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【電気代高騰なぜ!?】電気代が高騰する理由を解説!⚡⚡⚡

皆さんこんにちは!電気予報士 伊藤ななです!⚡
今回は最近話題の電気料金高騰について解説!
なんで電気代が高くなってるのか、一緒に理解しよ~☆
それではどうぞ!

①液化天然ガス(LNG)の輸入価格高騰


日本は言わずとしれたLNG輸入大国です。世界のLNG輸入量ランキングでは世界No.2であり、世界のLNG総輸入量のおよそ25%を輸入しています。というのも、オイルショックや東日本大震災を機に、エネルギー安全保障の一環でエネルギーの依存先を分散させるということが必要になっていたからです。今では一次エネルギー消費量の3割程度がLNGによって賄われています。  

そんな中、ウクライナ侵攻が発生しました…😞
この事件の影響でLNG価格は一気に高騰することになります。

世界各国のロシアに対する経済制裁の結果、ロシアは主に欧州を中心にLNG供給量を制限しています。日本はおよそ9%のLNG輸入をロシアに依存していましたが、ロシアの輸出量制限と世界中のLNG獲得競争による結果、アジアにおけるLNG価格はスポット価格で10倍も高騰しています。

そりゃ電気代も高くなる訳ですね…😥

②冬の電力供給力不足


意外と知られていませんが、冬の電気代は一年で最も高いです。夏もクーラーガンガン入れるのでそこまで変わらないんじゃないの?と思うかもしれませんが、圧倒的に冬の方が電気代(電力使用量)が高騰します。

これにはいくつか理由がありますが、一つ目は屋内と屋外との温度差が夏よりも大きいことです。夏はクーラーを使って10℃~15℃程度しか気温と室温にギャップがありませんが、冬は20℃~30℃程度のギャップがあります。それに伴って当然使用するエネルギー量が増してしまいます。

また、冬は寒いので加熱調理をする機会が増えたり、重ね着をして洗濯をする回数が増えたりします。家電の利用回数が増える結果電力使用量が増えてしまうんですね。

さらにさらに、冬は日照時間が短くなってしまいます。日照時間が短いほど電気を付ける時間が増えてしまうので、沢山電気を使ってしまうのです…
さらに太陽光の発電量も減ります。

こういった理由から、冬は電力使用量が増大してしまいます。これだけ聞くと確かに冬ヤバいなってちょっと思いますよね。。電気料金は電気の使用量に比例する構造となっているので、価格が高騰してしまう訳なんです。

③再生可能エネルギー賦課金の上昇


そもそも再生可能エネルギー賦課金って何ぞ?という感じだと思いますが、これは簡単に言えば国が再生可能エネルギーで発電した電力を買うためのコストです。

詳しく説明すると、国はカーボンニュートラルや持続可能な社会の達成のために再生可能エネルギーの活用を進めています。その為の具体的な仕組みとして、再生可能エネルギーを発電した場合国が買い取るよーというインセンティブを設定しました。FITですね!その時のお財布が、再生可能エネルギー賦課金です。

この再生可能エネルギー賦課金は、当然再生可能エネルギーによる発電量が増えれば増えるほど高騰していきます。買い取る量が多くなる訳なので。
日本においては、太陽光パネルや風力発電といった再生可能エネルギー設備は順調に増えており、発電量も右肩上がりです。つまり、私たちが払う電気代も堅実に上がっていきます😇

ということで、今回は昨今の電気料金高騰の理由を紹介しました!
電気に関する時事ネタをこれからも投稿していこうと思うので、是非チェック!⚡⚡⚡


◎はじめて電力を勉強する方におすすめ電力入門youtubeチャンネル!
「電気予報士」なな子のおでんき予報


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参考文献:


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