたガレージだけを改修し、そこで規模も費用もミニマムに始めるつもりで工事を始めたものの思った以上に工事が長引き、その間にコロナがやってきてしまい、このままオープンはできないと判断し、コロナ後を見据えた体制に切り替えることにしました。

それまでは大工さんにアドバイスをもらいながら自分で改修工事をしていましたが、建物を丸ごと改修することに決め、これまでアドバイス程度だった大工さんに本格的に工事を発注。一人でやっていた期間も含めるとおよそ2年をかけてようやく今の形が出来上がりました。

どんなお店なのか

伝所鳩は、夫婦二人で営んでいる日用品と雑貨を扱うお店です。もともと、東京に住んでいたぼくたち夫婦は、全国各地のおもしろい働き方をしている方々を紹介するウェブメディア「のしごと(https://noshigoto.com)」を運営していて、さまざまな地域へ足を運んで取材をしてきました。

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現地を訪れる中で、売り先がなくて優れた技術によって生み出される製品が埋もれてしまっていることを知り、ご縁あって知り合ったつくり手さんの商品をぼくらが伝書鳩のように地域と地域を行き来しながら、代わりに作り手さんのこと、地域のこと、商品の魅力を伝えながら大切に商品を販売できたらと考えて作ったのが、このお店です。

伝所鳩のコンセプトは、「いつもの毎日に誰かのまいにちを届ける」。地域によって普段の暮らしの中で当たり前に使っているものはそれぞれ違い、その地域にしかない定番のものもあります。そんな他の地域の誰かの「まいにち」を知ることで、それがやがて自分の「毎日」の定番になってほしいという願いを込めています。

伝所鳩が扱っている商品は、季節物はあるものの流行りのものはなく、製造自体が終わってしまって無くなるものも中にはありますが、基本的には定番品として長く使っていただけるものばかりです。

どんな商品を取り扱っているのか

2021年9月現在で、お取引きしているつくり手さんの数は約40。商品の種類は400点ほどになっていて、今後もさらに増えていく予定です。

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今の所はキッチンツール、食器、ハウスケア、スキンケア、オーラルケア、ボディケア、ヘアケア、もんぺ、カバン、スリッパ、パンツ、はんてん、パーカー、羽織、アクセサリー、帽子、靴下、Tシャツ、食品など。普段の暮らしを少しだけ豊かにしてくれるものを取り揃えています。

取扱い商品の基準

伝所鳩の商品基準は、以下のように定めてお取り扱いをしています。

・自分たちが使って人に勧めることができるか
・長く使えるものかどうか
・性別や年齢に関係なく幅広い方に使ってもらえるか
・体や環境に負荷の少ないものか
・流行に関係なく定番品であるか

コロナもあり今は全ての生産者さんの元を訪れたり、頻繁に現地へ足を運ぶことが難しくはなっていますが、それでも自分たちでまずは使ってみて、自信を持っておすすめできる商品かどうかはお取り扱いする上での大切な判断基準としています。

定期的なイベントも開催しています

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伝所鳩では、定期的に生産者さんを中心としたイベントを開催し、よりつくり手さんのことを知っていただく機会や、たくさんの商品に触れていただける場を設けています。情報については、ブログSNSにて発信を行っているので、気になる方はフォローいただければ嬉しいです。

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