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自分マガジン 日常のエッセイ編

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日常で起こった様々な出来事をエッセイにしました。あまり役に立ちそうにありませんが、読んでホッコリして頂ければ幸いです。
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2023年6月の記事一覧

根拠のない自信 ダニング=クルーガー効果

「俺に任せれば大丈夫」や「私なら上手にやれる」などという、根拠のない自信を持った人達がいます。本当に任せても良いのなら問題ありませんが、往々にして問題ありとなる場合があります。このような自己の過大評価や思い込みは、ダニング=クルーガー効果(Dunning–Kruger effect)で説明できます。 ダニング=クルーガー効果とは、能力や専門性や経験の低い人は自分の能力を過大評価する傾向がある、という認知バイアスについての仮説です。まだ仮説の段階なので、真実かどうかは分かりま

近視と視力検査

少し前に老眼の記事を書きましたが、私は子供の頃は視力が自慢で、小学生の頃は視力1.5~2.0でしたし、高校生くらいまでは視力1.5をキープしていました。普通は中学・高校時代の受験勉強で目が悪くなるようですが、私には無関係でした。視力が衰えてきたのは、パソコンを使うようになった大学院生の頃で、それまでは視力1.2~1.5で推移していました。 パソコン本体は視力と関係ありませんが、パソコン用のCRT(ブラウン管のモニター)が問題でした。モニターを見る作業はテレビを近距離で視るの

無駄こそ文化だ。

文明とは何ですか?、と聞かれれば多くの人が答えに窮するはずです。19世紀から20世紀に活躍した考古学者のゴードン・チャイルドによれば、文明と非文明の区別をする指標は次の通りです。 1)効果的な食料生産、2)大きな人口、3)職業と階級の分化、4)都市、5) 冶金術、6)文字、7)記念碑的な公共建造物(ピラミッドなど)、8)合理科学の発達、9)支配的な芸術様式 ここに挙げた指標は、文明が出来上がるまでの一連の流れとして理解できます。まず農耕が開始され、効果的な食料生産によって

スティックコーヒーの勘違い

疲れた時やリフレッシュしたい時には、ちょっと甘い飲み物が欲しくなります。そんな時に便利なのが、スティックコーヒーです。砂糖ナシのスティックコーヒーも好きですが、疲れた時には少し甘めのカフェオレです。 そんな訳で、ときどき家にあるスティックコーヒーを職場に持って行って飲むことがあります。今日も昼のお弁当と一緒に、スティックコーヒーを持って行くはずでした。しかし、キッチンに放置したまま、スティックコーヒーを忘れてしまいました。 職場についてしばらく経った頃、「さて、カフェオレ

読書と老眼

子供の頃、お爺ちゃん・お婆ちゃんが目を細めてみたり遠ざけてみたりして、本や新聞を読み難そうにしているのをよく見ました。このような、近くのものが見えない”老眼”のことを不思議に思っていました。遠くのものが見えないのは何となく理解できますが、近くのものが見えないなんて、と理解に苦しみました。でも、私も大人になったら老眼になるんだろうなと、漠然と思っていました。 老眼は、正式には老視と呼ばれる目の障害の一つです。老視とは、加齢によって目の内部にある水晶体の弾性が失われて調節力が弱

過度な一般化 あなたは騙されていませんか?

私にも経験がありますが、子供時代に親に何かを強請る/買って欲しいモノがあるとき、「○○(買って欲しいもの)は、クラスのみんなが持ってるんだよ」などと言います。けれども、親は騙されてはくれません。冷静な親なら「みんなって、誰と誰?」。もちろん、実際にはクラスの全員が持っているわけではないので、具体的に名前を挙げても数名程度、多くても5人くらいです。 このように、人は意図したり/無意識に、”過度な一般化”をします。子供のおねだりならまだ可愛いものですが、悪意を持って使われる場合

私が出会った巨人たち

私が小学生の頃はプロレスブームで、テレビでプロレス中継が週に何回かありました。その当時のプロレスのスターは、ジャイアント馬場さんとアントニオ猪木さんでした。特に馬場さんは2mを超える巨体で、リング上でも目立っていました。二人は当時から大人気で、プロレスブームを牽引していました。そう言えば、その当時のギャグマンガで、二人の名前をミックスした”ジャントニオ猪馬”というキャラクターがいたのを思い出しました。 当時のプロレスは地方巡業も多く、私の田舎にも興行で来たことがありました。

『脳の宿便』はがし

古舘伊知郎さんとみうらじゅんさんのコラボ動画を視ていたら、『脳の宿便』というキーワードが出てきました。宿便は、便秘によって腸内に長く滞留している糞便のことです。もっと簡単に言うと、お腹に貯まったウンチです。宿便が多いと健康被害も出てきます。そのため、必要な場合には浣腸などが行われます。動画では詳しい説明はありませんでしたが、私は『脳内に貯まった無駄な情報』と解釈しました。 脳と腸は別々の器官であり、あまり関係が無いように思えますが、腸内細菌と脳の病気の関係については近年研究

合気道 ベクトルの武道

少し前にNHKで放送していた武術の番組があって、たまたまザッピングで引っ掛かって、寝る前にボーッとしながら見ていたのですが、達人たちの技に切れに、思わず目が覚めてシャキーンとしました。 それ以来、暇な時には剣術や居合術、ジークンドーや合気道などの動画を視るようになりました。なかでも、合気道の動画には目を奪われました。合気道は格闘技と言うより護身術に近く、相手の力をうまく利用して相手を無力化する技です。 最近見た動画では、白川竜次先生の動画に釘付けになりました。白川先生は細

お金の話をしよう。

少し前に、財務大臣が「老後の生活には2000万円不足する」と馬鹿正直に話して、物議を醸したことがありました。これは財務省が何らかの仮定を基に計算したシミュレーションでしょうから、その仮定(前提)が間違っていれば、試算も間違ってしまいます。 2000万円は少しオーバーかもしれませんが、年金が潤沢とは言えない今、定年後に備えて貯蓄や余剰資産の運用をすることは大事なことです。我家でも少ないながら、貯蓄や運用をしています。 貯蓄については、給料天引きの預金にしていましたから、最初

カキ氷の思い出

段々と暑くなってきました。カキ氷のシーズンには少し早いですが、梅雨が明けたらいよいよカキ氷シーズンの到来です。 中学生時代の夏休みには、本当によくカキ氷を食べていました。その頃の日本は高度経済成長期で、冷蔵庫も製氷機能が別途ついた少し大きなものに変わっていました。父はバスの運転手で、早番の時はお昼過ぎには帰ってきました。そうなると”カキ氷タイム”です。 「カキ氷を食うぞ!」という掛け声とともに、丸い氷を冷蔵庫から取り出して、ゴリゴリと削ります。削った氷は、大きなプラスチッ

今日は”肉婚式”

結婚記念日は、個人的な記念日のひとつで、夫婦が結婚したことを年ごとに記念する日のことです。いつを結婚記念日と決めるかは、夫婦の同意によりますが、婚姻届を提出した日か、結婚式の日を結婚記念日にする場合が多いようです。 このような結婚式を祝う風習はドイツで始まったようで、その後ヨーロッパ全体に広まったみたいです。世界初の銀婚式は1624年なので、日本だと江戸時代の初めころです。金婚式は1860年が最初らしくて、銀婚式が始まって200年以上経過しています。金婚式は50年目の結婚記

実録・婚活パーティー

結婚には色々な形があります。大昔は家同士の結婚という意味合いが強いためか、見合い結婚が主流でした。ただし、もっと昔に遡れば、男性が妻の実家を訪問する妻問婚というのもありました。妻問婚とは、結婚しても夫婦一緒に暮らすのではなく、夫と妻は別居して、夫が定期的に妻に会いに行く結婚スタイルのことを言います。これは、母親の家族が子供を育てる”太古の”母系制社会の名残りです。 その時代にあった結婚スタイルはあるし、結婚に至るプロセスも多種多様です。同じ学校や同じ職場で知り合って結婚に至

リアルな転売ヤーを見ました。

数週間前、羽田空港第二ターミナルで休んでいた時、視界に不可解な行動をする人達が目に入りました。6-7人が何やら自販機に並んでいるようですが、先頭の人が何かを買ったら、また購入するために最後尾に並びます。何気なく見ていると、無限ループのように何度も何度も繰り返しています。 しばらくその謎行動を繰り返していましたが、品切れになったのか、行列はなくなりました。ちょっと気になってので、人がいないのを見計らって、その自販機に近づくと、ポケモンカードの自販機だとわかりました。どうやら、